プラズマコイです(^^)
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今回は「伊藤忠商事」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
「伊藤忠商事」は大手の総合商社です。
時価総額では三菱商事と商社内での国内1位を争う企業です。
総合商社の中では特に非資源(石油・石炭以外)への投資が活発で、
環境に優しいビジネスに事業の軸足を置くことを進めている企業です。
そのため総合商社の中では比較的配当利回りが低めな銘柄です。
要は人気化しているということですね。
伊藤忠商事(8001)は国内1位、2位を争う総合商社?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) February 3, 2022
セグメントは「食料」「金属」「情報」を稼ぎ頭に8つで展開?
海外比率は日本80%と日本の比重が高くなっています?
足元の業績は過去最高を達成していますね!
ちょうどこの記事を書いている22/2/3に決算があったのですが、業績は絶好調ですね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「伊藤忠商事」は8つの事業をもつ総合商社
- 「伊藤忠商事」のPER推移を見る
- 「伊藤忠商事」の配当利回りをみる
- 「伊藤忠商事」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「伊藤忠商事」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「伊藤忠商事」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「伊藤忠商事」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「伊藤忠商事」の配当金(上昇傾向か?)
- 「伊藤忠商事」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「伊藤忠商事」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「伊藤忠商事」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「伊藤忠商事」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「伊藤忠商事」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「伊藤忠商事」は連続増配の優良銘柄。商社の中でも人気の企業
- 「伊藤忠商事」の今後の株価は?買い時かを予想する
「伊藤忠商事」は8つの事業をもつ総合商社
各セグメントを総合して企業価値の増大を目指します
「伊藤忠商事」の事業利益は主に「食料、エネルギー・化学、情報・金融、金属」から生み出されています。
8つのセグメントが年ごとに相互で補って業績をつくっていく形になっています。
コングロマリット企業(多業種を経営)で理想的に経営をできています。
非資源領域に投資を行っていると言っても、資源ビジネスが重要な役割を占めていますね。
海外売上比率は、国内が80%、海外が20%です。
日本でのビジネスがメインですね。
伊藤忠商事の8つ事業セグメント
- 食料
食糧原料分野、製造加工分野、中間流通分野、リテール分野 - エネルギー・化学品
エネルギー分野、化学品分野、電力・環境分野 - 機械
プラント・船舶・航空機分野、自動車分野、建機・産機・医療ビジネス分野 - 住生活
生活資材・物流分野、建設・不動産分野 - 情報・金融
情報・通信分野、金融・保険分野 - 金属
金属資源分野、鉄鋼製品分野 - 第8
ビジネスフィールド、コンシューマービジネス(ファミリーマート運営) - 繊維
衣料用素材・繊維資材分野、アパレル製品の販売、ブランドビジネス
時価総額は調査時点で「5兆8197億円」ということで超型株ですね。
PERは6.7倍と割安水準です。
今回は「伊藤忠商事」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。
「伊藤忠商事」のPER推移を見る
PER的には標準の水準です。
「伊藤忠商事」の今のPERは6.7倍。
過去の推移をみるとほぼ妥当な水準に見えます。
2021年は業績悪化で一時的にPERがあがりましたね。
あのタイミングで商社株をバルグ買いしたバフェットはさすがの慧眼でした!
今では当時から株価が1.5倍〜2倍にあがっています。
「伊藤忠商事」の配当利回りをみる
利回りは下落中
「伊藤忠商事」の配当利回りは3%あたりです。
配当は増配傾向ですが株価が上がっている状況で配当利回りが低下しています。
今後は連続で増配が予定されており、プラズマコイ的には配当利回りは少しずつ上昇していくかと思っています。
「伊藤忠商事」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「伊藤忠商事」の売上は上昇中です。
2018年はユニー・ファミリーマートホールディングスを買収して10兆円規模の企業になりました。
今後も大企業の資本を生かして企業買収をするシーンもでてくるかもしれませんね。
「伊藤忠商事」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は8%程度です
業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「伊藤忠商事」の営業利益率は約3%ほど。
食料セグメントなど、主力のビジネスの多くは「商社ビジネス」のため営業利益率は低くなりがちです。
特にここ3年は3%台ですね。
商社で6、7%というのも達成が難しそうですが・・利益率が高いセクターが増えてくれば達成できるかもしれません。
「伊藤忠商事」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇傾向です
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「伊藤忠商事」のEPSは2022年は550円を超える予定です。
利益が増加しており、EPSも力強い上昇を続けています。
業績的には右肩あがりを続けています。
「伊藤忠商事」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は30%前後です。
「伊藤忠商事」の自己資本比率は30%程度です。
有利子負債も多く、事業規模が大きく、投資も必要なため自己資本比率は低めになるのが商社の特徴です。
一方、自己資本比率は上昇傾向で財務の安定度は年々あがっています。
「伊藤忠商事」の配当金(上昇傾向か?)
