プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は「ブラザー工業」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
ブラザー工業は「電機メーカー」です。
代名詞とも言える製品はプリンターですね。利益の7割はプリンター関連の製品で生み出されています。
近年はデジタル化やペーパーレス化が進んでいますが、依然として紙・ラベルといったものを印刷する需要は落ちていないようで、ブラザー工業の業績を支えています。
※国内は多少落ちていますが、米国・中国の成長が補っています。
ブラザー工業(6448)は電機メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 23, 2022
個人向け、法人向けにプリンター・ミシンなどの産業機器を製造・販売しています。
12年連続非減配で安定業績が魅力の大企業です🌟
事業基盤は強く、株価がさがってきて配当利回り3%以上になったら狙っていきたい企業ですね🎏✔
配当が非減配なところが魅力です。
業績は緩やかに上昇傾向、そして非減配企業ということで以下の方針が取りやすい企業ですね。
配当利回りが3%以上になってきたら購入し、
その後は「増配を期待して持ち続けてもよいでしょう」
株価が上がってきたら「売却して売却益を得る」という方針を取ることもできそうです。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「ブラザー工業」はプリンター・ミシンなどの電機製品を製造
- 「ブラザー工業」のPER推移を見る
- 「ブラザー工業」の配当利回りを見る
- 「ブラザー工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ブラザー工業」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「ブラザー工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ブラザー工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ブラザー工業」の配当金
- 「ブラザー工業」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ブラザー工業」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ブラザー工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ブラザー工業」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ブラザー工業」は安定業績で12年連続非減配の企業
- 【チャートは?割安?】「ブラザー工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ブラザー工業」はプリンター・ミシンなどの電機製品を製造
ブラザー工業の主な事業セグメントは5つ
- プリンティング&ソリュ―ションズ
モノクロ・カラーレーザー複合機、インクジェットプリンター、スキャナー、ラベルライター、モバイルプリンター - パーソナル&ホーム
一般用ミシン、刺しゅう用ミシン、職業用ミシン、ミシン関連アクセサリー、カッティングマシン - マシナリー
工業用ミシン、ガーメントプリンター、産業機器/工作機械・コンパクトマシニングセンタ・複合加工機、ギアモータ・歯車・高剛性減速機 - ネットワーク&コンテンツ
業務用通信カラオケシステム、小型空気清浄機 - ドミノ
デジタル印刷機、コーディング・マーキング機器、レーザーマーカー、燃料電池
プリンタ事業が主力です。
「ブラザー工業」の事業利益はおもに「プリンティング&ソリュ―ションズ事業」で生み出されています。
利益率が高く、他社に真似できない高いドキュメンテーション技術を持っていることが想像できます。
次に利益への貢献度が高い事業は工業ミシンなどの「マシナリー事業」ですね。
他の産業機器も製造していますが、とりあえずは「プリンタ、ミシンの企業だという認識で良さそう」です。
時価総額は22/7/21時点で「6,663億円」ということで大型株ですね。
PERは12.9倍と一般的にはやや割安水準です。
今回は「ブラザー工業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「ブラザー工業」のPER推移を見る
PERは過去比較では割高水準ですね
「ブラザー工業」のPERは12.9倍(22/7/22時点)。
過去の推移を見ると現在は少し割高にみえます。
ここ数年はPER10倍以下のタイミングも多く、PER的には割高な状況と判断できます。
決して割安ではない水準で、PERは15倍を上限目安として良いでしょう。
「ブラザー工業」の配当利回りを見る
配当利回りは2〜3%ほどです
「ブラザー工業」の22/7/22時点での予想配当利回りは2.68%です。
近年の配当利回りは上昇傾向ですね。
配当利回りが上昇傾向である一方、配当利回りは3%以上に行くことは珍しいため、高配当株とは言いづらい企業です。
「ブラザー工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は横ばい傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ブラザー工業」の売上は横ばい傾向です。
2023年は経済再開が進み、アパレル需要の復活からミシンの売上が伸びるなど、過去最高の売上を予想しています。
「ブラザー工業」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は上昇中です。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「ブラザー工業」の営業利益率は9%ほどです。
営業利益率は高めですね。
最近は営業利益率も10%を超える年も増えており、優良企業の一つの目安である2桁営業利益率を達成できる企業に成長しています。
「ブラザー工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは高水準で横ばいです。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「ブラザー工業」のEPSは200円前後であり、横ばい傾向で推移しています。
自社株買いも定期的に実施しており、2022年は30億円の自社株買いを行っています。
「ブラザー工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は上昇中です。
「ブラザー工業」の自己資本比率は70%弱にまで上昇しています。
自己資本比率70%は非常に高い数字で、近年は有利子負債も減少傾向になっています。
財務は盤石な状況と言えるでしょう。
「ブラザー工業」の配当金
配当は増配傾向で推移しています。
「ブラザー工業」の配当は12年連続で非減配を達成しています。
配当金は毎年のように増配を続けています。
2022年も1株68円と増配予想です。
長期に渡る非減配企業で、長期保有できる銘柄として注目したい企業と言えるでしょう。
「ブラザー工業」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%程度が目安
「ブラザー工業」の配当性向は30%を目安としているようです。
配当性向は市場平均レベルです。
配当金が企業の負担にはなっておらず、配当金を安定して出し続けることができています。
今後も安定して配当維持・増配を期待できます。
「ブラザー工業」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは横ばい推移です。
「ブラザー工業」の営業CFは横ばい傾向です。
2017年以降は700億円〜1100億円ほどの営業CFで推移しており、高水準で安定をしています。
海外売上高比率が徐々にあがっており、高い営業CFの収入源は徐々に海外に移行していることがわかります。
「ブラザー工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です。
「ブラザー工業」の現金は2022年で1679億円程度。
総資産は8111億円ほどで、総資産に占める現金の比率は20%程度です。
手元現金は十分でしょう。
現金保有額は年々上昇しており問題ないでしょう。
「ブラザー工業」の当期純利益は上昇中か?
