株式投資・金融知識

【高配当】「みずほリース(8425)」は総合リース会社。将来性は?株価は?【クオカードがお得な優待株】

投資歴7年のプラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「みずほリース」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「みずほリース」は国内リース業界で売上6位の総合リース企業です。
現在は企業向けに、産業工作機械、情報通信機器、医療機器など、
設備投資に係わるものを中心にリース事業を行っています

プラズマコイ

景気に連動して業績が変わるのがリース企業です。

リース企業の業績は、中長期的には「景気と連動」します。

まずリース業界のビジネスモデルを紹介します。
リースは主に法人向けに使われますが、一般人向けの「レンタル」とやっていることは同じです。

例えば事業主が事業を行う上で、パソコンやスマホ・店舗物件など総額で1億円が必要だとしましょう。
それを代わりに買って事業主に貸してくれるのがリース会社です。

事業主は毎月決まったリース料を5年、10年と長期で支払い最終的には完済します。
リース会社はそのうちの金利手数料が利益になります。

リース会社は物を貸すというより、
本質的には「金貸し手数料ビジネス」を行っているわけです。

そのため企業の設備投資が控えられる局面では利益を出せないということですね。

そんなリース業界の大企業の一つ「みずほリース」
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

リース業界企業の銘柄分析リストはこちら

「みずほリース」は法人向けリース事業を展開

2022年2月8日の決算説明資料より引用

近年は情報通信機器の取り扱い高が増えています

「みずほリース」の事業利益は主に「リース・割賦事業」から生み出されています。
近年は企業のIT投資が活発で、通信事業者(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天など)の5G投資の受注も増えているようです。

「みずほリース」は総合リース企業。
さまざまな事業者にリース・割賦事業を展開している。

またリースには2つの種類があります。
損益計算書の項目にのるか、貸借対照表の項目にのるかという違いですが、
法人用途は原則「ファイナンス・リース」になるようです。

2つのリースの種類

  1. オペーレーティング・リースは「賃貸借処理(オフバランス)」
    支払い費用は経費として損益計算書にて計上
    レンタルと同じイメージ
    おもに金額が小さいものが該当。
  2. ファイナンス・リースは「売買処理(オンバランス)
    リース機器を資産として貸借対照表に計上。
    企業の設備投資では原則こちらが使われる

※詳細はこちらから

貸出先の種類は7つで、それぞれの景気が悪くてもトータルで日本の景気がよければ業績は伸びていきますね。

みずほリースの貸出先は7セグメント

  1. 情報通信機器
  2. 不動産 産業
  3. 工作機械
  4. 輸送用機器
  5. 土木建設機械
  6. 商業・サービス業用機器
  7. 医療機器

時価総額は調査時点で「1,456億円」ということで中型株ですね。
PERは6.3倍と割安水準です。

今回は「みずほリース」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「みずほリース」のPER推移を見る


PERから見ると割安です

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「みずほリース」の今のPERは6.3倍。

ここ数年のPERと比較すると低い水準です。
業績は好調ですが最近は株式市場が軟調なこともありPERが低い状態です。

割安な水準であると判断できます。

「みずほリース」の配当利回りをみる

利回りは過去最高の水準

「みずほリース」の配当利回りは3.7%です。
コロナショック時の暴落時と同じくらいの水準にあがってきています。

業績好調&増配で「高配当株」になっていますね。

後述のクオカードと相まって、高配当株としての魅力は十分です。

株主優待のクオカードが嬉しい

優待はクオカードです。
クオカードの利回りは取得単価によりますが、
大体利回りが1%ほどになりますね。

3/3総合利回りでは4.7%ほどをになります。

対象株数優待品
100株3000円分のクオカード
※1年継続保有で4000円分

「みずほリース」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上下が激しいです

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「みずほリース」の売上は上昇傾向。
2022年の売上は過去最高を更新予定です。

売上は順調に上昇していますね。

「みずほリース」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は変動が激しいですね

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「みずほリース」の営業利益率は約5%。

手数料ビジネスのため5%前後が目安ですね。
営業利益率はこのあたりでしょう。

上昇、下降の傾向はなく、今後もこのあたりで推移していきそうです。

「みずほリース」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「みずほリース」のEPSは2022年は475円の予想で非常に高い水準ですね。

EPSの伸びは素晴らしいの一言ですね。

「みずほリース」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は減少中です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「みずほリース」の自己資本比率は7%程度です。
有利子負債も上昇中です

リースを行うための原資として現金が必要になるため、借り入れを増やしています。
この自己資本比率の低さはリース事業では鉄板なのでここは問題ないです。

有利子負債で現金を集め、それを原資にリース事業を行い、最終的に金利手数料で儲ける企業です。

「みずほリース」の配当金(上昇傾向か?)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「みずほリース」は連続増配の企業です。
この増配推移は長期の高配当株投資として魅力的ですね。

2022年も1株110円と大幅増配の予定です。
この増配力も大きくプラス評価です。

「みずほリース」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は20%目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「みずほリース」の配当性向は20%が目安です。
配当性向は低いですね。

増配余力もありますし、業績悪化時の減配耐性にもなります。

減配リスクが低い銘柄といえるでしょう。

「みずほリース」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFはマイナス!

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「みずほリース」の営業CFはずっとマイナスです。
リース事業は「顧客の代わりに買ってあげる」ので先にお金がでていくものです。

営業CFのマイナスは見た目としては印象が悪いですが、
リース事業としてはこれが普通なので問題なしです。

「みずほリース」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は随時調達しています

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「みずほリース」の現金は2021年終了時は204億円程度です。

みずほリースは「みずほフィナンシャルグループ(8411)」の持分法適用会社で、
営業CFが赤字になる部分は、借り入れを随時行っているのでしょう。

現金保有額としては200億円〜400億円ほどを維持しています。

「みずほリース」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は連続増加です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「みずほリース」の配当総額は上昇中。
連続増配企業で配当総額も右肩あがりで上昇していますね。

今後も増配を続けてくれることを期待できる企業です。

「みずほリース」の当期純利益は上昇中か?


2022年も過去最高を更新予定

「みずほリース」の当期純利益は横ばいで推移しています。
2022年は230億円と最高を更新予定です。

8年連続で最高益を更新しており、強い成長を続けられています。

【まとめ】「みずほリース」は安定成長・安定配当の優良企業

プラズマコイ

堅調な成長力が魅力の企業です

みずほリースの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3.7%
売上高上昇傾向
EPS(1株利益)400円超え
営業利益率約5%
自己資本比率7%ほど
問題なし
1株配当連続増配
配当性向20%
営業CF安定マイナス
問題なし
現金など最低限の保有
問題なし

総評としては、総合利回りが高い優良株です。

そう簡単に倒産する企業ではなく、近年の売上・利益・増配力も高く評価できる企業だと思います。

「みずほリース」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】2500円を目安に買い場を伺いたい

この記事の執筆時点では株価は2,972円。

チャートは下落傾向ですが、総合利回りが4.7%ですので現段階で買っても問題はありません。

高配当株投資でみるなら欲を言えば2500円〜2700円のレンジで買えればお買い得かなと思います。
業績をみながらチャンスがあれば買って行きたい企業ですね。

※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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