株式投資・金融知識

【売上成長率30%】「スノーピーク(7816)」はアウトドア用品メーカー。将来性は?投資すべき?【ハイブランド】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「スノーピーク」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

「スノーピーク」はキャンプ・アウトドア用品メーカーです。
競合他社に比べてハイエンドな愛好家が多い製品を開発していますです。

近年はアパレル事業も展開しています。

社員がキャンパーであるという特徴を活かし、顧客との意見交換も踏まえ「こんなのが欲しいでしょ?」という発想のもと、製品を顧客に提供する企業です。

近年は用品メーカーの枠を飛び出し、
体験型のイベントやライフスタイルを提案するビジネスも行っています。

アウトドア需要の高まりのなか、コロナで3密(密閉・密集・密接)を避けたレジャーとして需要が高まっている企業です。

プラズマコイ

底堅い需要を獲得できそうな製品を展開しています

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「スノーピーク」はアウトドア用品を中心としたメーカー

アウトドアを中心にライフスタイルを提案している

高い成長力と営業利益率が魅力です

「スノーピーク」の事業利益は主に「アウトドア用品」から生み出されています。

テント、焚き火台などのハイエンドのキャンプ・アウトドア用品を中心に、
高いブランド力を活かした一般アパレル・ギア用品も展開しています。

近年は同社が提唱する「野遊び」を中心とした新しいライフスタイルを提供している企業で、ハイテク機器に囲まれた現代に自然を活用した癒やし体験を提供しています。

そのため、他にはない価値ある体験を提供できるため、
金額としては高い価格をつけることが出来ています。

同社が高い利益を挙げられる秘訣として、このようなビジネスモデルが挙げられます。

「スノーピーク」はキャンプ・アウトドア用品。
高価格・高品質な用品を提供しており、固定客に支えられるビジネス構造。

用品では競合他社に追いつかれる部分もあり、今後は総合的なプラットフォームビジネスで事業拡大を狙う。

海外展開も積極的に進捗。

国別の売上セグメントは、日本が76%と日本メインで展開しています。
今後は海外展開も実施しており、中期経営では海外比率を40%に引き上げる目標が掲げられています。

スノーピークの事業カテゴリは5つ

  1. アウトドア
    厳しい自然での検証に裏打ちされた高性能・高品質でハイエンドなキャンプ製品を展開
  2. キャンプフィールド
    「野遊び」を体験できる場としてスノーピークが運営するキャンプフィールドを展開
  3. 地方創生コンサルティング
    「野遊び」「キャンプ」をキーワードに地方自治体に対して地方創生や地域活性化のためのコンサルティングを実施
  4. アパレル
    街着として日常的に着ることができながら、そのまま自然の中にもアクセスしやすい服を展開
  5. Snow Peak EAT
    こだわりの食材と調理方法を選択し、キャンプで作る料理を体験できる場所を提供
  6. ビジネスソリューションズ
    企業向けにアウトドアオフィスやアウトドア研修を提供。他にも企業向けITソリューションの提供を展開
  7. アーバンアウトドア
    ご自宅内やベランダや庭でキャンプを体験できるような商材をハウスメーカーや工務店向けに展開

時価総額は調査時点(4/2)で「1,257億円」ということで中型株ですね。
PERは37.8倍と一般的には割高です。

時価総額は2021年1月は350億円ほどでしたが一気にあがっていますね。

今回は「スノーピーク」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイ調査のため事実と異なる内容の可能性があります。

「スノーピーク」のPER推移を見る

初値時点では30倍弱で、最近は落ち着いたチャートになっている

IPO後に割安水準まで落ちてきました。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「スノーピーク」の調査時点のPERは37.8倍。
過去と比較すると概ね30倍〜50倍の間が標準と言えそうです。

その意味では今の株価は妥当だといえるでしょう。

「スノーピーク」の配当利回りをみる

利回りは低いです

「スノーピーク」の配当利回りは直近予想では0.3%です。

ここ2年は株価が暴騰しているので配当利回りはさがっています。

株主優待 グループ店舗で使える優待割引クーポン(15%割引)

対象株数優待品
100株1枚
1000株2枚
1500株3枚
1枚あたりの割引金額は、30万円が上限

割引クーポンが使えるのは直営の店舗のみのようです。

  • Snow Peak 直営店舗
  • Snow Peak 公式通販
  • Snow Peak Headquarters
  • Snow Peak Land Station Hakuba
  • Snow Peak Eat

