こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、上下がありながらも長くに渡り増配しているの高配当の総合商社銘柄
「三井物産」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論としては「コモディティの時代がくれば未来は明るい」
- 「三井物産」は金属資源、エネルギー、機械・インフラがメインの事業
- チェックは「IR BANK」で行う
- まずは配当利回りを見る
- 売上(上昇トレンドであるか?)
- 営業利益率(10%以上は欲しい)
- EPS(一株当たり当期純利益)
- 自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 配当金(高いほど良い)
- 配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 当期純利益は配当金をまかなえるか?
- 【まとめ】「三井物産」は金属資源、エネルギーなどのコモディティ産業がメイン。スーパーサイクルの波に乗れるか?
- 「三井物産」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「三井物産」は金属資源、エネルギー、機械・インフラがメインの事業
2021/04/30 中期経営計画2023の進捗 及び2022年3月期事業計画 より事業内容と構成比率をチェックしましょう。
金属資源や、エネルギーが事業に与える影響が大きいです。
「三井物産」の事業利益は基本的には「資源」からもたらされています。
金属資源(鉄鉱石、石炭、銅、ニッケル、アルミニウム)、エネルギー資源(石油、ガス、その他クリーンエネルギー)の比重が大きいですね。
最近になって、金属資源やエネルギーの「スーパーサイクル」が到来してるのでは?という記事を見かけるようになってきました。
スーパーサイクルが来たなら、三井物産の業績には大きな追い風になります。
今後の事業推移を占う上では、オフィス機器(プリンティング事業)の復活が1つのポイントになりそうです。
インダストリアル部門は、半導体需要が高と調子が良さそうです。
三井物産の主な事業セグメントは大きく6つ
- 金属資源
鉄鉱石、石炭、銅、ニッケル、アルミニウム - エネルギー
石油、ガス、その他クリーンエネルギー - 機械・インフラ
電力・ガス・水、鉄道移動などを一般に安定供給するため販売、リース、輸送・物流事業を - 素材、電子材料
基礎化学品、肥料、無機原料、電子材料、木材などの素材の事業 - 生活産業
食料、食品、ファッション・繊維、リテール・サービス、ヘルスケア、医薬品、複合型サービスなどの事業 - 次世代・機能推進
ICT、金融、物流事業などハイテク分野
時価総額は調査時点で「3兆8870億円」ということで大型株ですね。
今回は「三井物産」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
基本的にはずっと高配当
「三井物産」の配当利回りは大体3〜4%台です。
他の総合商社と並び、配当利回りの目安は4%前後。
過去の経緯を考えると、
概ね4%以上の時に変えればOKという銘柄です。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
スーパーサイクルが来れば10兆を狙えるか?
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「三井物産」の売上は、2021年は一気に上昇。
金属資源の需要の向上で2022年も大きく期待ができます。
個人的には売上は10兆円を一つの目安として考えています。
営業利益率(10%以上は欲しい)
ちょっと低いかな・・・
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「三井物産」の営業利益率は低めとなっています。
更に近年は毎年減少傾向となっているのでここは良くない材料ですね。
しかし、主にコモディティを取り扱っており、利ざやを狙うには、市況がそれなりに良くないといけませんので、今後の改善に期待したいところです。
不安定ビジネスと言う所は1つ留意しておきたい所です
営業利益率の低下から見てもわかるように、景気に非常に敏感な企業ということがわかります。
EPS(一株当たり当期純利益)
200円に回復するのが当面の目標
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「三井物産」のEPSは2022年の予想ベースですが280円を超えています。
自社株買いの購入も積極的で、EPSは高くなっていますね。
株主的には高配当銘柄として非常に嬉しいポイントです。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
自己資本比率は増加中でGOOD
「三井物産」の自己資本比率は少しずつ増加中。
借入金を返済しており、長期で事業が順調だということが伺えます。
三井物産に限らず一般的に、自己資本比率は以下の条件で増減します。
自己資本比率は、主に以下の条件で増減
- 利益が現金になり、資産が増え、自己資本比率は増加
- 銀行などから借金をすると負債が増えになり、自己資本比率は減少
- 借金を返済して負債が減り、自己資本比率は増加
つまり「利益体質の会社」は基本的には、自己資本比率は増加を続けます。
※たまに事業投資で一気にお金をつかったり、お金を借りたりすると自己資本比率が減りますね。
配当金(高いほど良い)
連続増配を続けています
「三井物産」は順調に増配を行っています。
2022年03月期は90円に増配予定です。
定期的に減配を実施していますが、長期に渡り増配を行っており魅力的な企業ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向も健全
「三井物産」の配当性向は40%を目安と言った所でしょうか。
総合商社の特徴として配当性向が非常に高く、そのため個人投資家から非常に人気が高くなるのもうなずけます。
長期投資として非常に魅力的な銘柄ですね。
営業活動によるキャッシュフロー
近年は安定して増加傾向
「三井物産」の営業CFは安定黒字です。
2021年は7700億円とおそらく過去最高の営業CFでしたので、21/04/30の決算資料でも非常に強気の記載が見られますね。
強靭なキャッシュ創出力を今後も継続してほしいです。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
問題なし
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「三井物産」の現金は近年は横ばい。
これだけの大企業なので、1兆円という巨大な現金を保有していますね。
事業投資や株主還元でこのあたりの水準を保持しようといった姿勢に見えます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
とりま1500億くらい用意できるくらいに利益を出して欲しい!
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「三井物産」は順調に増配をしているので1500億くらいの配当金総額が当面の目安でしょうか
配当性向40%なら、自社株買い余地も含めると、当期純利益は4000億円くらいは欲しいですね。
当期純利益は配当金をまかなえるか?
「三井物産」の2022年03月期の当期純利益は4600億円予想。
力強い業績予想です。
2008年以降では最高の利益を見込んでおり、これは株価も上がりそう。
事業としては非常に強気なフェーズと言えます。
【まとめ】「三井物産」は金属資源、エネルギーなどのコモディティ産業がメイン。スーパーサイクルの波に乗れるか?
金属資源、エネルギー産業の未来は明るい!
三井物産の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 4%くらい |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | × | 2%台くらい |
EPS(1株利益) | ◯ | 200円超えで上昇傾向 |
自己資本比率 | ◯ | 40%に向けて上昇中 |
1株配当 | ◯ | 増配傾向 |
配当性向 | ◯ | 40%目安 |
営業CF | ◎ | 急成長 |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、コモディティ需要のスーパーサイクル到来であれば、株価の過去最高をとってこれるだけの可能性を秘めている注目の銘柄と言えます。
「三井物産」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】3,000円を超えるか?
この記事の執筆時点(21/05/03)では株価は2,304円
株価水準としては”ほどほど”かと思います。
しかし4/30での決算が力強かったのでこれは株価もしばらくは伸びそう。
おそらく2,950円を目指して上昇していくと予想します。
※投資は自己責任でお願いします。
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