株式投資・金融知識

【高配当】「三菱UFJ FG (8306)」は銀行・証券など金融業を展開。個人投資家に大人気!株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「三菱UFJファイナンシャルグループ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」は三菱UFJ銀行を中心とした金融関連の会社群です。

銀行業の他、証券、クレジットカード・個人向けの消費者金融(コンシューマファイナンス)、資産運用(アセットマネジメント)の事業を行っています。

国内2位の三井住友FGと比較する時、
個人投資家がまず注意したいのは3点です。

  1. 三菱UFJの方が人気(PERが高い、配当利回りが低い)
  2. 三菱UFJのほうが事業規模が大きい(売上、時価総額は2倍程度)
  3. 三菱UFJの方が売上の海外比率が高い

また、三菱UFJ の方が1単元の価格が低く、買いやすいという所もポイントです。

三井住友FGの銘柄分析も行っています。

【高配当】「三井住友ファイナンシャルグループ(8316)」は銀行。個人投資家に大人気!株価は?投資すべき? プラズマコイです(^^) SNS: PostPrim 今回は「三井住友ファイナンシャルグループ」の財務状況をチェックしてい...

プラズマコイ

累進配当を掲げている高配当株の代表です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「三菱UFJファイナンシャルグループ」は銀行を中心に金融関連会社で構成されている

7つの事業セグメントでサービスを展開している

「替えがきかない」商品を展開しています

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の事業内容は「様々な金融業務からバランスよく」生み出されています。

その中でも

三菱UFJファイナンシャルグループの7つの事業セグメント

  1. デジタルサービス事業本部(DS)
    国内の個人・法人の非対面取引
  2. 法人・リテール事業本部(R&C)
    国内の個人や法人のを対象に、貸出、資金決済、資産運用や相続・不動産など金融サービスの提供
  3. グローバルCIB事業本部(GCIB)
    大企業向けに銀行機能と証券機能を提供
  4. グローバルコマーシャルバンキング事業本部(GCB)
    海外での事業
  5. 受託財産事業本部(受財)
    資産運用、資産管理、年金運用の事業
  6. コーポレートバンキング事業本部(JCIB)
    大企業向けに貸出や資金決済、外国為替などのサービス、M&Aや不動産関連ビジネスを提供
  7. 市場事業本部(市場)
    金利(債券)・為替・株式のセールス&トレーディング業務、自社資産管理のトレジャリー業務

詳細は公式HPに記載があります。

銀行のビジネスは専門用語も多く、一般人では理解するのが難しいですが、
ざっくりとしたビジネスモデルは 以下の流れです。

  1. 個人・法人などに現金を預金してもらう
  2. 預金の一部を個人・法人に貸し出す
  3. 貸し出した際の金利・手数料が利益となる。

また日本の3大メガバンクが倒産するときは日本の経済が崩壊している時なのでその意味でも倒産リスクが最も低い組織と言えますね。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」は銀行業を中心とした金融サービスを国内外・個人・法人向けに展開。
売上の約半分は海外から生み出されている。

国別の売上は以下の割合です。

時価総額は調査時点で「8兆9520億円」ということで超大型株ですね。
PERは10.88倍と銀行株にしては高めのPERになっています。

今回は「三菱UFJファイナンシャルグループ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」のPER推移を見る


PER的には10倍を超えると高いといえるでしょう

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の今のPERは10.88倍。

過去の推移をみると割高と言えます

今から新規で買増しするのは避けたほうがいい水準かと思います。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当利回りをみる

近年の利回りは高いですね。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当利回りは4%あたりです。
2019年以降は4%以上と高配当株の位置を維持しています。

コロナショック時は6%もの配当をつけていましたね。

現在は増配をしていますが株価が上昇して4%に落ち着いています。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の売上(上昇トレンドであるか?)

業績は着実に上昇しています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」は上昇傾向です。
2021年は6兆円ほどで、連続上昇がストップしました。

概ね上昇傾向ですね。
利益と合わせて下落しつづけていないかはチェックしていきたいところです。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の経常利益率

営業利益率が存在しないので経常利益の推移を掲載

経常利益率は24%

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「三菱UFJファイナンシャルグループ」の経常利益率は24%ほど。

利益率は高いですね。

しかり経常利益額は年々マイナスです。
ジリ貧といえますね。

1兆円のラインは守れているので今後も下がり続けるようだと株価や配当金に影響がでてきそうです。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは減少傾向です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」のEPSは60円程度で減少傾向です。
EPSはここ10年成長していません。

自社株買いもおこなっていますが1株あたりの利益水準は成長していないことがわかります。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は銀行なので低いですね。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の自己資本比率は5%程度です。
銀行業は他人のお金(預金)が多いので負債が多くなります。

社債を発行しているため有利子負債も多いですね。

しかし銀行業なので自己資本比率はこんなところでしょう。
特に問題ではありません。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当金(高いほど良い)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当は連続増配の企業です。
累進配当を掲げており株主還元を意識している企業です。

2022年の一株配当は28円と増配予定です。

配当性向は40%程度で、今後も配当は維持できそうです。
自社株買いも定期的に行ってますね。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は40%が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当性向は40%ほどです。

ホルダーとしては「今後どこまで配当性向をあげていくか」が気になります。

個人的には40%〜60%あたりまでかなと思っています。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは毎年プラスです。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の営業CFは上昇傾向です。

銀行は営業CFがプラスであることは重要ですね。
基本的には毎年増額していくように経営がなされます。

多額の現金を保有していることが次の利益への源泉になるので営業CFがプラスなのは必須要件ですね。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は上昇中です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の現金は2021年終了時は102兆円程度です。

営業CFは毎年プラスで、フリーCFも毎年プラスです。
現金保有額も毎年積み上がっています。

銀行の「富の源泉」である現金の保有額は順調に増加しています。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上昇傾向です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の配当総額は増加傾向です。
連続増配企業なので増加傾向ですね。

配当性向があがってきており、そろそろ増配余地が乏しくなってきていますが、現状の利益水準でも、もう少し増配は可能かと思います。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は横ばいです。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の当期純利益は減少傾向ですね。
記事の執筆時は金利の上昇で株価はあがっていますが、業績としては減少気味です。

高くても当期純利益は1兆円が目安でこのあたりを今後も推移していくと思っておいたほうがよさそうです。

【まとめ】「三菱UFJファイナンシャルグループ」は銀行を中心とした金融サービスを扱う企業

プラズマコイ

安定&高配当株として非常に魅力な企業です

三菱UFJファイナンシャルグループの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4%
売上高上昇傾向
EPS(1株利益)横ばい
経常利益率24%くらい
自己資本比率5%くらい
1株配当連続増配
配当性向40%くらい
営業CF安定プラス
現金など安定プラス
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、高配当株ポートフォリオをの1銘柄として有望な銘柄です。

株価が高値の時はあまり手出しをしないようにして、暴落局面や割安感がでてきたときに買いたい銘柄です。

「三菱UFJファイナンシャルグループ」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】ある程度株価はあがってしまいました。

この記事の執筆時点では株価682円。

株価は直近高値では2018年の800円あたりでそこが上限目安となります。

配当利回りは近年は4%が目安なので、5%あたりまでさがってきたら買っても良いでしょう。

コロナショックのように再び暴落した時は再び買い出動をしたい銘柄ですね。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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