投資歴7年のプラズマコイです(^^)
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今回は「アステラス製薬」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
アステラス製薬は国内3位の「大手製薬会社」です。
1位は武田製薬工業 (4502)、2位は大塚HD(4578) ですね。
長期株式投資さんの「永久保有銘柄」にも名前を連ねている優良銘柄です。
医薬品の製造・販売および輸出入を手かげており、
泌尿器・過活動膀胱市場の世界最大手です。
アステラス製薬 (4503)は国内3位の製薬会社🏥
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) September 13, 2022
医薬品の製造・販売および輸出入をグローバルに展開しています🌏
泌尿器・過活動膀胱市場では世界最大手の企業です💊
主力商品は前立腺がん治療薬「イクスタンジ」ですね
■株価指標(9/13時点)
PER 17.8倍
PBR 2.40倍
配当利回り2.96%
大手製薬会社は新薬承認でドル箱になりますね。
アステラス製薬の強みは高い営業利益率です。
国内トップ3の製薬会社の中でも営業利益率が高いのが特徴です。
製薬業界は、新薬の開発に大きな研究開発費がかかりますが、一度承認されて販売が開始されれば、原価が低く利益が出やすいのが特徴です。
いま、この会社の株を買うべきでしょうか?見ていきましょう。
- 「アステラス製薬」は医薬品の製薬会社
- 「アステラス製薬」のPER推移を見る
- 「アステラス製薬」の配当利回りを見る
- 「アステラス製薬」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「アステラス製薬」の営業利益率(10%以上が理想)
- 「アステラス製薬」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「アステラス製薬」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「アステラス製薬」の配当金
- 「アステラス製薬」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「アステラス製薬」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「アステラス製薬」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「アステラス製薬」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「アステラス製薬」は営業利益率が高く株主還元意識が高い製薬会社
- 【チャートは?割安?】「アステラス製薬」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「アステラス製薬」は医薬品の製薬会社

アステラス製薬の主な製品
- 前立腺がん治療薬「イクスタンジ」
- 急性骨髄性白血病治療剤「ゾスパタ」
- 転移性尿路上皮がん治療剤「パドセブ」
- 過活動膀胱治療剤「ベタニス」
- 腎性貧血治療剤「エベレンゾ」
- 過活動膀胱治療剤「ミラベグロン」


医薬品を製造・販売しています。
「アステラス製薬」の事業利益は「医薬品」で生み出されています。
グローバルに事業を展開する製薬企業として、スペシャリティケア領域(整形・腎・泌尿器・糖尿病・循環器・消化器)、固形がん領域、血液がん領域、関節リウマチ領域の医療用医薬品の製造・販売を行っています。
2027年に主力の抗がん剤「XTANDI」の特許が切れるので、それまでに次の主力製品を育てるのが課題になっています。
時価総額は22/9/13時点で「3兆7,249億円」ということで超大型株ですね。
PERは17.8倍と一般的には、やや割高水準です。
今回は「アステラス製薬」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「アステラス製薬」のPER推移を見る

PERは過去比較では割安感があります。
「アステラス製薬」のPERは17.8倍(22/9/13時点)。
過去の推移を見ると標準レベルでしょうか。
2019年時はPER12倍で割安な時期もありましたがその後に株価も上昇しており、今のPERは17倍を超えており割安感はありません。
その一方、10年連続増配を実施できるほど利益は上昇、安定傾向です。
「アステラス製薬」の配当利回りを見る

配当利回りは上昇中です。
「アステラス製薬」の配当利回りは9/13時点で2.96%です。
配当利回りは急上昇中です。
近年の配当利回りは上昇傾向でお得感がでてきていますね。
もうすぐ配当利回り3%に到達の見込みで利回りの魅力度があがってきています。
「アステラス製薬」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「アステラス製薬」の売上は上昇傾向です。
2023年は過去最高を達成する予定で業績の好調さを感じます。
売上は年々上昇傾向ですが、どちらかというと安定感を感じる売上推移ですね。
「アステラス製薬」の営業利益率(10%以上が理想)

