株式投資・金融知識

【配当利回り4%】「イオンファイナンシャルサービス(8570)」はイオングループの金融会社!将来性は?今は買いなのか?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「イオンファイナンシャルサービス」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。※以下イオンFS

イオンFSは「イオングループの金融サービス会社」です。
イオンカード、イオン銀行を中心にローン融資、リース、生命保険事業などを国内・アジアで展開しています。

プラズマコイ

イオンカード会員を入り口として金融事業を展開しています

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「イオンFS」はクレカ・電子マネーを入り口に金融事業を展開

金融事業を行うイオングループの会社
セグメント別の利益率は海外が高い

金融事業を展開しています。

「イオンFS」の事業利益は主に海外事業から生み出されています。
売上は国内が多いですが、利益は海外事業が利益を牽引しています。

アジア11カ国で海外事業を展開しており、利益率の高い海外事業の業績寄与度は高いです。

「イオンFS」はイオングループの金融会社

イオンカード会員を中心に様々な金融事業を展開している。
クレジットカード事業やローン融資など、イオンモール内の集客力を有するリテール金融会社としての強みがある。

利益は海外のほうが多いですが、売上は日本が多く、
利益率の改善次第で日本の利益寄与率が大きくなる可能性もあります。

イオンFSのサービスは5つ

  1. カード・マネー
    クレジットカード「イオンカード」、デビットカード、電子マネーWAON、ショッピング、キャッシング、決済プラットフォーム「AEON WALLET」
  2. ローン業務
    住宅ローン、カードローン、フリーローン、教育ローン、マイカーローン、リフォームローン、カードキャッシング
  3. 銀行業務(イオン銀行
    預金、投資信託、各種個人向け融資、保険、銀行ATM、投資信託
  4. 保険業務
    イオン保険サービス、イオン・アリアンツ生命保険
  5. 業務代行
    精算代行業務/電子マネー・集金代行、コールセンター

時価総額は調査時点(4/22)で「2,553億円」ということで中型株ですね。
PERは9.4倍と一般的には割安です。

今回は「イオンFS」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイ調査のため事実と異なる内容の可能性があります。

「イオンFS」のPER推移を見る


いまのPERは割安感はありません

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「イオンFS」の調査時点のPERは34.3倍。
ここ数年はPERが上昇基調でしたが、そろそろ下がり気味ということでしょう。

過去を見てみると10〜20倍台なので、そのあたりまで今後下がり続ける可能性を感じます。
一方、業績は好調なうちは20倍台、30倍台も許容されるという見方もあります。

「イオンFS」の配当利回りをみる

利回りは4%を超えています。

「イオンFS」の配当利回りは4%を超えています。

2021年は一時的に業績が悪化して利回りが下がりましたが、すぐに4%台を回復してきました。
近年は金融株の特徴である高配当株のポジションを維持しています。

「イオンFS」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇傾向です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「イオンFS」の売上は右肩あがりを続けています。
2023年は「収益認識に関する会計基準」の適用で売上数字は下がっていますが、実質的には横ばいの推移です。

売上はここまでは上昇傾向でしたが今後の動向に注目です。

「イオンFS」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は10%を超えています

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本企業の平均は4〜7%ほどと言われています。
「イオンFS」の営業利益率は10%を超えています。

海外事業の営業利益率が高く、金融事業の強みが見られます。

近年は減少傾向にあり、営業利益率は回復途上です。
まだまだアジア圏は新型コロナウィルスの問題で業績に影響がでており一部地域で回復が出遅れていますね。

「イオンFS」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは回復途上

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは「上昇中であるか、100円超え」を目安としています。

「イオンFS」のEPSは回復途上です。
業績回復が遅れており、2023年の回復動向が注目されます。

EPSは180円の回復が当面の目標です。

「イオンFS」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は減少傾向です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「イオンFS」の自己資本比率は6.8%です。

金融業なので、銀行預金の残高が多く自己資本比率は低いです。
これは金融業界の特徴なので自己資本比率が低いのは問題ありませんね。

基本的には今後も預金残高が積み上がる形で自己資本比率が低くなっていくでしょう。

「イオンFS」の配当金(上昇傾向か?)

配当金は連続増配です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「イオンFS」の配当は連続増配でしたが2021年に減配。
その後は配当が復活しきっていないですね。

2023年の予想も1株50円予想と安定の増配です。
配当金は当面の高値である68円がターゲット。

今の配当利回りが4.23%なので今後配当が戻るのであれば今は買い場と言えますね。

「イオンFS」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は40%ほどです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「イオンFS」の配当性向は40%です。
2021年は一時的に上がっていますが基本的には40%弱を維持する配当政策です。

業績が回復してこないことには増配も望めないですね。

「イオンFS」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しませんね。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「イオンFS」の営業CFは安定しません。

2019年前後は預金の増加や社債の発行などで増加していますが、
2021、2022年はそれらも減少しておりキャッシュフローとしては落ちています。

2019年前後は事業で貸し出す用の現金を調達した格好ですね。

「イオンFS」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加傾向です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「イオンFS」の現金は2022年終了時は6976億円程度です。
金融業のため毎年の預金や有利子負債により調達して現金は増加傾向です。

しかし近年は7000億円の周辺で横ばいなのは気になるポイントです。
金融業であれば右肩あがりになっても良いはずです。

このあたりは貸付との相殺で横ばいになっていると考えられます。

「イオンFS」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は減少傾向です。

「イオンFS」の当期純利益は減少傾向です。
2023年も会社予想の利益はマイナスで一時の400億円近い当期純利益への回復目処が立ちません。

厳しい経営状況であると言えるでしょう。

【まとめ】「イオンFS」は回復途中の金融会社

プラズマコイ

がまんの業績が続いています。

イオンFSの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4.24%
売上高横ばい
EPS(1株利益)減少傾向
営業利益率減少傾向
自己資本比率6.8%
1株配当復活途上
配当性向40%
営業CFプラス
現金など横ばい

総評としては、配当利回りが高いのは魅力的ですが業績は下落傾向です。

今後は利益率の高い海外事業がどこまで利益をあげられるかがポイントになってくるでしょう。
利益は一時期に比べ下がっておりコロナ以降の回復も出遅れています。

「イオンFS」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【売り】利回りは高いが業績が悪いです

この記事の執筆時点(4/22)では株価は1,182円。

ここから業績がV字回復をするなら買い場だと言えますが、業績予想を見てもしばらくは厳しい状況が続きそうです。

今は買い場ではないと判断しています。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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