プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は「花王」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
「花王」は大手の日用品メーカーです。
メイン商品は洗顔料・ボディーソープ、衣料用洗剤・柔軟剤、シャンプー・リンス、化粧品などですね。
他には産業用のケミカル製品も取扱いがあります。
花王(4452) は大手日用品メーカー?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) February 4, 2022
洗剤・シャンプー・化粧品などの日用品がメイン事業??♀️
化粧品ではソフィーナ、洗顔ではビオレ、洗剤ではアタックなど馴染み深いブランドを取り扱っています?✔
その他では天然油脂を原料とした産業用のケミカル製品も作っています♪?
32年連続増配は継続中
花王といえば日本で最長の連続増配を達成しているリーダー企業です。
そろそろ株価下落で配当利回りもあがってきているので個人的には注目度が高まっていっる企業です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「花王」は日用品を中心に5つのセグメントで事業を展開
- 「花王」のPER推移を見る
- 「花王」の配当利回りをみる
- 「花王」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「花王」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「花王」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「花王」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「花王」の配当金(上昇傾向か?)
- 「花王」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「花王」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「花王」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「花王」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「花王」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「花王」は32連続増配の安定銘柄。業績は悪化の途中で株価が下落・配当利回りが上昇中
- 「花王」の今後の株価は?買い時かを予想する
「花王」は日用品を中心に5つのセグメントで事業を展開
スーパーや薬局で買うような日用品がメインです
「花王」の事業利益は主に「ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティーケア事業」から生み出されています。
屋内や衣類をきれいに保ったり、個人の身だしなみを整えるための製品が多いですね。
※ハイジーン&リビングケア事業、ヘルス&ビューティケア事業、ライフケア事業を総称してトイレタリー事業と称します。
足元では化粧品の利益率が低く苦戦しています。
海外売上比率は、国内が60%、海外が40%です。
日本でのビジネスがメインですが海外比率も結構多いですね。
花王の5つ事業セグメント
- ハイジーン&リビングケア事業
ファブリックケア製品、ホームケア製品、サニタリー製品 - ヘルス&ビューティケア事業
スキンケア製品、ヘアケア製品、パーソナルヘルス製品 - ライフケア事業
- 化粧品事業
スキンケア製品やメイクアップ製品 - ケミカル事業
天然油脂原料から製造する油脂製品や、界面活性剤などの機能材料製品、トナー・トナーバインダーや水性インクジェット用顔料インクなどのスペシャルティケミカルズ製品
時価総額は調査時点で「2兆5488億円」ということで超型株ですね。
PERは21.7倍と割高水準です。
今回は「花王」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。
「花王」のPER推移を見る
PER的には標準の水準です。
「花王」の今のPERは21.7倍。
過去の推移をみると割安な水準に見えます。
さらに20倍を切れば10年で最安の水準に突入です。
株価は下落傾向で、業績が復活する前提で見れば、魅力度が増していると見ています。
「花王」の配当利回りをみる
利回りは上昇中
「花王」の配当利回りは2.5%あたりです。
この10年では配当利回りが1%台を推移していましたので、
高配当株投資家にとっては買い場を探るタイミングです。
まだ高配当株とは言えない水準ですので、買いのタイミングを伺いたいですね。
「花王」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「花王」の売上は横ばいです。
良くも悪くも売れゆきは変わらず推移していることがわかります。
ここまで売上が安定しているのも珍しいです。
「花王」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は10%程度です
業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「花王」の営業利益率は約10%ほど。
営業利益率がさがっているのが株価下落の要因ですね。
製品の原材料が高騰しており、利益率が削られている状況です。
簡単に価格転換することができないので業績が悪化していますね。
「花王」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは下落傾向です
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「花王」のEPSは2022年は246円予想で高い水準はキープできています。
しかし利益が下落傾向なのことがEPSからもわかります。
また自社株買いは活発な企業ですね。
「花王」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は56%前後です。
「花王」の自己資本比率は56%程度です。
有利子負債の額はすこしずつ増えていますが、自己資本比率は横ばいでコントロールされています。
財務としては問題なく経営が続けら得れています。
「花王」の配当金(上昇傾向か?)
