プラズマコイです(^^)
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今回は「ヴィンクス(VINX)」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
ヴィンクスは「流通・小売業向けのシステム会社」です。
富士ソフト(9749)の子会社ですね。
POSシステム、基幹システム、自動発注システムなどのシステムをパッケージで提供している企業です。
POSシステムは最近はクラウド型のスマート方が人気です。
主要顧客は、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、アパレル店などの流通・小売ですね。
ヴィンクス(3784)は小売業向けシステム会社🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 21, 2022
POSシステム、MD基幹システムなど小売業の課題をシステム面でサポートします💻
同社のYouTubeで「日本の小売業は社内にIT人材がいない(欧米に比べて)」という意味の内容がありました。
裏を返せば同社が成長しやすい市場環境があるということです🎏💭
小売業の決済を押さえる企業は
その企業のDXの根幹を支えることになります。
小売業の分析・マーケティング活動には決済(購入履歴)が重要になります。
そのため小売業のデータ基盤である決済を握る企業は関連サービスの売上も上げやすくなりますね。
ヴィンクスの事業内容は馬渕磨理子さんのYouTube動画で詳しく解説されていてわかりやすいです。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「ヴィンクス」は塗料・防音材のメーカー
- 「ヴィンクス」のPER推移を見る
- 「ヴィンクス」の配当利回りを見る
- 「ヴィンクス」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ヴィンクス」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「ヴィンクス」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ヴィンクス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ヴィンクス」の配当金
- 「ヴィンクス」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ヴィンクス」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ヴィンクス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ヴィンクス」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ヴィンクス」は好業績の小売向けシステム会社
- 【チャートは?割安?】「ヴィンクス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ヴィンクス」は塗料・防音材のメーカー
ヴィンクスの主な事業セグメントは4つ
- パッケージプロダクト
POSシステム、MD基幹システム、自動発注システム、監視ツール - ソリューションサービス
個別案件システムの、システムコンサルティング・設計・開発・運用 - ITサポートサービス
システム・サーバの保守・運用 - 流通・小売業に関するコンサルティング業務
詳しくは公式サイトに掲載があります。
経済活動の再開が進めば業績が急上昇するかも!
「ヴィンクス」の事業利益はおもに「流通・小売業向けシステム」で生み出されています。
日本の小売業は全体的に、データを分析して販売活動に活かす活動(いわゆるDX)の活用が進んでいません。
そのため小売業の各社は、DX化を推進するためのDX投資が活発になってくることが予想されますね。
流通・小売業のDX化の需要に乗って「ヴィンクス」も成長していける可能性があります。
時価総額は22/7/21時点で「251億円」ということで小型株ですね。
PERは14.3倍と一般的にはやや割安水準です。
PBRは2.22倍で一般的には割高水準です。
今回は「ヴィンクス」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「ヴィンクス」のPER推移を見る
PERは過去比較では標準水準ですね
「ヴィンクス」のPERは14.3倍(22/7/21時点)。
過去の推移を見ると現在は割高にみえます。
PERが上昇している背景には、好調な株価上昇があります。
経済再開や小売業のDX化に注目があつまっていると言えそうです。
業績が好調なところも株価上昇につながっています。
「ヴィンクス」の配当利回りを見る
配当利回りは2.5%まで上昇しています
「ヴィンクス」の22/7/20時点での予想配当利回りは2.5%ですね。
配当利回りは上昇傾向です。
株価が上昇していながらも増配傾向なため、配当利回りも少しずつ上昇しています。
「ヴィンクス」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は過去最高を更新中です
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ヴィンクス」の売上は上昇中です。
2021年は過去最高を達成しており、2022年も更新予定です。
売上は増加傾向で来ていますね。
「ヴィンクス」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は上昇中です。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「ヴィンクス」の営業利益率は8%ほどです。
近年の営業利益率は上昇傾向で素晴らしいですね。
POSシステムなどのパッケージソフトは導入後の利用料で儲けるビジネスですので、利益率が高そうです。
システム会社であれば営業利益率も10%十分可能です。
今後の営業利益率も上昇が期待できます。
「ヴィンクス」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇を続けています
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「ヴィンクス」のEPSは上昇傾向です。
2021年に過去最高をとっており、2022年も連続で更新予定です。
1株利益も順調に増加しています。
「ヴィンクス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は50%前後です
「ヴィンクス」の自己資本比率は50%前後です。
一定の有利子負債は追加して、レバレッジをかけて経営していますね。
しかし近年は自己資本比率が上昇気味です。
利益が多くでるようになり、有利子負債を返済しながら財務力の強化ができています。
現在の自己資本比率なら問題ないでしょう。
「ヴィンクス」の配当金
配当は増配傾向で推移しています。
「ヴィンクス」の配当は増配傾向です。
減配をすることも”しばしば”あるので、連続増配といった銘柄ではないですが近年は力強く増配をしています。
2022年は1株35円と15円もの増配予想です。
「ヴィンクス」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は20%程度が目安
「ヴィンクス」の配当性向は20%を目安としているようです。
2022年は配当性向を35%とする方針で、財務に余裕がでてきていることが伺えます。
今後も配当性向が35%以上になるようであれば、株価上昇だけでなく、配当金にも期待できる企業になってきます。
「ヴィンクス」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定プラスで傾向です。
「ヴィンクス」の営業CFは安定プラス傾向です。
大体20億円強は見込めますね。
これだけ営業CFが安定している背景には、事業のストック性によるものに起因していると考えられます。
ヴィンクスの事業を見ると、一度作ってしまったら終わりというシステムではなく、長くライセンス料を受け取ることができるストック化ビジネスであることが想像できます。
さらにはPOSシステムなど、基幹システムにあたるシステムはスイッチングコストが高く、都度メンテナンスを行うことで追加の運用費を請求することもできます。
「ヴィンクス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です。
「ヴィンクス」の現金は2021年で73億円程度。
総資産は205億円ほどで、総資産に占める現金の比率は35%程度です(30%以上は余裕あり)。
手元現金は多めの企業といえます。
IT企業のためそこまで大きな設備投資が必要ではなく、大きい負担は研究開発費がありますが、その分をこなして現金は上昇傾向になっています。
「ヴィンクス」の当期純利益は上昇中か?
利益は復活も過去最高に届かず
「ヴィンクス」の当期純利益は上昇傾向です。
2021年は過去最高益を記録しており、2022年も最高益を突破見込みです。
特に近年の利益が上昇傾向なところが良いですね。
2020年のコロナショックも減益になっていないところからも需要が高いサービスを提供できていると考えられます。
【まとめ】「ヴィンクス」は好業績の小売向けシステム会社
小売向業のDX課題を解決するサービスで業績を伸ばしています。
ヴィンクスの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.5% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 上昇傾向 |
EPS(1株利益) | ◯ | 上昇傾向 |
自己資本比率 | ▲ | 50% |
1株配当 | ◯ | 上昇傾向 |
配当性向 | ◯ | 20%〜35目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、売上、利益が過去最高の成長株です。
成長率は鈍化してきていますが、今後の小売業のDX需要を考えるともっと伸びてくる可能性はあります。
各企業の基幹システムを押さえ、そこからデータ分野のソリューションまで展開していくシナリオが想定されます。
今後、注目していく成長企業だと思います。
【チャートは?割安?】「ヴィンクス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】直近高値を超えており上昇トレンドです
この記事の現時点(22/7/22)では株価は1,435円。
2019年〜2021年の高値をブレイクして上昇しています。
次のターゲットは2018年の1836円です。
強気のチャートを描いており、今後どこまで上がってくかが楽しみな企業です。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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