プラズマコイです(^^)
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今回は「日本ゼオン」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
日本ゼオンは「化学メーカー」です。
石油化学製品の製造・販売を行っています。
主な製品は合成ゴム(タイヤ・ベルト)、合成ラテックス(医療用手袋)など石油化学製品を製造しています。
製造している製品はこちらの公式サイトがわかりやすいですね。
石油化学製品を手掛けていることから、原油高は原価上昇につながります。
日本ゼオン(4205)は石油化学メーカー🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) September 16, 2022
タイヤなどに使用される合成ゴムや、医療用手袋などに使われる合成ラテックスなどを生成しています。
世界的1位の製品も保有しており、営業利益率も高めです✨
12年連続増配中の点も魅力です🎏✅
■株価指標(9/16時点)
PER 8.4倍
PBR 0.89倍
配当利回り2.64%
業績は順調に上昇しています。
主力製品は、タイヤ・自動車部品で、自動車産業の景気影響を受けそうです。
その他も、スマートフォンや液晶テレビのフィルムも作っていますね。
近年の業績は堅調です。
いま、この会社の株を買うべきでしょうか?見ていきましょう。
- 「日本ゼオン」の化学製品は幅広い産業で利用されている
- 「日本ゼオン」のPER推移を見る
- 「日本ゼオン」の配当利回りを見る
- 「日本ゼオン」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「日本ゼオン」の営業利益率(10%以上が理想)
- 「日本ゼオン」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「日本ゼオン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「日本ゼオン」の配当金
- 「日本ゼオン」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「日本ゼオン」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「日本ゼオン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「日本ゼオン」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「日本ゼオン」は業績好調で株主還元余力が高い企業
- 【チャートは?割安?】「日本ゼオン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「日本ゼオン」の化学製品は幅広い産業で利用されている
日本ゼオンの主なセグメントは2つ
- エクストラマー素材
タイヤ用合成ゴム、合成ラテックス、化成品など生成した素材を販売 - 高機能材料
合成香料、特殊化学品、電子材料、電池材料、高機能樹脂、プラスチックフィルム、カーボンナノチューブ、医療器材など、一次加工した部材を販売 - その他
世界トップの化学品も多数保有しています
「日本ゼオン」の事業利益は「石油化学素材・部材」で生み出されています。
高いシェアを持つ素材分野もあり、ニッチトップ企業と言えそうです。
- 合成ゴム(自動車部品やタイヤに使用)は国内2位
- 特殊合成ゴムは世界1位
- 高機能樹脂製レンズ「ZEONEX」は国内1位
対応製品も広く、自動車部品、タイヤ、ゴム手袋、紙おむつ、携帯電話、液晶テレビ、香水など幅広い用途に使われています。
時価総額は22/9/16時点で「3,133億円」ということで大型株ですね。
PERは8.4倍と一般的には、割安水準です。
今回は「日本ゼオン」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「日本ゼオン」のPER推移を見る
PERは過去比較では割安感があります。
「日本ゼオン」のPERは8.4倍(22/9/16時点)。
過去の推移を見ると割安でしょう。
2018年はPERが26倍を超えていますがそれ以外はPER10倍〜14倍が目安ですね。
過去の推移を見るといまのPERは割安に見えます。
「日本ゼオン」の配当利回りを見る
配当利回りは上昇中です。
「日本ゼオン」の配当利回りは9/15時点で2.58%です。
配当利回りは上昇中です。
毎年安定的に増配をできていますが、株価はそれほどあがっておおらず、利回りが少しずつ上がってきていますね。
「日本ゼオン」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「日本ゼオン」の売上は上昇傾向です。
2023年は4000億の予想で、2022年の引き続き過去最高を更新予定です。
業績は好調と言えるでしょう。
「日本ゼオン」の営業利益率(10%以上が理想)
営業利益率は高いです。
営業利益は4%〜7%を一般水準の目安としています。
「日本ゼオン」の営業利益率は11%程度です。
営業利益率は高いですね。
ニッチトップな製品を多数保有しているところから、製品の競合優位性が感じられます。
営業利益率は長きにわたり10%程度を維持できており、儲かりやすいビジネスを展開している企業と言えるでしょう。
「日本ゼオン」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「日本ゼオン」のEPSは上昇です。
2023年の予想では169円と過去最高を更新よていです。
利益面は好調ですね。
自社株買いも定期的に実施しています。
「日本ゼオン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は上昇傾向。
「日本ゼオン」の自己資本比率は65%ほどです。
自己資本比率は高く、さらに年々上昇傾向です。
有利子負債は減少傾向で、有利子負債比率は5.9%しかありません。
自己資本比率が上昇中という観点からも、財務力は盤石と言えるでしょう。
「日本ゼオン」の配当金
配当は増配を続けています。
「日本ゼオン」の配当金は12年連続増配中です。
連続増配株で配当に関しては安心感が高い企業です。
2023年も1株36円と更に増配を予定しています。
「日本ゼオン」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は20%ほど
「日本ゼオン」の配当性向は20%ほどです。
配当性向は非常に低いですね。増配余力はまだまだ感じます。
今後も毎年増配を続けてくれることが見込める配当性向です。
これだけ配当性向が低ければ、多少業績が悪化しても減配する確率は低いでしょう。
「日本ゼオン」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定推移です。
「日本ゼオン」の営業CFは安定に推移しています。
毎年大体300億〜500億円が目安です。
営業CFはそこまで伸びておらず、現金創出力としては特に成長していないことが見て取れます。
「日本ゼオン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金保有額は増加傾向です
「日本ゼオン」の現金は445億円ほどです。
総資産は4847億円ほどで現金比率は19.1%(10%〜20%が目安)。
現金比率はやや少ないですね。
大きな投資が必要な企業ですが、現金保有高は徐々に積み上がっていることがわかります。
現金保有高としても問題ないでしょう。
「日本ゼオン」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は上昇傾向です。
「日本ゼオン」の当期純利益は上昇傾向です。
2023年は2022年の最高益を更に更新する見込みです。
利益も上昇傾向で素晴らしいですね。
【まとめ】「日本ゼオン」は業績好調で株主還元余力が高い企業
堅調な業績&安定増配が魅力です
日本ゼオンの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.64% |
売上高 | ◯ | 過去最高 |
営業利益率 | ◯ | 11% |
EPS(1株利益) | ◯ | 過去最高 |
自己資本比率 | ◯ | 65% |
1株配当 | ◎ | 12年連続増配 |
配当性向 | ◎ | 20% |
営業キャッシュフロー | ▲ | 横ばい |
現金 | ▲ | 上昇傾向 |
当期純利益 | ◯ | 過去最高 |
総評としては「好業績、連続増配の優良企業」です。
売上、利益が伸びており自己資本比率も高く財務力もあります。
連続増配株ながら、増配余力も十分。
円安銘柄なので為替の後押しもメリットです。
リスク要因は原材料の値上げよるコスト増でしょう。
利益を圧迫する可能性があります。
また、自動車など各種産業の景気悪化時も、同社の製品の需要が減少することが見込まれます。
【チャートは?割安?】「日本ゼオン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】株価は下値を切り上げているが上昇が緩やか
調査時点(22/9/16)では株価は1,365円。
業績も良く株価も上昇傾向なので、どちらかというとほしい銘柄です。
しかし、買うならチャート的なサポートラインの株価1,200円あたりを目安にしたいところ。
今の配当利回りだと高配当株としては魅力に欠けるので、
いま買うなら、長期保有として3年後ぐらいに旨味がでてくるといった感覚で買うとよいでしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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