投資家歴7年のプラズマコイです(^^)
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今回は「日本特殊塗料」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
日本特殊塗料は「塗料・防音材メーカー」です。
自動車・鉄道車両・住宅などの建物・航空機など、各種産業用に展開しています。
主要顧客の産業としては自動車向けがトップで売上の60%を占めています。
日本特殊塗料(4619)は塗料・防音材メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 20, 2022
自動車🚗鉄道車両🚃建物🏠航空機✈が主な取引先です。
その中でも自動車製品の売上がメインで約60%。自動車の防音材では国内トップのシェアを獲得しています。
指標を見ると「割安高配当株」ですね。
🎏 PER:6.6倍
🎏 PBR:0.48倍
🎏 配当利回り:4.3%
建築物用などの塗料や防音材を作っています。
塗料、防音材は、各産業に幅広く扱う製品です。
車体や建築物に色を塗るのは当たり前ですし、防音が無いと、落ち着いたスペースになりません。
そのため、各種建造物に必須の材料と言えます。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「日本特殊塗料」は塗料・防音材のメーカー
- 「日本特殊塗料」のPER推移を見る
- 「日本特殊塗料」の配当利回りを見る
- 「日本特殊塗料」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「日本特殊塗料」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「日本特殊塗料」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「日本特殊塗料」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「日本特殊塗料」の配当金
- 「日本特殊塗料」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「日本特殊塗料」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「日本特殊塗料」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「日本特殊塗料」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「日本特殊塗料」は業績復活・高配当のニッチトップ企業
- 【チャートは?割安?】「日本特殊塗料」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「日本特殊塗料」は塗料・防音材のメーカー
日本特殊塗料の主な事業セグメントは3つ
- 建設機械・車両
ブルドーザー、ショベルカーなど建設関連の機械 - 産業機械他
プレス機械、工作機械など各種産業向けの機械 - リテールファイナンス
建機購入の代金の融資を企業に行い、リース契約のもと返済時の金利で儲ける金融事業
自動車製品の吸音材・遮音材がメイン商材です
「日本特殊塗料」の事業利益はおもに「自動車の吸音材・遮音材」で生み出されています。
自動車の社内は窓を閉めれば走行中も基本は静かですよね。
今まで意識していませんでしたが、同社のような企業の製品が自動車産業を支えていることを実感します。
自動車の防音材は国内トップと、現在のメイン商材となっています。
時価総額は22/7/20時点で「233億円」ということで小型株ですね。
PERは6.7倍と一般的には割安水準です。
PBRは0.48倍で一般的には割安水準です。
今回は「日本特殊塗料」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「日本特殊塗料」のPER推移を見る
PERは過去比較では標準水準ですね
「日本特殊塗料」のPERは6.7倍(22/7/20時点)。
過去の推移を見ると現在は割安にみえます。
もっともここ数年は利益がおちておりPERがあがっているだけで、
PERは6倍あたりが適正水準とという見方もできます。
しかし利益が復活してきているのであれば、そろそろ買い場がきているのかもしれません。
「日本特殊塗料」の配当利回りを見る
配当利回りは5%近くまで上昇しています
「日本特殊塗料」の22/7/19時点での予想配当利回りは4.3%ですね。
非常に高い配当利回りです。
基本的には増配傾向の企業で、最近は株価もさがっているため配当利回りはあがってきてます。
配当利回りは高く高配当株として魅力的な水準ですね。
「日本特殊塗料」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は回復中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「日本特殊塗料」の売上は上昇中です。
2023年は610億円の過去最高の売上を予想しています。
原材料が上昇しており、価格転換を行うことで売上が底上げされている部分もあり、手放しでは喜べない状況ですね。
「日本特殊塗料」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は低下中です。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「日本特殊塗料」の営業利益率は5%ほどです。
近年の営業利益率は下落傾向です。
コロナショックからの復活に2021年、2022年の2年ほど時間を要した部分は一過性としても中長期では営業利益率が低下しているのは気になります。
影響利益率の減少は、同社製品の競争力の低下や価格決定力のパワーバランスで劣勢に立たされいる可能性がありますね。
「日本特殊塗料」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上下が激しいですね。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「日本特殊塗料」のEPSは下落傾向です。
2023年は147円のEPSで今後も100円超えでは推移できそうですが、
現在より上昇するためにシェアを広げる必要があると言えるでしょう。
また、自社株買いは定期的に進めていますね。
年によりますが2021年は3.7億円ほど実施しています。
「日本特殊塗料」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は55%前後です
「日本特殊塗料」の自己資本比率は55%前後です。
有利子負債はありますが、残高は自己資本比率55%を保てる形で追加しているようです。
現在の財務力は問題ないでしょう。
「日本特殊塗料」の配当金
配当は増配傾向で推移しています。
「日本特殊塗料」の配当は増配傾向です。
2021年は減配しましたが翌年にすぐに戻しています。
連続非減配の記録は途絶えていますが再び増配をスタートさせています。
2022年は1株42円と2円増配予想です。
「日本特殊塗料」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%程度が目安
「日本特殊塗料」の配当性向は30%を目安としているようです。
2021年、2022年は配当性向が60%を超えていますが、株主還元の高さを伺えます。
平常時の配当性向は30%が目安なので業績悪化時も最大限配当を維持する方針のようです。
「日本特殊塗料」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定プラスで復活傾向です。
「日本特殊塗料」の営業CFは安定プラスです。
過去最高は2019年の約82億円で、今後はこの水準を突破が目標ですね。
営業CFは業績が悪化してもプラスで着地できていたこともポジティブ材料です。
「日本特殊塗料」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は横ばい傾向です。
「日本特殊塗料」の現金は2021年で89億円程度。
総資産は798億円ほどで、総資産に占める現金の比率は11%程度です(30%以上は余裕あり)。
現金比率11%はそこまで高くはないですが、
過去の現金保有額の推移でみると当座の運転資金としては89億円もあれば十分でしょう。
近年の現金は横ばいですが、やや上昇傾向にもなっており、総資産と共に増えていっているのはポジティブ要因でしょう。
「日本特殊塗料」の当期純利益は上昇中か?
利益は復活も過去最高に届かず
「日本特殊塗料」の当期純利益は伸び悩んでいます。
2023年は売上は過去最高予想ですが、
利益は原材料の高騰などが理由でそこまで大きく増えていません。
今後は利益率の改善が一つの課題になるでしょう。
【まとめ】「日本特殊塗料」は業績復活・高配当のニッチトップ企業
魅力は高い配当利回りでしょう。
日本特殊塗料の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4.3% |
売上高 | ◎ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ▲ | 5%ほど |
EPS(1株利益) | ▲ | 147円ほど |
自己資本比率 | ◯ | 55% |
1株配当 | ▲ | 業績連動 |
配当性向 | ◯ | 30%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 概ね安定プラス |
現金など | ◯ | 横ばいだがやや増加傾向 |
総評としては、株主還元意識の高いバリュー株です。
自動車の防音材の国内シェアはトップということである程度安定した業績が見込めます。
高配当株として魅力的な企業ですが課題は営業利益率が低下気味で、当期純利益も低下気味な点です。
今後も増配を続けるにはシェア拡大と共に利益率の改善も必要になってくるでしょう。
【チャートは?割安?】「日本特殊塗料」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】業績が回復して一旦は上目線です。
この記事の現時点(22/7/20)では株価は987円。
直近は業績悪化で株価も減少していましたが、売上・利益は回復傾向で
地合いの好調さも相まって株価も下げ止まった感があります。
高配当株ということもあり魅力的です。
営業利益率が減少傾向なところは今後のリスク要因でしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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