こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は孫正義さんが率いる投資会社
「ソフトバンクグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
※携帯会社のソフトバンクKKは別の会社として上場しています。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「ソフトバンクグループ」は、
たとえるなら「超アクティブファンド」のようなもの
- 「ソフトバンクグループ」は”ビジョンファンド”での投資によって利益を得ている
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「ソフトバンクグループ」の配当利回りを見る
- 「ソフトバンクグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ソフトバンクグループ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「ソフトバンクグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ソフトバンクグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ソフトバンクグループ」の配当金(高いほど良い)
- 「ソフトバンクグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ソフトバンクグループ」の営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュフロー
- 「ソフトバンクグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ソフトバンクグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「ソフトバンクグループ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ソフトバンクグループ」は未来の有望企業に投資して利益を得る投資ファンド会社
- 「ソフトバンクグループ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ソフトバンクグループ」は”ビジョンファンド”での投資によって利益を得ている
プロたちが”優れた企業”に投資する「投資会社」です
「ソフトバンクグループ」の事業利益は、投資している企業の株価があがることで生み出されます。
一般的な企業はモノやサービスを販売して利益を得ますが、
「ソフトバンクグループ」の場合は、株価の上昇が利益になるということです。
自社グループや有望企業に投資をしています
ソフトバンクグループの主な事業セグメントは大きく4つ
- 持株会社投資事業
ソフトバンクグループの子会社などに投資 - ソフトバンクビジョンファンド(SVF)
ソフトバンクビジョンファンドを2つ保有し、世界の有望な企業に投資 - アーム事業
Iot関連企業のarmの株を保有していますが、エヌビディアに売却が発表されています。 - ソフトバンク事業
ソフトバンク株式会社や、Zホールディングスへの投資
グループ内の企業への投資よりも、
ビジョンファンドによる海外企業の投資が最大の魅力です。
時価総額は調査時点で「14兆627億円」ということで日本を代表する企業の1つですね。
PERは2.24倍です(低い・・・)
今回は「ソフトバンクグループ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「ソフトバンクグループ」の配当利回りを見る
配当利回りは低い
「ソフトバンクグループ」の配当利回りは0〜1%台と低い水準で推移しています。
近年の推移をみていると配当利回りが1%の時は買いでしたね。
配当目当てで買う銘柄ではないので割安度をはかる1つの指標として活用しましょう。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
「ソフトバンクグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)
順調に成長している
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ソフトバンクグループ」の場合は売上高の数字があまり参考にならないという点がポイントです。
ITメディアビジネスの記事によると、売上高は携帯子会社のソフトバンク事業とアーム事業のみで占められているとのことです。
そのため、実際の所は投資利益に注目すべきだと思います。
では実際の投資損益はどうでしょうか?
2021/5/12に発表された決算短信をみてみましょう
売上よりも投資損益が多いという、投資ファンドならではの構造になっています。
「ソフトバンクグループ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益という観点もソフトバンクGに使うのは適当とは言えない
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ソフトバンクグループ」の営業利益率は10%台と高めとなっています。
赤字の場合はマイナスになりますね。
しかし、投資会社の色合いが強い「ソフトバンクグループ」では、
営業利益の概念もあまり参考にならない指標です。
そのため、決算短信でも最近は「営業利益 → 投資利益」と項目が変更されています。
「ソフトバンクグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは可もなく不可もなく。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ソフトバンクグループ」のEPSは上昇中!。
「ソフトバンクグループ」の場合はEPSが100円などという世界ではありませんね。
このEPSが高くなるというのも投資会社の特徴を表していると思います。
そしてEPSはどんどん上昇していますので、投資の成果がでているということです。
「ソフトバンクグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
借金で投資をしているので自己資本比率は低め
「ソフトバンクグループ」の自己資本比率は10%〜20%と低いです。
「ソフトバンクグループ」でよく話題にだされるのは自己資本比率の低さです。
借金をして投資に失敗したら倒産するやん?という市場の声もあります
しかし近年は自己資本比率も上昇傾向にあり、20%で上昇中ということであれば、問題視することは無いと思います。
「要は、借金以上の利益を出せば良いんでしょ?」という会社のスタンスを感じます。
「ソフトバンクグループ」の配当金(高いほど良い)
最近増配しましたね。
「ソフトバンクグループ」は概ね順調に増配を行っています。
あまり増配を狙っていく銘柄ではないので、業績悪化による減配さえなければ良いといったところです。
「ソフトバンクグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は低くなりがち
「ソフトバンクグループ」の配当性向は低くなりがちです。
配当金はある程度固定されていますが、
投資によって得る利益が、毎年大きく上下するからです。
2021年3月期は、当期純利益が4兆円を超えていますので、配当性向も低くなりますね。
「ソフトバンクグループ」の営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュフロー
結構マイナスです。
「ソフトバンクグループ」の営業CFは主に携帯会社の事業からのです。
そのため、営業CFは一旦置いておいてよいでしょう
投資活動に多くのお金を使っており、
投資資金の借入も毎年多額に調達していることがわかります。
「ソフトバンクグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
次の投資の準備はOK
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「ソフトバンクグループ」の現金は近年は増加傾向。
次の投資に向けての準備の意味合いが強そうですね。
現金の保有額としては問題なしですね。
「ソフトバンクグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
とりま850億くらい配当金として用意できれば
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「ソフトバンクグループ」は直近では配当金は850億くらいが目安。
利益の上下が大きい企業なので今後も注目していきます。
「ソフトバンクグループ」の当期純利益は上昇中か?
2021年は約5兆円の爆裂利益!
「ソフトバンクグループ」の当期純利益は2021年は約5兆円でした。
年間の利益が5兆円という金額は日本の企業では過去に類がありません。
トヨタでもこれほどの利益を出したことはありません。
逆に、この利益を毎年だせると市場は思っていないので
PERが2倍台で放置されているともいえますね。
【まとめ】「ソフトバンクグループ」は未来の有望企業に投資して利益を得る投資ファンド会社
今後儲かる企業に投資し続けます
ソフトバンクグループの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 0〜1%台 |
売上高(営業収益) | ー | 参考にならない |
営業利益率 | ー | 参考にならない |
EPS(1株利益) | ◯ | 増加傾向 |
自己資本比率 | ▲ | 増加傾向だが低め |
1株配当 | ◯ | 増配傾向 |
配当性向 | ◯ | 低い |
キャッシュフロー | ー | 投資に多額を投じる |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、既存の財務指標では測ることが難しい企業ですね。
EPSや当期純利益を注視しながら見ていきたいです。
他には、保有している企業の時価総額を足し合わせて「割安、割高」を判断するのもよいですね。
「ソフトバンクグループ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】今は手を出しづらい
この記事の執筆時点(21/06/03)では株価は8290円。
ここまで急上昇しており、過去最高の利益をだしたところで一旦調整がはいっている格好に見えます。
単なる押し目か、下降トレンドの始まりなのか、判断が難しいところです。
※投資は自己責任でお願いします。
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