プラズマコイです(^^)
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今回は、あまり目立たない小型株ですが、安定配当の高配当銘柄
「蔵王産業」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論:ある程度「いつ買ってもOK」
「蔵王産業」は業務用の清掃・洗浄機器の商社
清掃用品のメーカーなので、底堅い需要が魅力です。
「蔵王産業」の事業利益は基本的には「清掃用品」からもたらされています。
主に法人用や、個人でも本格的な清掃を行いたい場合に活躍する商品ですね。
基本的には売りげは大幅にあがるような雰囲気はありませんが、安定的に収益をあげてくれる企業です。
蔵王産業の主な製品群は大きく3つ
- 清掃機器
商業施設やビルメンテナンス用の清掃機器など - 洗浄機器
高圧洗浄機、スチーム洗浄機など - その他
子会社のエタニ産業株式会社のホテル客室用品、プールの洗浄用品など
時価総額は調査時点で「85億円」ということで小型株ですね。
今回は「蔵王産業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。
まずは配当利回りを見る
基本的にはずっと高配当
「蔵王産業」の配当利回りは大体3〜5%台です。
基本的には配当利回りは高い銘柄なので高配当株へ投資したいのであれば、その一角にしたい銘柄です。
業績も少しずつですが伸びており、財務的にももともと盤石ですが、毎年少しずつ資産が積み上がっている会社です。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
ほぼ横ばいで、微増と言ったところでしょうか
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「蔵王産業」の売上は、ほぼ横ばいで推移しており安定的に業績をあげていますね。
これほど安定的に推移している企業も珍しいですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
安定的に10%を超えている
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「蔵王産業」の営業利益率は10%を超えており利益率に問題はなさそうです。
2022年の予想がちょっと下がっているのが気になりますね。
12%台まで下がったことは近年では無いですね。
EPS(一株当たり当期純利益)
順調に伸びています。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「蔵王産業」のEPSは100円は超えており上昇傾向。
2021年は大規模な自社株買いを行い、業績に比べるとEPSは高くなっているように思われます。
株主価値としては高くなっていっているので、地味ですが重要なポイントかと思います。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
まったく問題なし
「蔵王産業」の自己資本比率は80%超えで推移しています。
この会社に関しては自己資本比率は、気にすることはないですね。
それほど高い水準をずっと保っています。
配当金(高いほど良い)
2021年は減配となりました
「蔵王産業」は、連続増配当でしたが、一旦ストップ。
しかし2021年も45円の予想から→53円と増やしています。
2022年3月期も53円の維持との予想で、61円に戻してほしい所ではありますが、
後述の配当性向の部分もあり、しばらく戻って来ないかもしれません。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向も割と高め
「蔵王産業」の配当性向は40%〜50%を基本的に超えています。
配当性向は近年は50%を超える場面もありましたが、ここ2年は40%に抑えたいようですね。
今後の配当金額の決定につきましては、長期的な観点で当社株式を保有していただくため、当社グループの事業 展開や財務状況のほか会計基準の変更等特殊要因による業績変動等を総合的に勘案し、毎期の業績に応じて配当性向40%程度を目標として行ってまいります。税務上の繰越欠損金の発生により、法人税等の支払額が減少するため 配当性向を10%引き下げておりますが、実質的な配当金額としては、従来の50%程度とほぼ同額になっておりま す。
会社のIRより
営業活動によるキャッシュフロー
ほぼ横ばいだが少し減少傾向か。
「蔵王産業」の営業CFは黒字ですが、少し減少傾向。
このあたりの底堅い業績推移が魅力の銘柄ですが、ちょっと営業CFが下降気味なので気になる所ですね。
当面の目標は営業CF9億円の回復ですね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
増えて、増えて、増えていますね。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「蔵王産業」の現金などは近年は常に増加しています。
基本的に毎年確実に利益をあげており、それが積み上がっていることがわかりますね。
現金保有額も安心です。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
3、4億くらい用意できれば
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「蔵王産業」は過去最高水準をみると3億くらいの配当金を総額でだしていますね。
配当性向40%なら、当期純利益は7、8億円くらい欲しいですね。
当期純利益は配当金をまかなえるか?
「蔵王産業」の当期純利益は7億円程度。
概ね問題ない形で推移できていますね。
少しずつ増えているので、この辺りはGOODですね。
【まとめ】蔵王産業は安定業績が魅力の「清掃用品」を作るメーカー
毎回堅実に利益を挙げられる会社です
蔵王産業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 4%くらい |
売上高 | ▲ | 横ばい |
営業利益率 | ◯ | 14%くらい |
EPS(1株利益) | ◯ | 100円超えで続伸中 |
自己資本比率 | ◎ | 80%台 |
1株配当 | △ | 直近は減配実施 |
配当性向 | ◯ | 40% |
営業CF | ◯ | プラス |
現金など | ◎ | 増加中 |
総評としては、安定業績で、毎年1回決算だけをチェックして、ずっとホールドで良いかなといった銘柄ですね。
「蔵王産業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】1500円までが1つの区切り
この記事の執筆時点では株価は1,366円
株価水準としては”ほどほど”かと思います。
配当利回りが4%以上であれば買っても良いかなと思います。
逆に言うと、直近の高値である1500円くらいを超えてきたら、値上がりが加速するかもしれません。
※投資は自己責任でお願いします。
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