プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は「インフォマート」の財務分析をしていきます。
主に飲食業向けの「発注・在庫・成分表」の一括管理システムを提供しています。
近年はそのなかから「書類の電子化」の部分を切り離した一般企業向けのサービスも展開しています。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
高利益率のビジネスで魅力的な企業
- 「インフォマート」は飲食業などにBtoBでクラウドシステムを提供している会社
- 「インフォマート」の配当利回りを見る
- 「インフォマート」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「インフォマート」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「インフォマート」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「インフォマート」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「インフォマート」の配当金(高いほど良い)
- 「インフォマート」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「インフォマート」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「インフォマート」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「インフォマート」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「インフォマート」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「インフォマート」は「売上成長」のため一時的に「利益を抑えている」企業
- 【チャートは?割安?】「インフォマート」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「インフォマート」は飲食業などにBtoBでクラウドシステムを提供している会社
メールでこれらをやり取りすると「無くす、忘れる」ので超便利
「インフォマート」の事業利益はおもに「ペーパーレス化のクラウドシステム」の運営で生み出されています。
企業と企業の取引で使われるもので「発注書、契約書」などが電子化できるのが魅力です。
特にフード業界の受発注をメインにしており、売上の7割を占めます。
フード業界に特化した機能として「受発注の処理、棚卸し機能」のほか「原材料の単価、材料の規格書、商品マスタとの連携」を行うことができます。
導入事例として飲食業の「串カツ田中」があり、飲食業のチェーン化には有効な「材料の受発注」機能だということがわかります。
インフォマートのセグメントは2つ
- BtoB-PF FOOD事業
飲食業向けの受発注、規格書を管理できるシステム - BtoB-PF ES事業
飲食業以外でも業種を問わず発生する「受発注、契約書」の管理をできるサービスを展開
時価総額は調査時点で「2869億円」ということで中型株ですね。
PERは594.86倍と超割高です。業績成長の強い期待が見込まれています。
今回は「インフォマート」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「インフォマート」の配当利回りを見る
配当利回りは下がってきている
「インフォマート」の配当利回りは0%台です。
株価の上昇に配当金がついてきていません。
配当は連続増配ですが、あまりにも株価の上昇が多きすぎますね。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- キャピタルゲインを狙えるか?
- 配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「インフォマート」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は徐々に上昇中
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「インフォマート」は毎年成長を続けており100億の売上が射程にはいっています。
売上は伸びていますが、時価総額が高く高いPERにしては成長率がものたりないですね。
今後の成長期待が少し高すぎるかもしれません。
「インフォマート」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は下がり気味
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「インフォマート」の営業利益率は16%ほど。
2021年では売上拡大のために7%台まで下がることが予想されています。
実際はもっと高い営業利益率を達成するかと思いますが、売上成長に並々ならぬ決意を感じます。
高いバリエーションの企業のため、一時的に損失を増やしてでも成長をしたいという意志がみえます。
「インフォマート」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは非常に低い
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「インフォマート」のEPSは一桁です。
非常に低いEPSで指標としてはあきらかに買われ過ぎですね。
「インフォマート」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は高い
「インフォマート」の自己資本比率は86%程度です。
有利子負債も7億円ほどしかなく財務状況としては盤石な状態を維持しています。
資産も毎年増加しており、経営状態には安定感があります。
「インフォマート」の配当金(高いほど良い)
連続増配の銘柄です。
「インフォマート」は連続増配の企業です。
しかし2021年はついに減配予想となっています。
利益が落ちれば配当も落ちるという典型のような例です。
今後、事業成長をできるのかに注目が集まります。
「インフォマート」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%目安
「インフォマート」の配当性向は50%が目安とされています。
事業規模からすると配当性向の高さが気になります。
事業成長には利益の半分の金額で十分ということですね。
過去の推移をみていると配当性向が50%を超えることもあるので、株主還元意識が高い企業といえます。
「インフォマート」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは減少中
「インフォマート」の営業CFは減少傾向です。
売上成長を加速するためにCFも悪化しているように思います。
業績はあまり好調に推移できていない可能性がありますね。
「インフォマート」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は70億円ほど
「インフォマート」の現金は毎年増加中です。
総資産が130億円ほどあるなかで現金が70億と手元の現金がかなり豊富ということがわかります。
豊富な資金を今後どのように使って事業成長をさせていくのかが気になりますね。
「インフォマート」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
8億円くらいが当面の配当総額ターゲット
「インフォマート」の配当総額は8億円が目安。
利益水準がまだ足りないので8億円の支払いは重荷ですね。
そのため減配も頷けます。
むしろ今までが配当を出しすぎていたと言えそうです。
「インフォマート」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益はマイナス成長
「インフォマート」の当期純利益は近年減少してます。
ここ2年は減益、そして減益予想です。
決して順調とはいえません。
今後の売上成長、利益改善が期待されます。
【まとめ】「インフォマート」は「売上成長」のため一時的に「利益を抑えている」企業
成長力に比べて時価総額が高すぎる
インフォマートの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 0%台 |
売上高 | ◯ | 成長中 |
営業利益率 | ▲ | 減少傾向 |
EPS(1株利益) | ✕ | 1桁 |
自己資本比率 | ◎ | 80% |
1株配当 | ✕ | ついに減配か? |
配当性向 | ▲ | 50%目安 |
営業キャッシュフロー | ▲ | 減少傾向 |
現金など | ◯ | 十分 |
総評としては、期待ができるビジネスを展開しています。
しかし思うように業績が成長できていないように見えます。
時価総額も高いので今後の株価は「高いリスク」を帯びています。
現在では上がる確率より下がる確率のほうがたかそうです。
【チャートは?割安?】「インフォマート」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】チャートは右肩上がりだが業績が…
この記事の執筆時点(21/09/13)では株価は1,116円。
業績はそこまでついてこれていないので、今からの「期待株」と言えると思います。
しかし高い売上、高いPERなので一寸先は闇であることを覚悟して投資するとよさそうです。
※投資は自己責任でお願いします。
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