プラズマコイです(^^)
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今回は「中古自動車」関連銘柄の「USS」の財務分析をしていきます。
半導体の供給が不足しており、新車の納品が出来ないいま、自動車を買う人は中古車に流れていると言われています。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
USS(4732)は歴史的にみると配当利回りが3%を超える事はまれです。
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) June 24, 2021
今の配当利回りは3.07%
・・・ということは?? pic.twitter.com/kTttbH2AJd
- 「USS」は中古自動車オークションを運営する会社
- 「USS」の配当利回りを見る
- 「USS」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「USS」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「USS」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「USS」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「USS」の配当金(高いほど良い)
- 「USS」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「USS」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「USS」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「USS」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「USS」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「USS」は22期連続増配、営業利益率が50%と個人投資家にとって魅力的な企業
- 「USS」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「USS」は中古自動車オークションを運営する会社
オークションの手数料ビジネスで稼ぐ会社!
売上は手数料メインということは・・・良いビジネスの匂いがする!
「USS」の事業利益は主に「オークションの手数料」で生み出されています。
中古車市場は、業者間のオークションによって仕入れが行われ、それを一般ユーザーなどに販売するというビジネスが行われています。
車は非常に高価な買い物ですが、3年落ちの中古車などは価格がさがります。
その割には品質はそれほど落ちないという特徴があり、中古車の方がお得と感じる人も多いので、中古車の需要は常に高いです。
USSはそんな中古車のオークション会場を運営し、手数料ビジネスで収益を得るというのがメインビジネスです。
その他では中古車買取りの「ラビット」も運営していますね。
USSの事業セグメント
- オートオークション
自動車などのオートオークションを開催。 - 中古車買取り専門店
「ラビット」を運営など
その他では「リサイクル事業」も展開
時価総額は調査時点で「5,917億円」ということで中型株ですね。
PERは17倍と一般的には少し割高です。人気が高いですね。
今回は「USS」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「USS」の配当利回りを見る
長期で見ると配当利回りは安定している。
3%を超えたら買いかも。
「USS」の配当利回りは2%台後半のことが多いです。
3%を超えてくることは歴史的にはまれです。
そのため、配当利回りからみると3%を超えてくると真剣に購入を検討しても良いかと思います。
購入検討の際は、PERや市況なども考慮にしれたいですが、やはり配当利回りが3%の節目を超えてくると魅力的に見えてきますね。
USSの株主優待はランクごとに種類がかわる
クオカードと三井住友VJAギフトカードに別れる理由は不明だが
高い配当利回りを誇る「USS」は100株でも年間1000円分のクオカードがもらえるので、
総合利回りだともっと高まりますね!
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100〜499株保有 | 500円のクオ・カード1枚(年2回) |
500〜999株保有 | 2,000円分の三井住友VJAギフトカード(年2回) |
1,000〜9,999株保有 | 5,000円相当のグルメギフト(年2回) |
10,000株以上保有 | 10,000円相当のグルメギフト(年2回) |
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
「USS」の売上(上昇トレンドであるか?)
概ね横ばい。今後の方向性は読みづらい
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「USS」の売上は、近年は横ばい。
ここ5年は700億は超えており、800億を目指して挑戦中ですね。
中古車市場は成熟産業なので、今後劇的に売上が伸びることはなさそうですが、着実に売上を伸ばしてほしいです。
「USS」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益は約50%と非常に高い
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「USS」の営業利益率は50%近くまできました。驚異的な営業利益率ですね。
手数料ビジネスはこの営業利益率の高さが魅力です。
キーエンス、全国保証、日本取引所グループなど、固定費や在庫などの「負担」になるものを持たないビジネスは生存率や利益率が高くなります。
https://manabinomado.com/money_investment/stock-7169「USS」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは100円超えで横ばいで推移
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「USS」は最近は100円を超えてきており、2022年度も100円を超えてくると予想されています。
毎年、自社株買いもおこなっていますね。
配当政策からもわかる通り、株主還元の意識が高い会社です。
「USS」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
80%を超える盤石な自己資本比率
「USS」の自己資本比率は80%を超えています。
80%の水準になってくると完全に財務優良と言えます。
有利子負債もありますが、それほど気になる水準ではありません。
財務的には問題なしです。
「USS」の配当金(高いほど良い)
22年連続増配が素晴らしい
「USS」の配当は毎年増加中。
2022年度も58.4円と更なる増配が予定されています。
小数点以下まで計算して配当金を出す所に株主還元意識の高さが垣間見えます。
「USS」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は55%が目安
「USS」の配当性向は55%とIRで宣言されています。
連続増配で、高い配当性向と非常に株主にとって嬉しい材料が並びます。
今後も連続増配をしてくれれば、今買っても配当利回りは毎年高まることになりますので、
買いの判断をしやすいですね。
「USS」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定して高い
「USS」の営業CFは安定してプラスです。
毎年のように営業CFは増加傾向で、キャッシュの波も大きくなっています。
2021年度は過去最高でこの点もポジティブですね。
個人的には”思ったより営業CFが強いな”と思いました。ちょっとしたサプライズ要因です。
「USS」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
積み上がり続ける現金
「USS」の現金は急ピッチで増加中。
利益が現金化されて積み上がっています。
今後、この現金はどこに向かうのでしょうか?
株主還元や従業員の給料にまったり、次の事業投資に向かうのか、注目です。
個人的には、この現金の積み上がりが、連続増配の源泉になるので、積み上がっていくのはポジティブだと思います。
「USS」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
150億くらいの配当総額がターゲットか。
今後はもっと増える見込み
投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには「短期的に利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「USS」は直近では配当金は144億円くらいでしたが、連続増配企業なので増加する見込みです。
個人的には、自社株買いを積極的におこなって、配当総額は維持できると良いかなと思います。
「USS」の当期純利益は上昇中か?
景気回復で強気の利益
「USS」の当期純利益は近年強い成長をしています。
2021年度は一時的な景気後退で業績は悪化しましたが、2022年度は逆に「景気の反動と半導体不足」の恩恵か、
最高益を達成する見込みです。
中古車市場の過熱感がおさまると一旦減少するとおもいます。
その時は「長期保有の目的で投資する場合は」握力が試されるところですね。
【まとめ】「USS」は22期連続増配、営業利益率が50%と個人投資家にとって魅力的な企業
「好業績・好財務・高い株主還元」
3拍子がそろった会社
USSの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3%台 優待魅力 |
売上高(営業収益) | ▲ | ほぼ横ばい |
営業利益率 | ◎ | 50%弱 |
EPS(1株利益) | ◯ | 100円程 |
自己資本比率 | ◎ | 80% |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 55% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定している |
現金など | ◎ | 増加傾向 |
総評としては、個人投資家にとって非常に魅力的な企業だと思います。
今後は中古車市場の需要を意識しつつ、業績が堅調に続いていくと思うなら投資してもよいかと思います。
「USS」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】下落余地も少なく「配当+優待」に魅力
この記事の執筆時点(21/06/24の日中)では株価は1,900円。
今後は1600円くらいまでを下限目安としつつ2500円くらいの直近高値を目指す形になります。
今の業績見込みなら、1700円台は買いたいと思いますね。
投資スタンスによってこのレンジ内で様々な思惑で売買を行える銘柄です。
※投資は自己責任でお願いします。
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USSは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
直近業績は好調で、中長期では安定成長をしている企業なので、株価がさがってきたら少しずつ買い増していきたいですね。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
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