こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「オープンハウス」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「オープンハウス」はどんな事業をやってるの?
コンパクトサイズの戸建て販売をやってます!
「オープンハウス」の事業内容は、主に戸建ての家を個人に向けて販売しています。
オープンハウスの主な事業内容
- 個人への戸建て販売・・・全体の70%くらい
- 投資家向け不動産・・・全体の20%くらい
この他に、マンション事業者、アメリカ不動産も行っています。
需要は「マンションから戸建てへ」オープンハウスの強み
従来は「コンパクトハウスといえばマンション」でした。
しかし、東京のマンションは供給が追いつかず、価格があがっています。
そこでオープンハウスは「コンパクトな家を安く売れば売れる」ということで、東京に眠っている狭い土地を買って、そこに家を立てて売っているのです。
このような「戸建て需要の変化」がを捉えて成長しています。
低価格マンションが取っていた需要を、
コンパクトハウスが吸収している形ですね。
そのため、オープンハウスの業績は、主に戸建ての販売が最も影響を与えそうです。
今回はオープンハウスについて「今後の株価は?、配当金を出し続けられる企業なのか?、今は買いなのか?」を分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
配当利回りは上がってきているが
まだ高配当とは言えない状況
「オープンハウス」の配当利回りは近年高配当化してきていますが、
どちらかといえば成長株で、業績拡大にお金を使っています。
株主優待はないので、純粋に配当金と株価上昇を狙う株になります。
それでは買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年20、30%と成長中!すごい!
株価上昇や、配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「オープンハウス」は順調に売上を伸ばしています。
順調どころか、コロナショックを除くと完全に成長企業です。
年間30%成長はグロース株と言えます。
これだけ売上成長率が高いと、株価も否が応でも上昇しますね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を超えているので問題なし。
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「オープンハウス」の営業利益率は10%ほどで合格点といえます。
近年減少傾向ですが、売上高の伸びを見たあとでは、
「売上がこれだけ伸びていても営業利益率10%を達成できている事」に注目したいと思います。
営業利益率は10%を目安にあまり減少しすぎないようにして欲しい所です。
EPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇トレンド、そして500円周辺という素晴らしさ。
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「オープンハウス」のEPSは500円くらいが目安。
近年凄まじい伸びに加えて500円周辺という高い数字です。
当期純利益も毎年過去最高を更新中!
順調に成長しています。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
40%台までのせてきました。
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かを常にチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が安心ラインです
「オープンハウス」は自己資本率は、2020年09月期は40%くらいと、
合格ラインに乗せてきました。
不動産業界は借入が先行しやすいので、
自己資本比率が40%で上昇中であれば問題ないですね。
配当金(高いほど良い)
増え続ける配当金。
どこかで高配当株になりそうな気配がします。
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2020年も80円で増配でした。
2021年の配当予想も100円で増配ラッシュは止まりません。
イケイケの企業といえますね。
業績の拡大が落ち着いてきたら株価も”こなれてくる”ので、
そうなれば高配当株化をしそうです。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は低いですね。
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
「オープンハウス」は配当性向は15%ほどで市場平均より低いです
増配をしながら、それでも配当性向が低いという理想的な企業運営ですね。
配当性向は、今後伸びる余地があります
他社の状況と比較すると、配当性向は30%までは今後行ける余地があります。
今は成長にお金を投資しつつ、今後配当性向は徐々に上昇していくと思われます。
営業活動によるキャッシュフロー
そろそろプラスになるフェーズか
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「オープンハウス」は、不動産業界の特徴である
「当期純利益はプラス」「営業CFはマイナス」になりがちですね。
近年は少しずつ営業CFがプラスになるビジネスを出来ていますね。
そろそろ安定的にキャッシュをプラスに出来るような兆しが見えますので
今後も注目していきたいです。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
利益と借入金で大幅増加
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「オープンハウス」の2020年09月期は、500億くらいが営業CFでプラスになっています。
借入金も新たにに追加していて、現金を積み上げています。
さらなる攻めの投資への布石か?
販売用の物件を建てるために融資が必要
増えた現金の出どころは、利益からもありますが、
銀行などからの融資によって調達したものも多いです。
不動産業界は、先に現金が出ていくビジネスだから現金を先に積み上げておく事が必要なのです。
借り入れによって現金を増やし、
住宅を売って、利子も含めて返済をするのが不動産ビジネス
不動産業界の収益モデルとしては、
- 銀行から長期での融資を受ける
- それを元手にして物件を開発、販売
- 儲けたお金で銀行へ返済をする
このような流れなので、長期借入金が多くなりがちという所はポイントになります。
このあたりが不動産会社のリスクとも言えますね。
しかし「オープンハウス」は自己資本比率が40%とそこそこ高いので、経営としては順調といえます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
2021年は100億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。
「オープンハウス」は現金などの保有額や利益を考えると減配のリスクは低いと思います。
【まとめ】オープンハウスは戸建てに強みを持つ業績拡大中の不動産会社
今後の業績拡大に期待したい!
オープンハウスの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 2%台 |
売上高 | ◎ | 超上昇中 |
EPS(1株利益) | ◎ | 500円くらいで高い |
営業利益率 | ▲ | 10%くらい |
自己資本比率 | ○ | 40%くらい。増加中 |
1株配当 | ○ | 100円予想。増加中 |
配当性向 | ◎ | 15%くらい |
営業CF | ▲ | 進捗注目 |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には好業績なため「かなり良いかも」と言った感想ですね。
「オープンハウス」に投資すべきか?
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】いまは上昇トレンド。
※2021年3月4日時点
かなり業績が好調でそれに加えて株価も良いチャートを描いています。
現時点の株価では高配当株として買う必要はないとおもいます。
しかし、株価の上昇を狙える銘柄だと思います。
※投資判断は自己責任でお願いします。
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