株式投資・金融知識

【低PER&配当利回り4%】「中部鋼鈑 (5461)」は鉄鋼業。業績は絶好調!株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「中部鋼鈑」の財務分析をしていきます。

中部鋼鈑は「厚鋼板」を作る企業です。
顧客は産業機械向け約60%、建築・土木向け約30%。

ここ10年では最高の業績を達成見込みで配当利回りが4%予想の企業です。
バリュー株ですね。

プラズマコイ

反動需要から世界的に鉄鋼関連の資材は値段が高くなっています

鉄鋼業これまで、JFE HD、小野建の2者を紹介してきました。
いずれも近年は業績好調ですね

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「中部鋼鈑」は各産業で使われる「厚鋼板」を作る企業

厚鋼板が使われる製品例 ※公式サイトより

売上は伸びていますが、原材料高騰により利益の進捗が思わしくないですね

「中部鋼鈑」の事業利益はおもに「厚鋼板の製造販売」のから生み出されています。
産業機械・建設機械向けがメインですね。

鉄スクラップを仕入れ、電炉を用いて厚板を生産する国内唯一の厚板専業メーカーです。
厚板は高い強度があるため、過酷な条件が想定される部分や強度が必要な部分に使われます。

鉄スクラップ(原材料)の価格と、厚板の売れ行き(売上)によって利益がきまりますね。

「中部鋼鈑」は「厚板」を展開するメーカー。
産業機械・建設機械向けがメインでそれらの産業の需要によって業績が左右される。

中部鋼鈑のセグメント(事業分野)は4つ

  1. 鉄鋼関連
    鋼板の製造、販売、運搬を行う
  2. 物流
    生産設備、搬送装置などの設計・製作・据付・修理を行う事業
  3. エンジニアリング
    薬品や塗料、引火性の液体など「危険物」の入庫・保管・出荷管理を行う事業です
  4. レンタル
    高性能グリスフィルターのレンタルなど

時価総額は調査時点で「282億円」ということで小型株ですね。
PERは7.59倍と割安ですね。

今回は「中部鋼鈑」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「中部鋼鈑」のPER推移を見る


過去に比べると低水準です

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「中部鋼鈑」のPERは7.59倍。
過去と比較すると低水準といえるでしょう。

翌年の利益の落ち込みを警戒して株価が低調にすすんでいるように見えます。

「中部鋼鈑」の配当利回りを見る


配当利回りは4%

「中部鋼鈑」の配当利回りは直近予想だと4%程度です。
過去の水準から行くと高くなっています。

業績予想が好調で増配を発表しています。
株価も伸びていますがそれでも配当利回りは高い水準ですね

「中部鋼鈑」の売上(上昇トレンドであるか?)


2022年は好業績が予想されています。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「中部鋼鈑」の売上は近年は低調でした。
しかし2022年は高い需要で60%もの成長をしています。

この業績が2、3年と続けられるかが投資判断の分かれ目ですね。

「中部鋼鈑」の営業利益率(10%以上で優良)


営業利益率は上下がはげしいです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「中部鋼鈑」の営業利益率は5〜10%ほど。

原材料や販売額の価格が安定しないようで、営業利益率が年によって大きく変動しているこことがわかります。

「中部鋼鈑」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは概ね上昇中です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「中部鋼鈑」のEPSは100円あたりまで来ていますね。

それよりも概ね右肩あがりなところに注目です。
売上は落ちていますが、利益は確保できていることがわかります。

「中部鋼鈑」の自己資本比率(40%以上が安心目安)


自己資本比率は90%弱と超成熟企業の感じがします

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「中部鋼鈑」の自己資本比率は90%ほどです。

無借金で、90%近くの自己資本比率は高すぎると言ってもいいほどの水準です。

成長企業のようにM&Aや事業投資は不要な企業と言えます。
ある程度は毎年利益をあげられる安定企業ですね。

「中部鋼鈑」の配当金(高いほど良い)


配当は今は無配です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「中部鋼鈑」の配当は業績連動です。
配当金は年によって上下しますがある程度安定していますね。

2022年は1株37円と大幅増配の予想ですね。

「中部鋼鈑」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「中部鋼鈑」の配当性向は概ね30%が目安でしょうか。
過去はもう少し低い配当性向でしたが、近年徐々に上昇しています。

配当性向としては高すぎず市場平均並みを目指しているようです。

「中部鋼鈑」の営業活動によるキャッシュフロー


年によって大きく変動があります

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「中部鋼鈑」の営業CFは黒字です
毎年プラスにできてるのは素晴らしいですが年によって差が大きいのはリスク要因ですね。

キャッシュ・フローには一抹の不安がありそうです。

中部鋼鈑」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

中部鋼鈑」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


近年は配当総額も上昇しています

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

中部鋼鈑」の配当総額は7億円程度
概ね増配傾向なこともあり配当総額は増えています。

配当総額は右肩あがりで、事業の好調さを感じます。
業績連動で配当金がかわるので、減配リスクはある程度想定しておくほうが良い銘柄です。

「中部鋼鈑」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は100億円ぐらい

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「中部鋼鈑」の現金は100億円前後です。
100億円ほどを保有し、そこからあふれる部分は投資や株主還元に使っていこうといいうことでしょう。

自己資本比率も高く、現金も溜め込んで使う予定はさそうです。

「中部鋼鈑」の当期純利益は上昇中か?


2022年は高値を更新

「中部鋼鈑」の当期純利益は概ね横ばい。
長い目でみれば利益はあがっている傾向です。

利益額は毎年のように伸びていますね!

【まとめ】「中部鋼鈑」は厚板がメインのメーカー。低PER&高配当が魅力


成熟産業で、息の長いビジネスを展開しています

中部鋼鈑の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4%
売上高毎年20%以上成長
営業利益率5~10%と低い
EPS(1株利益)100円超えで上昇中
自己資本比率90%未満
1株配当増配気味
配当性向30%
営業キャッシュフロー安定しない
現金など問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、長くに渡り利益を出せる優良成熟企業だと思います。
2022年も厚板の需要が続くのであれば買いたい企業です。

【チャートは?割安?】「中部鋼鈑」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】株価はすでに上昇しています

この記事の執筆時点(22/1/12)では株価は909円。
2018年の過去最高を突破できそうです。

好決算だったため、株価の上昇を後押しされています。

※投資は自己責任でお願いします。

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