こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株として注目している
「ティア」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「ティア」は葬儀屋さん
「ティア」の事業は「葬儀の運営」を行っています。
ほとんどが直営店で運営をしていますが、フランチャイズも展開しています。
都心では葬儀会館ではなく「葬儀サロン」という形で出店し、葬儀自体はクライアントの自宅や近場の葬儀場で行う形をとっていますね。
事業は葬儀の運営などです
ティアの主な事業、収入源
- 葬儀事業
葬儀の実施、葬儀にまつわる物販 - 葬儀のフランチャイズ事業
葬儀場の運営サポートなどを行うフランチャイズ収入
時価総額は調査時点で「109億円」ということで小型株ですね。
今回は「ティア」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
高い配当利回りにはヒミツがある?
「ティア」の配当利回りは4%台です。
この水準であれば高配当銘柄として注目すべき銘柄です!
コロナショックも落ち着いて配当利回りも少し上昇しました。
今後の業績回復が見込めるなら、そろそろ買いと考えてても良いかもしれません。
「ティア」は配当利回りが高いので株価の上昇は限定的と予想されますが、
- キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当利回りの伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
じりじり伸びていく
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ティア」の売上は少しずつですが伸びています。
名古屋周辺を地盤としているので、売上の伸びは急成長とはいかないかもしれませんね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を割ってしまって、回復が望まれる
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ティア」の営業利益率は5%くらいと低いですね。
数年前までは10%を超えていて優良な収益率でしたが、近年は原価率があがっていて、
儲かりにくくなっていることがわかります。
EPS(一株当たり当期純利益)
うーむ。。厳しい
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ティア」のEPSは100円には満たず、直近は減少傾向です。
そのため、株価も低下気味であり、ここからの「業績回復が期待できるかが投資判断のポイント」になります。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
60%は超えている。
「ティア」の自己資本率は60%を超えています。
借入金は順調に返済できていて自己資本比率は高い水準ですね。
配当金(高いほど良い)
増配に次ぐ増配!
「ティア」の配当は連続で増配をしています。
近年配当性向を大幅に上げてきた結果、1株配当も大幅にアップしています。
2021年3月期の予想でも20円と配当維持の見込みです。
今後はこの配当をどこまで維持できるか?の予想が重要になってきますね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向が・・・高すぎる!!
「ティア」の配当性向はなんと100%くらい。
既に減配をしても良い水準ですが、減配をいつしてもおかしくない水準です。
株主還元の意識が高い企業と言えますが、無い袖は振れません。
早急に業績が回復しないと減配は必至です。
営業活動によるキャッシュフロー
いい感じに黒字
「ティア」の営業CFは概ね毎年黒字です。
特に近年は、減収傾向ですが営業CFは黒字を維持しています。
しかし、近年10%以上減少しているので、この点もあまり良い状態とは言えませんね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
この現金が頼みの綱
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「ティア」の現金などは現在30億ほど。
この現金が残っているうちにある程度、業績回復を達成しないと、
借入金に頼る事になり、自己資本比率が減少することが予想できます。
今後業績が回復するかどうかを「自己資本比率」と合わせて「現金など」も確認していきたいですね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
3.5億円くらい配当金を出しています
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
今の資産状況や配当政策をみると、減配リスクはかなり低いですね。
利益を毎年6億円くらい出せないと
今の配当を維持できなくなりますね。
【まとめ】ティアは業績回復が必要なの「葬儀場」を運営する会社
高配当だが、安易に手が出せない配当性向ですね
ティアの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 4%台 |
売上高 | ▲ | 減少していて再出発 |
EPS(1株利益) | △ | 20円くらいと低い |
営業利益率 | △ | 5%くらい |
自己資本比率 | ○ | 60%台 |
1株配当 | ○ | 連続増配 |
配当性向 | ✕ | 100%くらいで高すぎる |
営業CF | ▲ | 近年はマイナス傾向 |
現金など | ○ | 余裕ありだが予断は許さない |
総評としては、高配当ですが配当性向が高すぎるため、
今後、当期純利益の回復が見込めないと厳しい状態といえます。
「ティア」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】トレンドは下降中
この記事の執筆時点では株価は489円。
株価の底は打ったようにも見えますが、今後の決算で業績が回復しないことには株価はあがりそうもありません。
そして好決算がだせないようでは配当維持も難しい銘柄になります。
そのため、今後の葬儀市場の回復と、低単価化に歯止めがかかるかどうかがポイントになりますね。
※投資は自己責任でお願いします。
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