「スノーピーク」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は右肩あがり

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「スノーピーク」の売上は右肩あがりです。
コロナショックでの特需が続いている今ですが、それまでも売上は右肩あがりで、もともとあった需要が加速した形ですね。

以下画像は2018年〜2022年までの業績予想ですが概ね上回るかたちで推移しています。

スノーピーク 中期経営計画(2018 年~2020 年)より引用

現在の中期経営計画では2024年まで売上成長率20%以上を続ける目標をたてています。

スノーピーク 中期経営計画(2022 年~2024 年)より引用

前回の中期系経営計画を達成していますが、
今回(2022 年~2024 年)の経営計画も達成できるでしょうか。

「スノーピーク」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は高いですね。

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本企業の平均は4〜7%ほどと言われています。
「スノーピーク」の営業利益率は16%の予想です。

2021年に14.85%の営業利益率を達成しており、2桁の高利益率になっています。

それまでは7、8%と普通の水準でしたが、
アウトドア市場の盛り上がりが利益率に好インパクトをあたえているようです。

「スノーピーク」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは急上昇です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「スノーピーク」の2022年のEPSは87%予想と急上昇。

EPS的にはここから1,2段階くらい上昇してくることも可能で好調に推移していると見えます。

EPSが成長傾向なのは良い材料ですね。

「スノーピーク」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は上がってきました。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「スノーピーク」の自己資本比率は64%程度です。
有利子負債はありますが、この自己資本比率なら問題ないでしょう。

有利子負債比率は年々さがっており財務の健全性はあがっていますね。

「スノーピーク」の配当金(上昇傾向か?)

※2021/12/1に株式分割をしており、2020年以前は分割後計算の金額

配当金は連続増配です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「スノーピーク」の配当は少ないですが維持・増配傾向です。
株主還元は少しずつ伸ばしていくかたちで進捗しています。

2022年も1株12円と増配の予想です。

今後も徐々に増配していく企業かと予想できます。

「スノーピーク」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「スノーピーク」の配当性向は30%目安のようです。
2021年は非常に利益がでましたが、配当額は微増にしています。

業績連動ではなく、なるべく累進配当にしたいという株主還元政策が見えます。

「スノーピーク」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは上昇中です

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「スノーピーク」の営業CFは上昇中。
2020年、2021年は成長が著しいですね。

営業CFの伸びからも業績の好調さが感じられます。
2021年は2020年に比べて営業CFが少なくなっており、先行投資系に費用をつかっていることが予想できますね。

「スノーピーク」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「スノーピーク」の現金は2021年終了時は38億円程度です。
概ね右肩あがりで推移しています。

利益と有利子負債で現金保有額は過去最高額になっています。

今後はこの現金をどのように使って事業を成長させていくか注目です。

「スノーピーク」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益はこの2年は絶好調です

「スノーピーク」の当期純利益はこの2020、2021年と大幅に成長していますね。
2022年もさらなる上積みが見込まれています。

3密を避ける必要は今も継続しており、
しばらくはアウトドアブームも継続しそうですね。

【まとめ】「スノーピーク」は高成長のアウトドア用品メーカー

プラズマコイ

さらなる業績成長が期待できます

スノーピークの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0.3%
売上高上昇中
EPS(1株利益)上昇中
営業利益率16% 上昇中
自己資本比率64%
1株配当微増中
配当性向30%目安
営業CF安定プラス
現金など増加傾向

総評としては、業績が安定的に上昇しており今後の上昇力も期待できる企業だと思います。

自己資本比率が高く、配当も出しているため、成長企業としての評価は受けづらいですが、
PERが低めで配当も出ていることから、中長期投資で緩やかな成長は期待できると思います。

「スノーピーク」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】割高感はありますが成長は継続中

この記事の執筆時点では株価は3,295円。

株価は2000円の時から高すぎる?と疑問符がついていましたがその後も上昇しています。

今はコロナ禍でアウトドア市場が活発化していますので、今後は海外業績にも期待できます。
そうすれば株価も伸びていくでしょう。

逆にスノーピークにとってはコロナ騒動の落ち着きが一時的には業績の逆風になる可能性があります。

長期的には自然体験を促進するので株価にとっては追い風でしょうが、時価総額が既に1000億を超えているのでこれ以上となると国内市場だけでは厳しいかもしれません。

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※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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