連続増配の企業です
「伊藤忠商事」は連続増配の企業です。
2021年以降は大幅に増配が予定されます。
2022年の一株配当は110円と大幅に増配予定です。
配当金や自社株買いのといった株主還元に期待できる企業です。
累進配当を意識している部分も嬉しいですね。
「伊藤忠商事」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%あたりです。
「伊藤忠商事」の配当性向は30%が目安です。
配当性向は低いですね。
累進配当を掲げながらも低い配当性向で推移できるのは、
株主にとっては理想的な企業の形です。
「伊藤忠商事」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは増加しています
「伊藤忠商事」の営業CFは増加傾向です。
2020年は大きく成長しました。
ここ2年は特に過去最高を更新しており、キャッシュ・フローも力強く伸びています。
過去を見ると一時的にマイナスに転じる場面もあるので、赤字になる可能性は留意しておいたほうが良さそうです。
「伊藤忠商事」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は減少傾向です
「伊藤忠商事」の現金は2021年終了時は5440億円程度です。
ここ数年は「財務活動によるCF」が大きくマイナスでキャッシュアウトが続いている傾向です。
そのため現金は減少傾向にあります。
配当も大きく増配予定なので、業績がコケると財務不安も一気に加速しそうです。
「伊藤忠商事」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
配当総額は上昇傾向です。
「伊藤忠商事」の配当総額は上昇中です。
連続増配企業で今後も増配予定のため、配当総額の増加は既定路線です。
配当金の増加には今後も期待できる企業です。
「伊藤忠商事」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は過去最高を更新予定
「伊藤忠商事」の当期純利益は上昇傾向でした。
2022年は2倍の利益で過去最高益を更新予定です。
資源ビジネスが絶好調で好調です。
原油高などが続けば業績にもプラスになるでしょう。
米中問題や今だとウクライナ問題でしょうか。
世界情勢の緊張度が低くなると業績が悪化する可能性があります。
【まとめ】「伊藤忠商事」は連続増配の優良銘柄。商社の中でも人気の企業
業績は好調ですが株価があがってきています。
伊藤忠商事の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3% |
売上高 | ◯ | 横ばい |
EPS(1株利益) | ◎ | 上昇 |
営業利益率 | △ | 3% |
自己資本比率 | △ | 30% |
1株配当 | ○ | 連続増配 |
配当性向 | ◎ | 30%くらい |
営業CF | ○ | 上昇中 |
現金など | ▲ | 減少中 |
総評としては、株主還元意識が高い優良銘柄です。
商社は景気敏感株の代表セクターですが、PERは常に低いバリュー株で、安定配当、高配当株銘柄として注目をしたいセクターです。
伊藤忠は商社セクターでも1位、2位を争う代表的な企業なので、
バフェットのように割安水準のときに買って利益を得たいところです。
「伊藤忠商事」の今後の株価は?買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】高値を更新しているがここ1,2年がピークか
この記事の執筆時点では株価は3,672円。
決算はよく、安定感もある大型株で、決算が好調なことから1、2年は堅調な株価推移をする可能性があります。
一方、現在は高値を更新しており、原油価格など資源セクターの市況が悪くなると業績悪化が予想されるので、大きく下落する場面は覚悟しておきたいところです。
むしろその下がった場面で変えたらと思っています。
過去の株価推移からいくと2000円あたりは買いポイントでしたね。
※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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