こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は最近話題の「中古自動車」関連銘柄の「オークネット」の財務分析をしていきます。
先日紹介した「オークネット」と同じ「中古自動車」関連オークションの銘柄です。
しかし直近の直近は「デジタル製品」「ブランド品」のオークションにより業績を伸ばしていることがわかります。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
最近オークネット(3964)の株価が好調です?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) August 26, 2021
直近ではブランド品のオークションが伸びていることがわかります?
20年8月に子会社化したギャリーレアの事業が効いていますね? pic.twitter.com/7QfqW4GAc1
- 「オークネット」はオークションを運営する会社
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「オークネット」の配当利回りを見る
- 「オークネット」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「オークネット」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「オークネット」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「オークネット」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「オークネット」の配当金(高いほど良い)
- 「オークネット」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「オークネット」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「オークネット」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「オークネット」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「オークネット」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「オークネット」はオークションプラットフォームを運営している会社
- 「オークネット」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「オークネット」はオークションを運営する会社
自動車、スマホ、ブランド時計などの商品を扱います
3つのオークションセグメントを保有
「オークネット」の事業利益は多くが「オークション」の事業で生み出されています。
21年2Qの割合は大体で「ブランド品:4割」「自動車:4割」「スマホなどの電子機器:2割」といった配分です。
オークションは現在「業者の有力な仕入れルート」なので今後もビジネス環境が変わらなければ継続して強いビジネスと言えます。
さらに主力で3つのオークションセグメントを持っているので成長力や、景気悪化時の事業耐性も高そうです。
元々は中古車がメインでしたが、近年は「ブランド品やスマートフォン」などが伸びてきていますね。
オークネットの主な事業セグメントは3つ
- 四輪駆動
自動車などのオートオークション - デジタルコンテンツ事業
スマートフォン、PCなどの電子機器のオークション - コンシューマープロダクツ事業
ブランドバッグや時計のオークション
※基本的には中古品
時価総額は調査時点で「553億円」ということで中型株ですね。
500億円前後で、そろそろ成長株としては狙い所の時価総額と言えそうです。
PERは15.85倍とそこそこにバリエーションです。
※ちなみに2017年のIPO銘柄です。
今回は「オークネット」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「オークネット」の配当利回りを見る
2%あたりが目安
「オークネット」の配当利回りは2%目安ですね。
2021年は表では1.21%ですが業績予想ベースでは1.92%です(8/26現在)
どちらかと言うと高配当株としてみるより成長を期待して買いたい銘柄だと思っています。
しかし優待も合わせると高い利回りにもなってきます。
オークネットの株主優待はランクごとに種類がかわる
クオカードがもらえる
「オークネット」は100株でも年間1000円分のクオカードがもらえます。
配当が2021年の予定ですと1株38円なので、
いまの株価水準でみると、1年以上保有時で総合利回りは3%近くまであがってきます。
保有株式数 | 継続保有期間 | 株主優待内容 |
---|---|---|
100株以上 | 1年未満 | QUOカード 1,000円分 |
100株以上 | 1年以上 | QUOカード 2,000円分 |
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
「オークネット」の売上(上昇トレンドであるか?)
オークションが大人気で業績成長
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「オークネット」の売上は、近年は急成長。
「バッグ・時計のブランド品」や「スマホ」などのオークションは今後の成長にも期待できます。
中古車市場は成熟産業なので、今後劇的に売上が伸びることはなさそうですが、一定の需要を保持できればと言ったところかと思います。
「オークネット」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益は約50%と非常に高い
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「オークネット」の営業利益率は15%ほど。
オークションビジネスならもう少し高くても良いかもしれませんが、まだまだ仕組みに改善余地があるという”伸びしろ”と見て良いかと思います。
営業利益率は「中古車オークション」のUSSと比較すると少し物足りない水準です。
「オークネット」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは100円を突破予定!
