プラズマコイです(^^)
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今回は「加藤産業」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
加藤産業は「食品商社」です。
全国70ヵ所の物流拠点からコンビニ・スーパー・食品量販店への食品卸売を行っています。
主力の取引先はイオンです。
商社機能のほか、小売業の販売支援や、物流システム、オリジナルブランド食品の開発・販売も行っています。
加藤産業 (9869)は食品商社🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) June 25, 2022
小売業への食品卸売を行う企業です。
幅広い取り扱い商品があり、一般消費者の需要を考慮し小売業と強力して品揃えを行う企業です。
配当利回りは2.45%とやや物足りないですが
16年以上連続非減配の企業で、安定増配が魅力の企業です🎏♪
業績も株価も安定上昇している企業です
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「加藤産業」は食品商社を中心とした事業を展開
- 「加藤産業」のPER推移を見る
- 「加藤産業」の配当利回りを見る
- 「加藤産業」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「加藤産業」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「加藤産業」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「加藤産業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「加藤産業」の配当金(高いほど良い)
- 「加藤産業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「加藤産業」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「加藤産業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「加藤産業」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「加藤産業」は連続増配&安定業績の企業
- 【チャートは?割安?】「加藤産業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「加藤産業」は食品商社を中心とした事業を展開
加藤産業の主な事業セグメントは4つ
- 常温流通
インスタント、乾物・穀類、飲料、嗜好品、調味料 - 酒類流通
ビール、酒 - 低温流通
家庭用チルド・冷凍・惣菜関連商材 - 海外
中国、ベトナム、マレーシア、シンガポールにて卸売事業を展開
スーパーマーケットがメイン顧客です
「加藤産業」の事業利益は「常温の商品」で生み出されています。
消費期限が長く、長持ちする商材の利益率が高いですね。
主要取引先はイオンリテールということで、国内のスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニなど市場規模による事業影響もありそうです。
そのため、今後は海外事業が事業成長のカギになることが予想できます。
時価総額は調査時点(22/6/24)で「1,183億円」ということで中型株ですね。
PERは12.2倍と一般的には標準水準です。
今回は「加藤産業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「加藤産業」のPER推移を見る
PER的には過去と比べると多少割安です。
「加藤産業」の今のPERは12.2倍。過去を見ると割安水準です。
2014年以降は14倍以上で推移しており、近年は割安感が高まっていることがわかります。
業績は右肩あがりですが、株価としてはそこまで上昇しきっていない現状があります。
「加藤産業」の配当利回りを見る
配当利回りは2.4%と上昇中
「加藤産業」の6/24時点の配当利回りは2.4%です。
配当利回りは上昇傾向です。
現時点での配当利回りは少し物足りないですが、連続増配株であるとこと、
優待利回り(100株で、約0.7%)を考慮するとディフェンシブな増配株としての魅力がたかまります。
株主優待はオリジナル商品のジャム
「加藤産業」は株主優待として手造りジャムが貰えます。
自社製品の食品ということで、優待改悪の心配は少なめです。
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 2,700円相当 (いちごジャム、ブルーベリージャム、オレンジマーマレード 各320g) |
1,000株 | 4,800円相当の手造りジャムセット (いちごジャム、ブルーベリージャム、各530g) |
「加藤産業」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は右肩あがりです。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「加藤産業」の売上は横ばい傾向です。
2022年は「収益認識に関する会計基準」の変更により減収となっていますので、この減少は問題ないと見ています。
(利益は伸びていますね。)
2023年以降も減少するようであればそこは注意深く見ていきたいですね。
「加藤産業」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は6%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「加藤産業」の営業利益率は1%ほど。
営業利益は非常に低いですね。
商社という事業自体、営業利益率は低くなるビジネスモデルですが、
取り扱う商材が低単価になる食品のため、営業利益率は低くなります。
このあたりは簡単には改善できないところでしょうが、
悲観的な意味だけではなく、シビアな利益率だけに価格転換も行いやすいといえるでしょう。
一般消費財のため消費者も値上げがあっても買わざる負えないという強みもありそうです。
「加藤産業」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇中
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「加藤産業」のEPSは上昇中です。
2022年のEPSは過去最高を更新予定です。
ここまでEPS(1株利益)は右肩あがりで成長しています。
実質的な企業価値は上昇していると言えるでしょう。
「加藤産業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は33%程度です。
「加藤産業」の自己資本比率は33%程度です。
有利子負債はそこまで多くはないですが、自己資本比率は低めです。
その理由は「常に買掛金が多額に発生するから」です。
食品を扱うため、買掛金の増加、増減を繰り返すため、自己資本比率は30%程度で推移しています。
自己資本比率としては財務的な安定感はありませんが、
買掛金も事業規模によって随時調整していくことは可能でしょうから、大きな懸念ではないと考えています。
「加藤産業」の配当金(高いほど良い)
16年以上も非減配の企業です!
「加藤産業」は5年連続増配を達成している増配企業です。
それよりも注目したいのは16年以上連続で非減配なところです。
配当金を目当てに株に投資する場合、減配しないということは何よりも大切です。
2022年も1株76円と増配予定です。
「加藤産業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は25%程度
「加藤産業」の配当性向は25%ほどです。
配当性向的には市場平均並みか少し下といったところです。
配当性向は低く、今後も連続増配・配当維持していくことは十分可能といえるでしょう。
減配リスクは少ない企業です。
「加藤産業」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定的にプラス維持です。
「加藤産業」の営業CFは安定しています。
毎年100億円〜 170億円ほどの営業CFを維持できており、
現金を稼ぐ力は安定しています。
食品を扱っていることもあり、毎年・継続的に現金を生み出せる事業モデルであることがわかります。
「加藤産業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は上昇傾向
「加藤産業」の現金は2022年で813億円程度。
総資産は3841億円ほどで、現金比率は20%を超える程度でそこまで多くは感じません。
しかし、時価総額1,183億円程度にも関わらず、現金の保有額は800億円を超えており、
時価総額と比較すると現金の保有額は多く割安感を感じます。
単純に考えても現金保有額は増加しており順調に事業経営がされていると思います。
「加藤産業」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は上昇傾向です。
「加藤産業」の当期純利益は上昇傾向です。
2020年はコロナショックでの巣ごもり需要により最高益を更新しています。
2022年も同水準の利益を確保できる予想です。
業績は概ね右肩あがりで推移しており堅調です。
【まとめ】「加藤産業」は連続増配&安定業績の企業
安定成長が魅力の企業です。
加藤産業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.4% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | △ | 1% |
EPS(1株利益) | ◯ | 上昇中 |
自己資本比率 | △ | 上昇中 |
1株配当 | ◯ | 16年以上連続で非減配 |
配当性向 | ◯ | 25% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、安定増配のバリュー株です。
営業利益率は低いですが、スーパーマーケットなど食品市場は今後も堅調に推移していくでしょう(人口減少社会にはなりますが非常に緩やかに減少していくはず)
ディフェンシブな食品商社としての立ち位置を軸に、海外事業や他事業への展開を進めていければ今後も無理なく配当維持・増配が可能でしょう。
【チャートは?割安?】「加藤産業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】そろそろ安値付近です。
この記事の現時点(22/06/21)では株価は3,100円。
株価はここ5年の推移をみると緩やかに右肩さがりです。
しかし株価は3,000円付近で反発しており、PERも12.2倍で過去と比較すると割安水準です。
配当金の減配リスクは低く、増配を続けているので長期目線であればそろそろ買い時を伺うタイミングでしょう。
高配当株ではなく、連続増配株としての長期視点で見た場合は買いを検討してもよさそうです。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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