こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は04/28に発表した決算で「ウマ娘」の好調により株価が急騰した広告企業
「サイバーエージェント」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論としては「まだまだ業績回復の途上です」
- 「サイバーエージェント」はABEMA TV、インターネット広告、ゲーム事業が3つの柱
- まずは配当利回りを見る
- 売上(上昇トレンドであるか?)
- 営業利益率(10%以上は欲しい)
- EPS(一株当たり当期純利益)
- 自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 配当金(高いほど良い)
- 配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 当期純利益は配当金をまかなえるか?
- 【まとめ】「サイバーエージェント」は「ウマ娘」が好調。この間に赤字事業を軌道に乗せられるか?
- 「サイバーエージェント」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「サイバーエージェント」はABEMA TV、インターネット広告、ゲーム事業が3つの柱
ABEMA TVの赤字を吸収して、ゲーム事業が躍進
「サイバーエージェント」の事業利益は基本的には「インターネット広告」の運用からもたらされています。
広告事業は安定収入が見込める事業の柱で、今は次の柱であるメディア事業を育てています。
ゲームは事業においてはトッピングの位置づけかと思います。
ゲームは1発当たればでかいですね
今後の事業推移を占う上では、メディア事業が黒字になった時に株価はまた上がりそうです。
そして最近ではやっぱり「ウマ娘」のヒットが記憶に新しいですね。
サイバーエージェントの主な事業セグメントは大きく3つ
- メディア事業
アベマTV、アメーバブログ、タップル(マッチングアプリ)など - 広告事業
インターネット広告の運用 - ゲーム事業
ウマ娘など、主にスマホ向けのアプリを展開
サイバーエージェントと聞くと沢山の事業を展開しているようにも見えますが、
意外シンプルな事業セグメントですね。
時価総額は調査時点で「1兆1368億円」ということで大型株ですね。
今回は「サイバーエージェント」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
まずは配当利回りを見る
0%台ですね
「サイバーエージェント」の配当利回りは0%台です。
2021年に株式を1:4で分割しているので表の数字ががおかしな事になっていますね。
2021/4/30の0%台が現状って所です。
いずれにしろ、今は高配当株とは言えず、成長株の企業といえますね。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
スーパーサイクルが来れば10兆を狙えるか?
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「サイバーエージェント」の売上は、2021年は一気に上昇と予測。
この規模の企業で25%の成長は驚異的と言えます。
特にメディア事業と、ゲーム事業の売上の伸びが顕著ですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
アベマTVが黒字になるまで我慢
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「サイバーエージェント」の営業利益率は低めとなっています。
アベマTVが赤字でありながら営業利益率7%は逆に言うと企業的な余力を感じますね。
経営者的には、逆に攻めの姿勢で多少なりともリスクをとっている様に感じます。
アベマTVが成功すれば業績が上がり、株価もあがりますね。
逆に言うと、アベマTVが軌道に乗るまで、広告事業と、ゲーム事業での体力勝負をしているようにも思えます。
個人的にはこの攻めの姿勢は評価したいと思います。
EPS(一株当たり当期純利益)
EPS的には低すぎる
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「サイバーエージェント」のEPSは低すぎると言えます。
プラズマコイが今まで見てきた企業の中で筆頭のキラキラ銘柄で、
投資マネーが集まっている割には利益が出せていないというのが事実ですね。
逆に言うと、売上、利益は今後グロースしてくれないと、
どこかで売られる可能性が高い企業とも言えます。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
自己資本比率は減少中で良くないですね
「サイバーエージェント」の自己資本比率は少しずつ低下中。
自己資本比率としても低下中ですので、財務的にも我慢勝負ですね。
配当金(高いほど良い)
連続増配を続けています
「サイバーエージェント」は概ね順調に増配を行っています。
2021年09月期は10円に増配予定です。
配当性向は高い中で、少しずつですが配当金を増やしていっているので、株主還元意識は高い企業といえるかなと思います。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は高い
「サイバーエージェント」の配当性向は60%を目安と言った所でしょうか。
配当性向は高く、利益から見ると多くの配当をだしています。
しかし事業投資はしっかり行っているので、赤字事業(アベマTV)を抜いと仮定すると今ほどの配当性向にはならないと言えます。
今は赤字の事業が軌道にのれば乗るほど今後の配当性向が下ってくるかと予想します。
営業活動によるキャッシュフロー
近年は安定して増加傾向
「サイバーエージェント」の営業CFは安定黒字です。
2020年は370億円とおそらく高い数字を叩き出してきました。
営業キャッシュフローは上昇傾向にあるのでここも好材料かと思います。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
問題なし
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「サイバーエージェント」の現金は近年は増加傾向。
営業キャッシュ・フローが増えているのでその部分が積み上がっている様にみえます。
現金保有額は問題なしですね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
とりま41億くらい配当を出している
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「サイバーエージェント」は順調に増配をしているので41億くらいの配当金総額が当面の目安でしょうか。
配当性向60%なら、自社株買い余地も含めると、当期純利益は70億円くらいは欲しいですね。
当期純利益は配当金をまかなえるか?
「サイバーエージェント」の利益は近年物足りない水準です。
これも全てはアベマTVの影響ですね。
しかし、2021年09月期の会社予想の当期純利益は240億で大幅に増加予定です。
「ウマ娘」効果で増益見込みです。
【まとめ】「サイバーエージェント」は「ウマ娘」が好調。この間に赤字事業を軌道に乗せられるか?
今後の業績はリスキーにアップダウンの可能性を秘めている会社
サイバーエージェントの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | × | 0%台 |
売上高 | ◯ | 上昇! |
営業利益率 | ▲ | 7%台くらい |
EPS(1株利益) | × | かなり低い |
自己資本比率 | ▲ | 30%台 |
1株配当 | ▲ | 増配傾向だが低い |
配当性向 | ▲ | 60%目安 |
営業CF | ◯ | 増加中 |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、堅調な広告事業の他、「Abema TV」「ウマ娘」の動向次第で業績は大きく変動する銘柄ですね。
「サイバーエージェント」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】1,700円を超えた時に買えばよかった
この記事の執筆時点(21/05/08)では株価は2,149円
現状の水準では、順張りで乗る場合は買っても良いですね。
しかしチャート的には直近高値を超えた1700円あたりが買い場だったと言えます。
高値を更新中なので、自分で目標株価を設定できる中上級者向けの株かなと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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