プラズマコイです(^^)
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今回は「帝国電機製作所」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
帝国電機製作所は老舗の「ポンプメーカー」です。
キャンドモータポンプを主力として世界各地の石油化学プラント、ファインケミカル、医薬・食品業界、原子力発電所、変電所など様々な分野の産業用ポンプとして使われています。
キャンドモータポンプはシールレスポンプで化学液が漏れない”完全無漏洩”が特徴です。
主要用途は「ケミカル機器」になります。
帝国電機製作所 (6333)はポンプメーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) August 30, 2022
完全無漏洩のキャンドモータポンプが主力製品です👷
特に需要が高いのは「ケミカル用途」
化学液は漏れずに移送が必須です✔
海外売上比率7割と円安銘柄ですね🌏
累進配当も魅力です💕
■株価指標(8/29時点)
PER 17.5倍
PBR 1.22倍
配当利回り2.93%
配当金は14年連続非減配で累進配当!
業績は右肩あがりで、産業用の需要が底堅く上昇していることが伺えます。
業績の安定感が感じられます。
いま、この会社の株を買うべきでしょうか?見ていきましょう。
- 「帝国電機製作所」はポンプメーカー
- 「帝国電機製作所」のPER推移を見る
- 「帝国電機製作所」の配当利回りを見る
- 「帝国電機製作所」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「帝国電機製作所」の営業利益率(10%以上が理想)
- 「帝国電機製作所」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「帝国電機製作所」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「帝国電機製作所」の配当金
- 「帝国電機製作所」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「帝国電機製作所」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「帝国電機製作所」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「帝国電機製作所」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「帝国電機製作所」は堅調利益の累進配当企業
- 【チャートは?割安?】「帝国電機製作所」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「帝国電機製作所」はポンプメーカー
帝国電機製作所のセグメントは3つ
- ポンプ
キャンドモータポンプ、定量ポンプ、電動油ポンプなど - 電子部品
自動車用電装品・産業機器用基板など - その他
ケミカル機器のポンプが主力です。
「帝国電機製作所」の事業利益はおもに「ポンプの事業」で生み出されています。
新品の製造・販売と共に、メンテナンス業務も売上構成比率が高いです。
国別の売上構成比では、日本以外では、中国や米国の比率が高いです。
ポンプ以外では電子部品も製造していますが、ほとんどはポンプ事業の売上に依存しており、事実上の1セグメント経営と言えそうです。
時価総額は22/8/29時点で「405億円」ということで小型株ですね。
PERは17.5倍と一般的には、割高水準です。
今回は「帝国電機製作所」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「帝国電機製作所」のPER推移を見る
PERは過去比較だと割安感はないですね。
「帝国電機製作所」のPERは17.5倍(22/8/29時点)。
過去の推移を見ると割高感があります。
過去をみるとPERは12倍以下のときもありました。
今のPER17.5倍はかなり期待されていると言えそうです。
円安の為替効果で売上の底上げが期待されているのでしょうか。
「帝国電機製作所」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇中です。
「帝国電機製作所」の配当利回りは8/26時点で3.07%です。
近年は配当利回りが上がっています。
配当も年々上昇しており高配当化しています。
今後も配当金が上昇し続けるようであれば、今はお買い得かもしれません。
「帝国電機製作所」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は横ばい傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「帝国電機製作所」の売上は横ばい傾向です。
しかし、2022年に過去最高を達成しており、
2023年も247億円と過去最高を予想しています。
そろそろ売上は上昇傾向になってきたと言えるでしょう。
「帝国電機製作所」の営業利益率(10%以上が理想)
営業利益率は高いです。
営業利益は4%〜7%を一般水準の目安としています。
「帝国電機製作所」の営業利益率は11%程度です。
営業利益率は高いですね。
完全無漏洩のキャンドモータポンプは業界内で強い存在感を持っていることが予想できます。
そのためか、高い営業利益率を継続できています。
「帝国電機製作所」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「帝国電機製作所」のEPSは横ばい傾向です。
EPSはここ数年は100円を超えており、安定感があります。
利益が安定している企業と言えるでしょう。
また、近年は自社株買いも積極的に行っていますね。
「帝国電機製作所」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は高いですね。
「帝国電機製作所」の自己資本比率は77%ほどです。
有利子負債は非常に少なく、有利子負債比率は1.4%しかありません。
自己資本比率が高く、財務状況は盤石と言えるでしょう。
「帝国電機製作所」の配当金
配当は安定増配です。
「帝国電機製作所」の配当金は安定増配です。
14年非減配の累進配当企業です。
2022年は大幅増配で配当利回りが上昇しています。
2023年も1株58円と増配の予想です。
「帝国電機製作所」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%ほどです。
「帝国電機製作所」の配当性向は50%程度です。
配当性向は2023年と2024年は50%ですが、その後見直されるようです。
2021年以前は配当性向も今より低く、2025年以降の株主還元姿勢が気になりますね。
「帝国電機製作所」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは好調推移です。
「帝国電機製作所」の営業CFは高水準で安定しています。
特に2020年〜2022年は35億円前後と、過去と比較して高水準で安定しています。
近年の営業CFは強い数字を出しており、現金創出力がたかまっていることがわかります。
「帝国電機製作所」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は上昇傾向です。
「帝国電機製作所」の現金は130億円ほどです。
総資産は390億円で現金比率は33%ほど。現金比率は高めです。
近年は営業CFも高く、現金も毎年つみあがっています。
現金は上昇傾向で特に心配はありませんね。
「帝国電機製作所」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は上昇中です。
「帝国電機製作所」の当期純利益は上昇中です。
2020年以降は20億円以上の水準をキープできており、2023年も好調を維持出来る見込みです。
当期純利益は年々成長傾向でポジティブ要因ですね。
【まとめ】「帝国電機製作所」は堅調利益の累進配当企業
業績は安定推移を続けています。
帝国電機製作所の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 11% |
EPS(1株利益) | ◯ | 安定推移 |
自己資本比率 | ◎ | 77% |
1株配当 | ◯ | 増配 |
配当性向 | ◯ | 50% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 高い水準 |
現金など | ◯ | 上昇傾向 |
当期純利益 | ◯ | 上昇傾向 |
総評としては「安定業績の増配株」です。
配当性向があがり、配当利回りが3%ほどに上昇しているのが魅力です。
売上、利益も年々上昇傾向で、営業利益率が10%を超えているところも事業的な強みを感じます。
堅調業績が今後も期待できる企業ですが、為替影響を受けやすいところがリスク要因でしょう。
【チャートは?割安?】「帝国電機製作所」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】今の株価は過去最高です
調査時点(22/8/30)では株価は1,953円。
株価は上場来高値の水準です。
業績・財務が良好で、配当金が増えており、円安銘柄ということで買われているように感じます。
割安感はありませんが、2022年8月9日の決算が非常に好調で株価が上昇していますね。
新高値を突破しており、トレード用の銘柄としては面白いと言えるでしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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