株式投資・金融知識

【企業分析】「営業利益率」の見かたについて詳しく学ぶ【株式投資】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「営業利益率」について解説してきます。

株式投資をする上で、その企業の営業利益率を見ることは重要です。

なぜ営業利益率を見るべきなのでしょうか?
営業利益率が高い企業は、競合優位性を持っている強い企業の場合が多いからです。

競合優位性技術力や高いサービス力などによって作られます。
それにより儲かりやすい企業が生まれるため、営業利益率は重要な指標になるのです。

儲かりやすい企業であれば、稼いだお金を設備投資などに使い、事業をどんどん大きくできます。業績悪化の時も倒産リスクは低いです。
株主還元もたくさん期待できますね。

つまり、営業利益率が高いほうが、将来的に投資家にとってメリットになりやすいと言えるでしょう。

今回は、企業の強さを知るための「営業利益率」の見方や考え方を解説していきます。

また、営業利益率と合わせて見ていきたい別の数字も紹介していきます。

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プラズマコイ

営業利益率が高い企業は、それだけで注目度が高くなりますね

営業利益率が高い企業は、そのビジネスの強みから注目度が高く、PERも高めになりがちです。
営業利益率が高いからといって、永遠に株価があがったり、増配をできるわけではありませんが、企業の永続性の観点では確実にプラス要因で、強いメリットであることは確かですね。

企業分析の指標解説はシリーズ化していきます。
#企業分析の指標 ←ほかの解説はこちらから

営業利益率ってどんな数字?


営業利益率は「売上高に対する営業利益の割合」のことです。

営業利益率は「売上高に対する営業利益の割合」のことです。

・・・はて?よくわかりませんね。
営業利益”率”の前に、そもそも「営業利益」が何かについて学びましょう。

営業利益”率”と合わせて「営業利益」について把握しよう

※経費には人件費なども含まれますあります。

営業利益とは
売上高から、売上原価、経費(販売費、一般管理費)を引いたものです。

営業利益は、その企業が本業で儲けた金額です。
営業利益率は、売上高に対する、営業利益の割合です。

企業は売上高をあげるため、人を雇い(人件費)、広告を出し(販売費の中の広告宣伝費)、お店の家賃を払い(一般管理費の中の家賃)など様々な経費がかかります。

営業利益率は、これらのコストをなるべく抑えて、売上高をあげる力が現れている結果です。
つまり、営業利益率が高いということは、同じ金額を売るにも、経費を抑え、効率的に儲けることができているということになります。

営業利益率が高い企業ってどんな企業?


営業利益率が高い企業ってどんな企業でしょうか?

ここまでで、営業利益率が高い企業の強さについて紹介してきました。
では、どんな企業が営業利益率が高くなるのでしょうか?

もちろん企業の経営が上手いことが答えですが、
経営者の手腕だけではなく、業種の特性というものがあります。

「安定して高い営業利益率」の企業が多い業種

  • 金融系(銀行、保険、証券、クレジットカード、ローン融資など)
  • IT企業
  • 通信キャリア
  • 寡占・独占状態の企業

安定して儲けられる業種はの筆頭は金融系の業界です。
いわゆる「金貸し」「手数料ビジネス」が該当します。

例えば全国保証(7164)は住宅ローンの会社です。
住宅ローンは典型的な「金貸し」による金利収入ビジネスですね。

近年人気なのはIT事業ですが、注意点は競争が激しいところです。
それでも、ITビジネスのいいところはパソコン1台だけで出来る点です。
つまり、経費が抑えられるということです。

競争は激しいですが「IT事業 x ストックビジネス」というのは一つの王道パターンになっています。
例えば、商品のストック性が高いオービック (4684)のようなIT企業は非常に営業利益率が高くなっています。

オービックの場合はIT産業の中でも、会計ソフトという参入障壁が高い商品を扱っているため、無敵の強さを誇っていますね。

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営業利益率と合わせて見たいチェック項目3選


営業利益率と一緒に見たい項目を紹介します。

営業利益率が高いと企業の魅力はあがります。
しかしそれだけで、その企業の株を買うかは決めきれないところがあります。

そのため、営業利益率と合わせて見ておきたい3つの項目を紹介します。

営業利益率と合わせてみたい項目3選

  1. 売上高
    売上高が上昇傾向であることが大事。営業利益率が高い企業は売上高があがると、利益がたくさん残る
  2. 営業活動によるCF
    売上高が上昇傾向で、営業利益率が高ければ、営業CF(現金を稼ぐ力)は高くなる傾向がある。
  3. 経常利益
    営業利益に対して、大きな経常利益の上下が続く場合、企業価値の見直しが必要になる可能性がある。

【まとめ】高い営業利益率の企業は強者の証

プラズマコイ

連続増収・増益企業ならなおさら魅力的ですね。

最後にまとめです。

今回は「営業利益率の見かた」について解説しました。

企業業績を分析する「ファンダメンタルズ分析」を行う上でプラズマコイが強く注目する項目が「営業利益率」です。

営業利益率が高い企業は、強いビジネスモデルを持っている場合が多く、簡単に倒産しにくい傾向があります。

その上で増収・増益を続けている企業であれば、今後の利益増加や株主還元にも期待できますね。

この記事のまとめ

  1. 営業利益率が高い企業は「競合優位性」が高い強い企業である。
  2. 営業利益率が高い企業は「安定成長」「業績悪化時も耐えられる」の可能性が高い。
  3. 営業利益率が高い企業は「将来的に投資家」に高い株主還元が期待できる。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
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