株式投資・金融知識

【高配当株】「ブリヂストン(5108)」は世界のタイヤメーカー!将来性は?今は買いなのか?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ブリヂストン」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

ブリヂストンは「世界トップのタイヤメーカー」です。
ミシュラン(仏)と並ぶ世界の2大タイヤメーカーですね。

国内では”ブリヂストンのスタッドレスが最も安心”というイメージもあり、タイヤメーカーとしてのブランド力は断トツといえるででしょう。

タイヤ事業を軸に、産業用の化工品、ゴルフ用品、自転車などを作っています。
グローバルに事業展開をしており、売上の8割は海外になっています。

プラズマコイ

世界トップクラスの販売を誇る世界のタイヤメーカーです

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「ブリヂストン」はタイヤ製造を軸とした事業を展開

公式サイトより引用

タイヤをメインに関連製品を製造しています。

「ブリヂストン」の事業利益はおもに「タイヤ事業」で生み出されています。
乗用車用、二輪車用、トラック・バス用、産業機器用、航空機用など様々なタイヤを作っています。

ゴムを上手く使う技術が転用できる自動車用資材、建設資材、ゴルフ用品などにも事業を広げているようです

ちなみに、ブリヂストンの名前の由来は創業者が石橋さんで、英語表記にした形になります。
また正式名称はブリストンではなくブリストンというところも注意?です(笑)

ブリヂストンのセグメントは2つ

  1. タイヤ事業(売上は全体の9割)
    乗用車用、トラック・バス用、二輪自動車用、航空機用、建設・鉱山車両用、農業機械用、特殊タイヤ
  2. 化工品 ・多角化事業(売上は全体の9割)
    産業用資材、ゴルフ用品、テニス用品、自転車製造
売上の7〜8割は海外

「ブリヂストン」は世界を代表するタイヤメーカー。

売上の8割程度が海外というグローバル企業。
景気敏感株ではあるが高配当株として投資家に人気の企業。

時価総額は調査時点(22/5/18)で「3兆4871億円」ということで大型株ですね。
PERは12.3倍と一般的には割安です。

今回は「ブリヂストン」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイ調査のため事実と異なる内容の可能性があります。

「ブリヂストン」のPER推移を見る


PERは過去水準並みです

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ブリヂストン」の調査時点のPERは12.3倍。
ここ数年の水準からみると割安感はありません。

2020年にはコロナショックでまさかの赤字ということろで、
2年でも経たずにPERは過去水準にもどってきました。

「ブリヂストン」の配当利回りをみる

利回りは3%を超えています。

「ブリヂストン」の配当利回りは3%ほどです。

近年は配当利回り3%を常に超えており、高配当株といっても良い水準を続けています。
目安としては4%には届かないくらいなので、業績に問題がないのに配当利回り4%のときは買いのチャンスかもしれません。

「ブリヂストン」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は横ばいです

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ブリヂストン」の売上は横ばい推移です。
長期ではそこまで売上が増加していないことがわかります。

コロナショックで一時的に大きく上昇していましたが、経済が回復してこればまたいつもの売上をあげられる見込みです。

「ブリヂストン」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は10%前後です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本企業の平均は4〜7%ほどと言われています。
「ブリヂストン」の営業利益率は11%あたりです。

平常時であれば営業利益率は10%を超えており、高い営業利益の企業です。
世界トップクラスのタイヤメーカーで競合優位性があることがわかります。

たしかにブリヂストンのタイヤは他社より少し金額が高いイメージがあります。

「ブリヂストン」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは高い水準を維持

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは「上昇中であるか、100円超え」を目安としています。

「ブリヂストン」のEPSは400円前後と高い水準です。
過去の水準から比較すると2021年、2022年の予想EPSは高いですね。

EPSを絶対評価でみるならば目安の100円を安定的に大きく超えており安定企業として評価できると思います。

「ブリヂストン」の自己資本比率(最低40%目安)

自己資本比率は問題なし

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ブリヂストン」の自己資本比率は57%程度です。

自己資本比率は50%〜60%あり問題ない水準です。
有利子負債もどちらかと言えば減少傾向です。

適切なリスクをとりつつ経営ができている印象です。

「ブリヂストン」の配当金(上昇傾向か?)

配当金は増配傾向です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
企業は儲けたお金の一部を株主に還元してくれます。

「ブリヂストン」の配当は増配傾向です。
2019年に一回増配がストップして、2020年はコロナショック、2021年は過去最高にまで上昇しています。

2022年は1株170円と配当維持の予定です。
そろそろ増配は厳しそうですね。

「ブリヂストン」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は40%です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ブリヂストン」の配当性向は40%目安です。
概ね市場平均並みですね。

近年の増配力をみると平常時は配当性向は40%〜50%に抑える方針です。

「ブリヂストン」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しています。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ブリヂストン」の営業CFは安定推移です。

2021年は少し減少していますが、おそらく一時要因かと思いますので2022年の営業CFををチェックしてもとの5000億円ほどの水準になってくれれば問題ないでしょう。

しかし営業CFも横ばいで企業成長は感ません。

「ブリヂストン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は上昇傾向です

基本的には保有する”現金等”は多い方が良いです。
現金の重要性は個人の家計でも、企業の財務でも同じです。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
使い方も重要です。

「ブリヂストン」の現金は2022年終了時は7875億円程度です。

近年は現金を厚めにしていることがわかります。
事業成長の原資として、今後どのように使われていくのか期待です。

現金保有額はここ数年の推移をみると上昇傾向なので、問題はないでしょう。

「ブリヂストン」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益も安定しています。

「ブリヂストン」の当期純利益は安定推移
売上と連動して横ばい傾向です。

現状の業績推移からは、成長力を感じられないので割安になってきたら買いたい企業ですね。

【まとめ】「ブリヂストン」は業績横ばいのタイヤメーカー

プラズマコイ

安定業績が魅力です

ブリヂストンの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3%
売上高横ばい
EPS(1株利益)上昇傾向
営業利益率10%と高い
自己資本比率60%前後
1株配当横ばい傾向
配当性向40%目安
営業CF安定推移
現金など増加傾向

総評としては、大きな成長はなさそうですが安定企業です。

配当利回りは3%〜3.5%が見込めて景気敏感株ではありますがある程度業績の信頼性があります。

高配当としてチェックはしたいですが、買うタイミングが重要な銘柄でしょう。

「ブリヂストン」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】現在は高値付近

この記事の執筆時点(5/19)では株価は4,878円。

業績は横ばい傾向ですが株価は高値圏です。

PERは12倍程度で可もなく不可もなしといった割安水準で、今は積極的に買うタイミングではなさそうです。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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