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「オークネット」は2021年度は100円を超える予想です。本決算を期待して待ちましょう。
EPSを100円を超えてキープできれば、利益体質が1段階あがることになります。
EPSの100円以上は今後もキープして欲しいところです。
「オークネット」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
無借金だが自己資本比率が低めな理由とは?
「オークネット」の自己資本比率は60%弱ですね。
問題のない水準です。
有利子負債はないのですが負債に「オークション仮勘定」というものがあります。
これは「一時的に預かっているお金や、まだ正式に取引が成立していないお金」にあたると思います。
無借金企業であれば自己資本比率は70〜80%ほどあっても良さそうなのですが、自己資本比率が少し低めになっている理由はここにあります。
財務的には問題なしです。
「オークネット」の配当金(高いほど良い)
22年連続増配が素晴らしい
「オークネット」の配当は2020年は減配していますね。
しかし2021年度は38円と増配予定です。
業績が好調なのでその分だけ増配ができるということですね。
「オークネット」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%が目安
「オークネット」の配当性向は30%が目安です。
もともとは高い配当性向でしたが利益体質になるにつれて配当性向は低くなってきています。
増配をしながらも配当性向を低水準で保つことができれば、多少の業績低下でも配当を維持することも可能です。
今後の配当政策にも注目です。
「オークネット」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定しない
「オークネット」の営業CFは安定してプラスです。
しかし近年の安定感は感じられません。
このあたりは業種的に変動幅は大きそうです。
業界の特徴としてアップダウンがあるのは止む負えませんね。
長期でみて利益水準を底上げしていってほしいです。
「オークネット」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は横ばい
「オークネット」の現金は150億円あたりを維持。
事業運営にこのくらいの現金があれば良いということでしょう。
売上規模が200、300億円あたりなので他業種の企業に比べるとかなり現金が多めというのも特徴ですね。
無借金経営の点からみても、現金保有額は十分で、キャッシュリッチな企業といえます。
「オークネット」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
10億くらいが配当総額のターゲット
投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには「短期的に利益が悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「オークネット」は直近では配当金は6億円くらいでしたが、増配を実施するので10億円くらいを意識しておきたいです。
個人的には、自社株買いを積極的におこなって、配当総額は維持できると良いかなと思います。
配当性向30%なら当期純利益は35億円くらいは欲しいところです。
「オークネット」の当期純利益は上昇中か?
景気回復で強気の利益
「オークネット」の当期純利益は近年強い成長をしています。
2021年度は利益が80%アップの見込みです。
大幅な利益アップで最高益の更新は間違いないでしょう。
BtoBのオークションの人気は現時点では落ちづらいとプラズマコイは考えています。
プラットフォームビジネスなので、人数さえ集められれば取扱いカテゴリを追加して今後の利益成長も狙えると思います。
【まとめ】「オークネット」はオークションプラットフォームを運営している会社
今後もM&Aなどでカテゴリ追加に期待
オークネットの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2%弱 |
売上高(営業収益) | ◎ | 急成長中 |
営業利益率 | ◯ | 15% |
EPS(1株利益) | ◯ | 成長中 |
自己資本比率 | ◯ | 50%程度 |
1株配当 | ◯ | 増配 |
配当性向 | ◯ | 30% |
営業キャッシュフロー | ▲ | 不安定 |
現金など | ◎ | 十分保有 |
総評としては、業績、利益が急成長中で今後も期待が持てます。
いまは世の中の経済活動がオンラインを主戦場としているので業績が激増していますが、リアル経済が復活してきたときには減少の影響はあるでしょう。
「オークネット」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】新高値を突破
この記事の執筆時点(21/06/24の日中)では株価は2028円。
時価総額が500億円程度、PERも15倍程度、新高値と割安で高成長な株に認定できます。
マーケットの相場次第ですが、次の決算の11月までは2000円以上の水準で推移するものと思われます。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
オークネットは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
直近業績は好調で、中長期では安定成長をしている企業なので、株価がさがってきたら少しずつ買い増していきたいですね。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
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