プラズマコイです(^^)
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今回は「キユーソー流通システム」の財務分析をしていきます。
食品物流をメインとした、キユーピーの子会社です。
物流会社にもそれぞれ専門性があり「キユーソー流通システム」は食品輸送に強みがあります。
キユーソー流通システム(9369)は好決算でしたね!
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) October 1, 2021
物流系はやはり調子が良さそうです?? pic.twitter.com/l4DeHa8In1
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
食品輸送の需要により業績が変動する企業です
- 「キユーソー流通システム」は「食品輸送」をメインとしている物流企業
- 「キユーソー流通システム」の配当利回りを見る
- 「キユーソー流通システム」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「キユーソー流通システム」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「キユーソー流通システム」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「キユーソー流通システム」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「キユーソー流通システム」の配当金(高いほど良い)
- 「キユーソー流通システム」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「キユーソー流通システム」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「キユーソー流通システム」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「キユーソー流通システム」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「キユーソー流通システム」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「キユーソー流通システム」は「営業利益率」が増加中の安定経営企業
- 【チャートは?割安?】「キユーソー流通システム」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「キユーソー流通システム」は「食品輸送」をメインとしている物流企業
「キユーソー流通システム」の事業利益はおもに「物流事業」によって生み出されています。
物流事業を簡単に説明すると大型トラックで「倉庫→各配達先」に輸送する作業のことです。
親会社キューピーとの取引は全体の7%ほどと、一蓮托生というわけではなさそうです。
食品流通に特化した物流企業という位置づけで覚えておきたい銘柄です。
キユーソー流通システムは食品物流以外に「物流インフラ」のコンサルティング事業も行っていますね。
キユーソー流通システムの3つのセグメント
- 共同物流事業
少量多品種商品を共同配送する - 専用物流事業
主にコンビニやスーパーに配送する - 関連事業
物流に関するインフラ設備のコンサルティング
時価総額は調査時点で「232億円」ということで中型株ですね。
PERは16.86倍と少し割高です。
今回は「キユーソー流通システム」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「キユーソー流通システム」の配当利回りを見る
配当利回りは上がってきている
「キユーソー流通システム」の配当利回りは2.5%程度です。
徐々に利回りがあがってきています。
利回りがあがっているので優待も含めた総合利回りは3%ほどですね。
株主優待はジェフグルメカード
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 1,000円相当 |
500株 | 3,000円相当 |
1,000株 | 5,000円相当 |
今後は株価成長、配当金の増加などで
- キャピタルゲインを狙えるか?
- 配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「キユーソー流通システム」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇傾向
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「キユーソー流通システム」は毎年成長をできています。
売上高としてはまいとし少しずつですが右肩あがりなので問題なしです。
着実に成長ができていることがわかります。
「キユーソー流通システム」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は低い
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です(物流業界は5%ほど)
「キユーソー流通システム」の営業利益率は2%ほどです。
営業利益率が低いですね。。
これはネガティブ材料です。
他の物流企業と比較しても2%の営業利益率は低めなのでコストが高いのか、儲かりづらいビジネススタイルと言えます。
今後の営業利益率は5%を目指して上昇を期待したいです。
「キユーソー流通システム」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは下落傾向
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「キユーソー流通システム」のEPSは100円を程度ですが減少傾向です。
一時は200円ほどをつけましたが近年は利益がさがっていますね。
自社株買いもあまり行わない企業です。
「キユーソー流通システム」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は下がり気味だが目立った心配はなし
「キユーソー流通システム」の自己資本比率は34%程度です。
有利子負債が増えてきており自己資本比率が減少しています。
自己資本比率は40%を切り少し心配な水準になってきましたね。
「キユーソー流通システム」の配当金(高いほど良い)
連続増配企業です
「キユーソー流通システム」は連続増配企業です。
2021年度も46円と配当維持の予定です。
そろそろ増配余力がなくなってきまました。
もう増配は期待できないでしょう。
「キユーソー流通システム」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は42%目安
「キユーソー流通システム」の配当性向は42%ほどの予想になっています。
往年の利益が戻らないと今後の増配は難しいでしょう。
「キユーソー流通システム」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定推移
「キユーソー流通システム」の営業CFは安定のプラスです。
概ね毎年50億円くらいです。
営業CFは安定推移ですが、近年少し心配なのがフリーCFがマイナスな所です。
近年は投資CFが年々増えており、現金が残らないような構造になっています。
投資先行が続いているので、この投資が回収できるフェーズがいつ訪れるかが今後の業績のカギになってきます。
「キユーソー流通システム」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は結構ギリギリで経営している
「キユーソー流通システム」の現金は減少をなんとか有利子負債の追加で食い止めている状態です。
2020年度は一時的に93億円になっていますが、2021年度のQ3決算では48億円まで減っていますね。
キャッシュフローに余裕はなさそうです。
財務的にはあまり良くない状態と言えるでしょう。
「キユーソー流通システム」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
直近の配当金の支払い状況はどうでしょうか?
5.7億円くらいが当面の配当総額ターゲット
「キユーソー流通システム」の配当総額はほぼ横ばいです。
5.7億円程度なので利益水準からみるとそこまで無理な配当ではないです。
しかし資金の回転がかんばしくないので一抹の不安はありますね。
「キユーソー流通システム」の当期純利益は上昇中か?
20億円復帰が目標
「キユーソー流通システム」の当期純利益はここ数年は減少傾向
業績は厳しい状況が続いています。
2021年は回復の年になりそうです。
問題はその後ですね。利益をV字回復できるかが注目です。
【まとめ】「キユーソー流通システム」は「営業利益率」が増加中の安定経営企業
高い営業利益率を維持しつつ、新事業の拡大を目指す
キユーソー流通システムの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.5% |
売上高 | ◯ | 上昇トレンド |
営業利益率 | ✕ | 2% |
EPS(1株利益) | ◯ | 100円 |
自己資本比率 | ▲ | 34%くらい |
1株配当 | ▲ | 46円 |
配当性向 | ◯ | 40%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 毎年プラス |
現金など | ▲ | 結構ギリギリ |
総評としては、財務的には余力がなくキャッシュフローも投資がかさんで毎年下落です。
利益自体はでているので収支のバランスを今後は調整できるかが課題です。
全体的にはネガティブな印象ですね。
【チャートは?割安?】「キユーソー流通システム」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】ここ5年のピークからは株価は半額
この記事の執筆時点(21/10/06)では株価は1,780円。
業績としては回復してきそうな感じではあります。
しかしキャッシュフローが悪化しており財務が悪いです。
チャートとしては上昇が始まっていますが、自己資本比率も下がっておりロングで保有している場合は一旦手放しても良いかもしれません。
※投資は自己責任でお願いします。
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キユーソー流通システム自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になりますね。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買うがおすすめです。
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