利益水準は横ばいです。
「ブラザー工業」の当期純利益は横ばい推移です。
2023年は売上こそ過去最高を記録する見込みですが、利益は減益になる見込みです。
輸送時の運賃の上昇や、次期中期経営計画の投資実行などで利益が圧迫される見込みです。
一方、業績予想は1ドル122円の為替レートで行われており、
円安は利益に対してインパクトが強そうですね。
中期経営計画をみると、現在はBtoCの事業が多いですが、BtoB向けの事業を伸ばしていき2030年には比率を半分ずつにする見込みです。
【まとめ】「ブラザー工業」は安定業績で12年連続非減配の企業
国内から海外に主戦場を移し、今後はBtoBに注力です。
ブラザー工業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.6% |
売上高 | ▲ | 横ばい傾向 |
営業利益率 | ◯ | 9%程度 |
EPS(1株利益) | ◯ | 横ばい推移 |
自己資本比率 | ◎ | 70% |
1株配当 | ◎ | 12年連続非減配 |
配当性向 | ◯ | 30% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、安定業績の優良企業です。
12年連続非減配企業で配当維持をできる安定業績が魅力です。
営業利益率も10%前後で技術的にも競合優位性が感じられます。
海外売上比率が80%以上と高く、円安時の今は業績に好影響を及ぼしてくるかもしれませんね。
【チャートは?割安?】「ブラザー工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】1500円〜2000円で買いたいです。
この記事の現時点(22/7/22)では株価は2,541円。
最近は株価もあがっており上昇傾向です。
現在は株価上昇局面のため、PER的には積極的に買いづらい状況だと思っています。
買い場のタイミングはコロナショック時の1,500円。2021年以降の安値である2,000円の2つが節目です。
株価が1500円〜2000円あたりに下がってきたら配当利回りも3.4%〜4.5%の間で買えます。
その後に株価がさがるようなことがあっても配当を受け取りながら株価回復を待てば良いかと思っています。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
日経平均が3万円を突破しても割安な12社をピックアップしています。
いまから学んでおきたい「新NISAの投資戦略」と注目の「増配株100選」を紹介しておきます。
四季報「2023年新春号」のなかから、いま買っても良いと思える企業を選定しました。
2023年は日本株は金利上昇の影響をうけそうです。注目株を選定しました。
プロが紹介されていたNISAで買いたい高配当株をチェックしてみました。
2023年の注目テーマ地銀株の特集です
4万円台以下で買える高配当株を集めました。
5万円台〜10万円台で買える高配当株を集めました。
円安時に業績を伸ばしそうな日本株の好業績企業をピックアップしています。
日本株で連続増配の優良企業60銘柄と、注目の企業をピックアップしました。
連続増配株を中心に野球の打線を組み攻守のバランスの良い高配当ポートフォリオを作りました。
高い営業利益率と高い自己資本比率を持つ安定高配当株を紹介しています。
2022年の投資環境を考慮したディフェンシブなおすすめポートフォリオを紹介します。
2023年も継続して使えると思ってます。
割安高成長の銘柄をピックアップしました。
高齢化社会に向け成長しそうな注目企業の特集です。
オンラインストアが人気のいま、業績が伸びそうな「物流・倉庫関連」注目企業をピックアップしました。
日経平均が3万円を突破しても割安な12社をピックアップしています。
いまから学んでおきたい「新NISAの投資戦略」と注目の「増配株100選」を紹介しておきます。
四季報「2023年新春号」のなかから、いま買っても良いと思える企業を選定しました。
2023年は日本株は金利上昇の影響をうけそうです。注目株を選定しました。
プロが紹介されていたNISAで買いたい高配当株をチェックしてみました。
2023年の注目テーマ地銀株の特集です
4万円台以下で買える高配当株を集めました。
5万円台〜10万円台で買える高配当株を集めました。
円安時に業績を伸ばしそうな日本株の好業績企業をピックアップしています。
日本株で連続増配の優良企業60銘柄と、注目の企業をピックアップしました。
連続増配株を中心に野球の打線を組み攻守のバランスの良い高配当ポートフォリオを作りました。
高い営業利益率と高い自己資本比率を持つ安定高配当株を紹介しています。
2022年の投資環境を考慮したディフェンシブなおすすめポートフォリオを紹介します。
2023年も継続して使えると思ってます。
割安高成長の銘柄をピックアップしました。
高齢化社会に向け成長しそうな注目企業の特集です。
オンラインストアが人気のいま、業績が伸びそうな「物流・倉庫関連」注目企業をピックアップしました。