プラズマコイです(^^)
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今回は「ダイニック」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
ダイニックは「出版文具・住宅素材メーカー」です。
「印刷、パッケージ」といった出版・文具関連の製品、「壁・床、不織布」といった住宅や衣料などの素材などを作っています。
創業150年を超える老舗企業です。
ダイニック (3551)は出版文具・住宅素材メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) August 27, 2022
創業150年以上の老舗企業です👘
伝統産業である印刷・文具関連、住宅系素材、食品パッケージなどを作っています。
株価上昇はのぞみ薄ですが、高配当のバリュー株ですね💵
■株価指標(8/27時点)
PER 5.9倍
PBR 0.24倍
配当利回り3.96%
配当金は固定化しており、高配当株として検討していきます。
株価推移や取扱い製品をみると、株価は下落傾向で投資家の期待値が低いことが伺えます。
その一方、配当金は固定化されており、配当利回り約4%と利回りの高さは魅力です。
いま、この会社の株を買うべきでしょうか?見ていきましょう。
- 「ダイニック」は印刷関連・住宅関連の製品を製造
- 「ダイニック」のPER推移を見る
- 「ダイニック」の配当利回りを見る
- 「ダイニック」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ダイニック」の営業利益率(10%以上が理想)
- 「ダイニック」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ダイニック」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ダイニック」の配当金
- 「ダイニック」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ダイニック」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ダイニック」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ダイニック」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ダイニック」は堅調利益の成熟産業企業
- 【チャートは?割安?】「ダイニック」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ダイニック」は印刷関連・住宅関連の製品を製造
ダイニックのセグメントは4つ
- 印刷情報関連
プリンタのリボン、印字ラベル、出版・文具用クロスなど - 住生活環境関連
壁紙・床材・カーテン・不織布製品 - 包材関連
食品用のフタ・フィルムパッケージなど - その他
鞄・袋物・ファンシーグッズなどの二次製品を製造
印刷系の製品が主力です。
「ダイニック」の事業利益はおもに「印刷情報関連の事業」で生み出されています。
一般向けには紙や文具のクロス(パッケージ材)、産業用には品質表示用ラベル・印刷機のインクリボンなどを展開しています。
次の事業の柱は「住生活環境関連の事業」ですね。
住宅の壁・床材や、インテリア用品や、衣料素材の製品を作っています。
いずれにしても、印刷・住宅関連といった伝統的な事業内容の企業ということになります。
時価総額は22/8/26時点で「54億円」ということで超小型株ですね。
PERは5.9倍と一般的には、かなり割安水準です。
PBRは0.24倍と、異常なほど低いですね。
今回は「ダイニック」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「ダイニック」のPER推移を見る
PERは過去比較だと割安の水準ですね。
「ダイニック」のPERは5.9倍(22/8/26時点)。
過去の推移を見ると過去最高の割安感があります。
印刷業などはペーパーレス化の流れがトレンドで、業績懸念から株価下がっています。
そのためPERも過去最高レベルの低水準になっています。
「ダイニック」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇中です。
「ダイニック」の配当利回りは8/26時点で3.96%です。
近年は株価がさがっており、配当金がほぼ固定配当なので利回りがあがっています。
年々、配当利回りがあがっており、今後も上昇してきそうな推移ですね。
(つまり今後も株価がさがる可能性があります)
「ダイニック」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は少し下落傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ダイニック」の売上は少し下落傾向に見えます。
しかし、2023年は420億円と復活予想で、ここで復活できれば下落傾向も踏みとどまっていると判断できそうです。
「ダイニック」の営業利益率(10%以上が理想)
営業利益率は低めですね。
営業利益は4%〜7%を一般水準の目安としています。
「ダイニック」の営業利益率は3%程度です。
営業利益率は低いですね。
メーカーというより商社レベルの低さで、儲かりにくいビジネスを展開していると言えます。
経常利益に注目したい
「ダイニック」は営業利益率が低く、営業利益は8億〜10億円が見込める企業です。
その一方、株の配当金+不動産賃貸収入が毎年3億円ほどあり、一定の収入源となっています。
「ダイニック」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「ダイニック」のEPSは横ばい傾向です。
EPS的には100円前後を維持しており安定的に利益をあげていることがわかります。
2020年からEPSは大きく上昇しており利益構造が大幅に改善していることがわかります。
「ダイニック」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は低いですが上昇中です。
「ダイニック」の自己資本比率は39%ほどです。
有利子負債も多く、自己資本比率は低めですね。
自己資本比率は上昇傾向です。
まだ低い水準ではありますが、毎年改善していっていることが分かります。
財務力は盤石ではないですが上昇傾向です。
「ダイニック」の配当金
配当は安定増配です。
「ダイニック」の配当金は安定増配です。
基本的には固定配当だと思って良いでしょう。
2020年は記念配当をだしていますので30円になっていますね。
2023年の配当金も1株25円と配当維持の予想です。
「ダイニック」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は20%ほどです。
「ダイニック」の配当性向は20%程度です。
配当性向は年によって変更しており、安定配当を方針としていることが分かります。
配当性向的には、多少業績が悪化しても配当は維持できそうです。
しばらくの間は減配リスクは少ないでしょう。
「ダイニック」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは上昇傾向です。
「ダイニック」の営業CFは上昇傾向です。
平常時は概ね10億円〜20億円あたりの営業CFは見込めるでしょう。
営業CFは安定しませんが、毎年プラスで推移できています。
資産も多い企業なため、営業CFとしても現状は問題なさそうです。
「ダイニック」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は横ばい傾向です。
「ダイニック」の現金は32億円ほどです。
総資産は542億円で現金比率は5%ほど。現金比率は低めです。
しかし現金は横ばい推移で問題はないでしょう。
ちなみに、22/8/26時点で時価総額が53億円です。
投資有価証券が50億円ぐらいあるので、時価総額分ぐらいは「現金+有価証券」でカバーできてしまっていますね。
「ダイニック」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益はやや上昇中です。
「ダイニック」の当期純利益は安定しています。
当期純利益は安定しており、近年はゆるやかに上昇傾向です。
成熟企業ですが、利益は着実にあげられていますね。
【まとめ】「ダイニック」は堅調利益の成熟産業企業
売上は減少気味ですが、利益は維持しています。
ダイニックの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3.9% |
売上高 | ▲ | 減少傾向 |
営業利益率 | △ | 3% |
EPS(1株利益) | ◯ | 安定推移 |
自己資本比率 | ▲ | 39% |
1株配当 | ◯ | 固定配当 |
配当性向 | ◯ | 20% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 毎年プラス |
現金など | ◯ | 横ばい |
当期純利益 | ◯ | 横ばい |
総評としては「安定業績のバリュー株」です。
投資家の期待は低いですが、業績はそこまで悪くないですね。
PER5倍台、PBR0.24倍、配当利回り3.96%と「高配当バリュー株」です。
【チャートは?割安?】「ダイニック」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】500円になったら買っても良いかも
調査時点(22/8/26)では株価は631円。
株価は10年来の安値を更新する勢いで、いま買うとなると逆張りになります。
業績はそこまで悪くないですが、株価下落はいま正に、下げ止まったか?と言う状況ですので、まだ我慢したいところです。
しかしPBRがここまで下がっているとかなり割安感はありますね。
株価が500円まで下がると、配当利回りが5%になるので、ここまで下がったら買っても良いかと思います。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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