プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は「ヤマダHD」の財務分析をしていきます。
ヤマダHDは国内最大の家電量販店「ヤマダ電機」が主力の企業です。
家電量販店はネット通販の登場により厳しい局面に見舞われています。
そのため近年はヒノキヤグループを買収して「住宅事業」に参入しました。
さらに大塚家具を買収して「家具事業」に参入もしています。
いま注目はヤマダHD(9831)です?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) January 4, 2022
国内最大の家電量販店で、最近では「住宅」や「家具」の領域にも進出しています??
株価は下落してPERは5.5倍⤵
信用買い残も多く簡単には上昇しづらい状況?
それでも底打ち感のあるチャートと、
もし配当維持の場合、配当利回り4.5%と面白いタイミングです??
生活雑貨やおもちゃにも取扱いを広げ「暮らしをまるごとカバーする」企業グループへ改革を実施しています。
PERは過去と比べてかなり割安な水準です。
業績に問題なければ上昇は時間の問題かと思います。
- 「ヤマダHD」は家電がメインの家電量販店
- 「ヤマダHD」のPER推移を見る
- 「ヤマダHD」の配当利回りを見る
- 「ヤマダHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ヤマダHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「ヤマダHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ヤマダHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ヤマダHD」の配当金(高いほど良い)
- 「ヤマダHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ヤマダHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ヤマダHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?)
- 「ヤマダHD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ヤマダHD」は家電量販店のチェーンストア。近年は家電以外にも領域拡大
- 【チャートは?割安?】「ヤマダHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ヤマダHD」は家電がメインの家電量販店
事業別の売上構成比を見てみましょう。
家電がメインですが、他の分野も重要です
「ヤマダHD」の事業利益はおもに「家電製品」から生み出されています。
カテゴリでみるとパソコンの売上も高いですね。
その他、住宅関連や家具も合わせると全体の20%を占めています。
ヤマダHDのセグメントは4つ
- デンキ事業
家電量販店(ヤマダデンキ)の事業。「ベスト電器」「マツヤデンキ」も展開 - 住宅事業
ヤマダホームズ、ヒノキヤグループの事業 - 金融事業
住宅ローンなど - 環境事業
使用済み家電のリユース・リサイクル - その他(家具)
大塚家具の買収により家具事業も展開
時価総額は調査時点(22/5/8)で「3,780億円」ということで中型株ですね。
PERは6.3倍と一般的には割安です。
今回は「ヤマダHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※内容はプラズマコイの独自調査に基づきますので事実と異なる場合があります。
「ヤマダHD」のPER推移を見る
過去と比較すると今はかなり割安です
「ヤマダHD」の今のPERは6.3倍。
コロナショック時を除けば異常なほど割安と言えるでしょう。
企業側としてもそれを認識しているようで、2022/5/6のIRで最大「時価総額1000億円」の自社株買いを発表しました。
「ヤマダHD」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇傾向です
「ヤマダHD」の配当利回りは5/6時点で4.6%ほど。
過去の推移と比較すると、配当利回りは高いですね。
他の家電会社と比較しても高い利回りです。
高配当株であると言えます。
株主優待はグループ企業で使える割引券
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 1,500円相当 |
500株 | 5,000円相当 |
1,000株 | 10,000円相当 |
10,000株 | 50,000円相当 |
2022/5/6時点の株価では「配当利回り4.6%、優待利回り3.8%」の総合利回り8.4%の高利回りになります。
総合利回りだと高すぎと言っていい水準です。
「ヤマダHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は横ばいです
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ヤマダHD」の売上は横ばいです。
中期経営計画では2025年に再び売上2兆円に到達するという目標を掲げています。
祖業のデンキ事業の他ほか、住宅や家具事業も合わせれば、不可能な数字ではなさそうです。
「ヤマダHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は上昇傾向でしょうか?
業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「ヤマダHD」の営業利益率は4%ほど。
2021年は5%と高い営業利益率でしたが、2022年は4%と下がりました。
2021年は特需があったので4%あたりが実力だと言えそうです。
「ヤマダHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは復活ロードの途中です
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ヤマダHD」のEPSはここ数年は20円、30円あたりでしたが、
2021年から60円あたりまで復活してきました。
EPSの伸びは少しもの足りず、業績は停滞しているといえそうです。
「ヤマダHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は50%ほど
「ヤマダHD」の自己資本比率は51%程度です。
有利子負債も減少傾向で財務の安定度は増しています。
長期で見ても自己資本比率は45%〜50%あたりで維持していますね。
財務状況は盤石とは言いづらいですが問題なしです。
「ヤマダHD」の配当金(高いほど良い)
配当は増配傾向です
「ヤマダHD」の配当は増配傾向です。
2021年は過去最高の配当額で、2022年も維持しています。
この企業は配当予想を出さないですが、配当の安定度はそこそこですね。
ある程度、配当維持をしてくれる銘柄と見ていいでしょう。
「ヤマダHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向を30%以上が目標です
「ヤマダHD」の配当性向は30%を目標に設定されています。
近年の推移から行くと増配傾向で好推移です。
「ヤマダHD」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定しにですね
「ヤマダHD」の営業CFはここ6年はプラス推移でした。
2022年は法人税の支払いが前年より多く下がっています。
2023年はある程度戻すかと思いますが、業績が安定しないので営業CFも安定しませんね。
「ヤマダHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?)
現金は上昇傾向です
「ヤマダHD」の現金は2022年は564億円と増加傾向です。
近年は思うように利益が残せておらず、500億円前後で推移していますね。
家電以外にもさまざまな分野に手を伸ばしており、
事業投資に現金を投下しています。
「ヤマダHD」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は500億円程度
「ヤマダHD」の当期純利益は2021年から500億円あたりを回復しています。
業績の底は脱出したように見えます。
今後は家具、住宅セグメントが業績に寄与してくれるように慣れば利益は一段と上昇していくでしょう。
家電屋だけでは厳しいということで、
体力があるうちに第二、第三の事業を起動にのせたいというフェーズですね。
【まとめ】「ヤマダHD」は家電量販店のチェーンストア。近年は家電以外にも領域拡大
そこそこ好業績ですが株価が低迷しているのが迷いどころ
ヤマダHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 4.6% |
売上高 | ▲ | 横ばい |
営業利益率 | ▲ | 4% |
EPS(1株利益) | ▲ | 横ばい |
自己資本比率 | ▲ | 50% |
1株配当 | ◯ | 増加傾向 |
配当性向 | ◯ | 30%以上 |
営業キャッシュフロー | ▲ | 横ばい |
現金など | ▲ | 横ばい |
総評としては、長期では業績不安がある企業です。
ポートフォリオの主軸には起きづらい企業ですね。
一方、配当利回りが4.6%、優待利回りが3.8%と多少株価があがってしまっても利回りの高さでは魅力があります。
個人投資家ならリスクを知った上でなら、100株〜500株程度は保有してもいいでしょう。
【チャートは?割安?】「ヤマダHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】チャートは底で下値も限定的
この記事の執筆時点(22/5/6)では株価は391円。
信用買い残が多く上値が重くなる要因はありますが、総額1000億円の自社株買いの発表でモメンタム変わることにより、信用倍率の変化にも期待したいです。
売られすぎ感があるので、株価がさがっても200円〜300円あたりで下げ止まることが想定できるので下値が限定的ということから買いと判断しています。
配当+優待の総合利回りが8.4%と高いのも株価の下支えになる要因だと思っています。
※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
10倍になる株候補を発掘しました。
高成長を続ける日本株を集めました。
地味であまり話題にならない高配当株をピックアップしました。