営業利益率は上昇傾向です。
営業利益は4%〜7%を一般水準の目安としています。
「アステラス製薬」の営業利益率は18%程度です。
営業利益率は高いですね。
常に営業利益率10%以上を継続しています。
近年の営業利益率は18%ほどの年も多く、儲かりやすいビジネスを展開できていることがわかります。
「アステラス製薬」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「アステラス製薬」のEPSは横ばいです。
2023年の予想では114円とEPSは復活する予定ですが、2019年の過去最高値は突破できない見込みですね。
自社株買いは毎年積極的に実施されていますので、EPSはどちらかというと上昇傾向でしょうか。
「アステラス製薬」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は少し減少傾向
「アステラス製薬」の自己資本比率は62%ほどです。
自己資本比率は年々減少しており少し気になるところではあります。
しかし、まだ自己資本比率は60%を超えており、財務的に心配になる要素はありません。
「アステラス製薬」の配当金

配当は増配傾向です。
「アステラス製薬」の配当金は10年連続増配中です。
配当は右肩あがりで株主還元の高い企業ですね。
2023年も1株60円と増配継続予定です。
連続増配を継続しており、配当利回りも毎年上昇しています。
「アステラス製薬」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は安定しません。
「アステラス製薬」の配当性向は安定しません。
配当性向は特に定めておらず、非減配にこだわっているように感じます。
今後の増配は、業績次第ですね。
配当性向も業績に連動してきそうです。
配当性向の高さは株主還元意識の強さを感じますね。
今後増配を継続できない可能性も感じます。
「アステラス製薬」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFは安定傾向です。
「アステラス製薬」の営業CFは安定傾向です。
営業CFは横ばい傾向です。
2016年以降の「現金を稼ぐ力」は横ばいで推移していることがわかります。
「アステラス製薬」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)

現金保有額はやや減少傾向です。
「アステラス製薬」の現金は3159億円ほどです。
総資産は2.33兆円ほどで現金比率は13.55%(10%〜20%が目安)。
現金比率はそこそこですね。
現金保有高は減少傾向なところが気になりますが、現状で大きく問題ではないでしょう。
「アステラス製薬」の当期純利益は上昇中か?

当期純利益はやや上昇傾向です。
「アステラス製薬」の当期純利益は上昇傾向です。
2023年は最高水準の2000億円台に到達する見込みです。
利益は少し上昇傾向にも見えますが、横ばい傾向と言えるでしょう。
安定して利益を稼いでいるといった印象です。
【まとめ】「アステラス製薬」は営業利益率が高く株主還元意識が高い製薬会社
連続増配が魅力です。
アステラス製薬の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.96% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 18% |
EPS(1株利益) | ◯ | 横ばい |
自己資本比率 | ◯ | 60% |
1株配当 | ◎ | 10年連続増配 |
配当性向 | ◯ | 年によって変動 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 横ばい |
現金など | ▲ | 減少気味 |
当期純利益 | ◯ | 横ばい |
総評としては「競合優位性を持つ、安定増配株です」です。
割安感はを感じる指標は「配当利回り2.96%」です。
過去の推移からお買い得感は高くなっていますね。
業績は横ばいながら、営業利益率の高さから、強いビジネスで安定配当が見込まれる企業です。
リスク要因は、主力製品の特許切れですね。
今後新薬が開発できなければ大きな業績悪化の可能性もあります。
【チャートは?割安?】「アステラス製薬」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】株価は緩やかに右肩上がり。
調査時点(22/9/13)では株価は2,029円。
チャートは右肩あがりで配当利回りが高くなっている点が評価されているようです。
強い参入障壁を持つ製薬業界で、業績は横ばいながら株価も堅調ですね。
買うタイミングは、配当利回り3%が目安でしょう。
減配リスクは低めの企業ですので、配当利回り3%から少しずつ買っていくと良さそうです。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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