連続増配の企業です
「花王」は32連続増配の企業です。
2021年以降は利益が悪化しており増配額は減少しています。
2022年の一株配当は148円と増配予定です。
そろそろ増配余地は厳しくなってきましたがどこまで増配できるのか注目です。
「花王」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は60%あたりです。
「花王」の配当性向は60%にまであがってきました。
少し前までは30%台でしたがあがってきていますね。
そろそろ増配余力がなくなってきましが今後はどこかで増配ストップになるでしょう。
「花王」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは増加しています
「花王」の営業CFは安定しています。
毎年概ね2000億円前後は維持できています。
営業CFは安定していて盤石な業績基盤を感じます。
営業CF的にはポジティブですね。
「花王」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です
「花王」の現金は2021年終了時は3360億円程度です。
長期的には上昇傾向です。
現金の推移としては問題ないですが、配当原資としては心許ないですね。
配当維持を考えたときは業績の回復が待たれるところです。
「花王」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
配当総額は上昇傾向です。
「花王」は連続増配銘柄です。配当総額は上昇中です。
そろそろ配当総額も700億円に届きそうですね。
配当総額もかなり膨れ上がってきました。
「花王」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は悪化途中です
「花王」の当期純利益は減少傾向です。
2022年は反転予想ですのでここは注目したいところです。
業績が下げ止まるのを見越して(あるいは見届けてから)
配当利回りが高い状態で買うのが狙い所です。
【まとめ】「花王」は32連続増配の安定銘柄。業績は悪化の途中で株価が下落・配当利回りが上昇中
業績は好調ですが株価があがってきています。
花王の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.5% |
売上高 | ▲ | 横ばい |
EPS(1株利益) | ▲ | 下落 |
営業利益率 | ○ | 10% |
自己資本比率 | ○ | 56% |
1株配当 | ◎ | 連続増配 |
配当性向 | ▲ | 60%くらい |
営業CF | ○ | 安定 |
現金など | ○ | 上昇傾向 |
総評としては、株価が下がってきたら買いを検討したい銘柄です。
今は業績が悪く株価が下落中で魅力度があがってきている銘柄です。
配当利回りが3%、3.5%になってきたら相場を見ながら買いたい銘柄です。
あとは業績が反転してくるタイミングを探る展開ですね。
「花王」の今後の株価は?買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】まだ我慢の時です
この記事の執筆時点では株価は5,366円。
株価も高く個人投資家には買いづらい金額&チャートですね。
個人的には現段階では4500〜4000円あたりで買いたい銘柄です。
※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
関連コンテンツです。
日経平均が3万円を突破しても割安な12社をピックアップしています。
いまから学んでおきたい「新NISAの投資戦略」と注目の「増配株100選」を紹介しておきます。
四季報「2023年新春号」のなかから、いま買っても良いと思える企業を選定しました。
2023年は日本株は金利上昇の影響をうけそうです。注目株を選定しました。
プロが紹介されていたNISAで買いたい高配当株をチェックしてみました。
2023年の注目テーマ地銀株の特集です
4万円台以下で買える高配当株を集めました。
5万円台〜10万円台で買える高配当株を集めました。
円安時に業績を伸ばしそうな日本株の好業績企業をピックアップしています。
日本株で連続増配の優良企業60銘柄と、注目の企業をピックアップしました。
連続増配株を中心に野球の打線を組み攻守のバランスの良い高配当ポートフォリオを作りました。
高い営業利益率と高い自己資本比率を持つ安定高配当株を紹介しています。
2022年の投資環境を考慮したディフェンシブなおすすめポートフォリオを紹介します。
2023年も継続して使えると思ってます。
割安高成長の銘柄をピックアップしました。
高齢化社会に向け成長しそうな注目企業の特集です。
オンラインストアが人気のいま、業績が伸びそうな「物流・倉庫関連」注目企業をピックアップしました。