プラズマコイです(^^)
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今回は個人投資家に大人気な、総合利回りが高い会社、
「全国保証」の財務分析をしていきます。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
住宅ローンを組む人の”積み上がり”によって収益が増え続ける優良な事業モデルです
債務保証の会社では、前に「イントラスト」を紹介していますね。
- 「全国保証」は住宅ローンの連帯保証人になる会社
- 「全国保証」の配当利回りを見る
- 「全国保証」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「全国保証」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「全国保証」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「全国保証」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「全国保証」の配当金(高いほど良い)
- 「全国保証」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「全国保証」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「全国保証」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「全国保証」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「全国保証」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「全国保証」は住宅ローンの債務保証の会社
- 「全国保証」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「全国保証」は住宅ローンの連帯保証人になる会社
住宅ローンの需要に合わせて業績が成長します。
「全国保証」の事業利益は主に「住宅ローンの連帯保証人になる保証料」で生み出されます。
「全国保証」は国内トップの住宅ローン債務保証を行っている会社です。
そのため「住宅ローンの景気がそのまま利益に直結します」
家を買うときの、数千万円を現金で支払える人はほとんどいないでしょう。
その意味では、住宅ローンを組んでいる人の多くは「全国保証」にお金を払っていることになります。
全国保証の事業セグメントは1つ
- 債務保証事業
住宅ローンを筆頭に、カードローン、教育ローン、アパートローンの債務保証
時価総額は調査時点で「3216億円」ということで中型株です。
PERは11.8倍と一般的に割安ですね。
今回は「全国保証」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「全国保証」の配当利回りを見る
配当利回りは急上昇
「全国保証」の配当利回りは2.7%と、結構高い水準になってきました。
もともとは低い配当利回りですが、どんどん上昇中です。
増配力の強さから、配当利回りがあがってきています。
これは個人投資家には魅力的ですね。
全国保証は「100株でもらえる」でクオカードが魅力
全国保証の株主優待はクオカードです。
株価にもよりますが、利回りを0.5%ほどあげてくれるので、個人投資家には嬉しい優待ですね。
対象株数、保有期間 | 優待品 |
---|---|
100株以上 1年未満 | 3,000円 |
100株以上 1年以上 | 5,000円 |
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
「全国保証」の売上(上昇トレンドであるか?)
綺麗に右肩あがりです
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「全国保証」の売上は、綺麗に右肩あがり。
ここ10年間は業績が伸び続けています。
住宅ローンの「保証債務残高」が増加することにより、売上はどんどん増加していきます。
住宅ローンは概ね30年など長期に渡って契約することから、基本的には増加していくものと見られます。
そのため、強いビジネスモデルと見てよさそうです。
「全国保証」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益は77%超えと驚異的!
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「全国保証」の営業利益率は77%を超えています。
この高い営業利益率は普通の会社では想像ができない高水準です。
なぜこんなに営業利益率が高いのか?
「全国保証」のビジネスは債務保証です。
つまり、商品を仕入れる必要がありません。
そして債務保証の事業を行う上での主なコストは人件費だけです。
単一セグメントで、おそらく業務も一定のルールに沿って行うと予想されますから、
非常に効率よく業務が行えていると考えられます。
他の小売業や、IT業などは、日々新しい挑戦が必要になりますから、
どうしても人件費やシステム利用料などのコストが膨れあがってきます。
そういった、業務フローが安定しているという意味で、
非常に稼ぎやすいビジネスと言えそうです。
また、住宅ローンは基本的に35年ローンなど長期にわたるため1件の契約が長年収益を生み出します。
それが積み上がるため利益率が高くなるということですね😊
「全国保証」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは400円くらい
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「全国保証」のEPSは400円近くまであがってきました。
あまりにも順調すぎて言うことがありません。
素直に利益が伸びて、EPSも伸びていますね。
「全国保証」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
40%と上昇中
「全国保証」の自己資本比率は40%台です。
基本的には自己資本比率は上昇しているので問題ないです。
自己資本比率が低めなのは「長期前受収入」の存在ですね。
ちょっと先に受け取っているお金があるので、その分が負債となっていますが。
時間の問題だけなので、基本的には問題ないです。
「全国保証」の配当金(高いほど良い)
配当金の伸びがすごい!
「全国保証」は配当金の増配が強気です。
ビジネスの成熟、安定に自信があるのでしょう。
配当金を近年はどんどん増加させてきています。
もうお金の使い所がなくなったので株主に回すようになったということですね。
「全国保証」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は冗長中だがまだ余力あり
「全国保証」の配当性向は上昇中。
基本的には市場平均の30%を超えているので、今後どこまで上げていくかが注目です。
50%くらいまではあげても良いと思うので増配力にも期待できます。
「全国保証」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFも問題なし
「全国保証」の営業CFは順調に増加しています。
毎年プラスで、ビジネスモデルてきにも理解しやすく財務分析が楽な会社ですね。
最近は少し停滞気味ですが毎年安定的に収入をあげています。
「全国保証」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は余っているといえる
「全国保証」の現金は増加中。
総資産の30%が現金ということで、もはや金が増えすぎて困っているようにも見えます。
ちょっと検索してみたところ、全国保証の社員の給料水準も平均718万円と全上場企業の平均年収630万円と比べると高いですね。
「全国保証」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
今後は80〜100億くらいの配当総額がターゲットか
投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには「短期的に利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「全国保証」は直近では配当金は65億くらい。
しかし、当期純利益の水準と、最近の増配を加味すると80億〜100億くらいは行けそうです。
「全国保証」の当期純利益は上昇中か?
ちょっと頭打ち感はある
「全国保証」の当期純利益は上場してから増加をし続けています。
2022年は少し弱気で前年レベルの予想ですね。
このあたりは気になるので今後注視していきたいと思います。
【まとめ】「全国保証」は住宅ローンの債務保証の会社
そこに住宅ローンがある限り事業は安泰!
全国保証の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 2.7% 優待も魅力 |
売上高(営業収益) | ◯ | 成長中 |
営業利益率 | ◎◎◎ | 77% |
EPS(1株利益) | ◎ | 400円 |
自己資本比率 | ◯ | 40%台で増加中 |
1株配当 | ◯ | 増配中 |
配当性向 | ◯ | 30%くらい |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定しているが実質は伸びていない |
現金など | ◎ | キャッシュリッチ |
総評としては、店舗数はのびていて、不況にも強いところは見せてくれました。
今後の課題は、利益を残せる企業になることだと思います。
そのためには、営業利益率を維持したまま、出店攻勢をかけられるかがポイントですね。
客単価のアップも合わせて行っていきたい所です。
「全国保証」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】足場を固めたように見えます。
この記事の執筆時点(21/06/08)では株価は4,715円。
PERは12倍なので、今後急激に株価があがるとはおもいませんが、少しずつあがってきそうなチャートです。
直近決算(5/10)では来期のガイダンスが弱く、売られた用に見えますが、日足で見るとWチャートを形成しそうですので上昇トレンドに入ってもおかしくないと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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