こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「住友不動産」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「住友不動産」は賃貸と販売がメインの「不動産会社」
「住友不動産」の事業収益は、主に「商業ビルの賃貸収入」「マンションなどの分譲販売」からもたらされています。
どちらかというと、分譲住宅の販売に強みを持っていますね。
事業としては大きく4つあります。
住友不動産の主な4つの事業、収入源
- 賃貸・・・オフィスビル、商業施設などの賃貸収入
- 販売・・・マンションの分譲販売
- 完成工事・・・戸建て・マンションのリフォーム事業、注文住宅の事業
- 流通・・・不動産仲介業
賃貸で安定収入のビジネスが出来るのは大手の強みですね。
東京に土地とビルを所有していて、そこからの安定したインカムがあるのは
とても羨ましさを覚えます。三菱地所の分析の時にも似た感情を覚えました。
時価総額は調査時点で「1兆7719億円」ということで大型株ですね。
今回は「住友不動産」が、
- 今後も業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
基本的に高配当の銘柄
「住友不動産」の配当利回りは常に高いです。
人材派遣なので「産業構造の変化や不況に弱いのが特徴」なので、
ある程度リスクが高いビジネスと思われているのかもしれません。
配当利回り的にはいつ買っても良さそうです4%くらいになったら、特に狙い目ですね。
それでは今は買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年安定して1兆くらいの売上です。
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「住友不動産」の売上は基本的には横ばい。
売上の伸びは「頭打ち」に見えますが少しずつ成長もしています。
概ね堅調といった所ですね
営業利益率(10%以上は欲しい)
安定的に18%を超えられています!
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「住友不動産」の営業利益率は18%くらいで優秀といえます。
しかも少しずつではありますが上昇トレンドで、
売上と共に、少しずつ着実に「儲かる企業化」をしている事がわかります。
EPS(一株当たり当期純利益)
近年は上昇中
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「住友不動産」のEPSは100円前後まで伸びてきました。
EPSは多くの年で「過去最高を更新」する形で推移していますね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
不動産会社ならこんなもんですね
「住友不動産」は自己資本率は概ね30%を保っています。
プラズマコイ的には、自己資本比率はもう少し高いと嬉しいですが「賃貸での安定収入があるので低くてもそこまで問題はない」とも思います。
安定した営業キャッシュフローを有する企業ですから、
「稼ぐ力と借り入れのバランスを上手く取って」経営されていると言えそうです。
配当金(高いほど良い)
増配に次ぐ増配だったが
2021年は減配予想
配当的には連続で増配を行っている優良企業でした。
長期で持つにしても2021年は減配を予想していますのでここはネガティブな材料ですね。
業績次第で気軽に減配してくる企業。
長期で持つと考えると、直近の減配は少し残念です。
それでも2021年の配当は25円→30円と修正予想も出してきて、
業績次第で33円を維持できれば嬉しい所です。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%が目安
株主還元の意識が普通
配当性向は30%と市場平均くらいですね。
このあたりは嬉しいですね!
営業活動によるキャッシュフロー
稼ぐ力は素晴らしい
「住友不動産」の営業CFは増加傾向です。
2017年以降は約3000億超えで安定して業績が好調で現金収入も毎年増えています。
ここも好材料ですね。
稼ぐ力は毎年上昇中です。
流石に年収1000万円プレイヤーが”ごろごろ”居る会社ですね
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
2000億くらい持っておくっていうスタンス
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「住友不動産」の現金は概ね2000億くらい持っておく というスタンスみたいです。
現金比率は必要最低限にして、投資や株主還元に回すというスタンスですね。
営業CFや当期純利益が好調なので、あまり現金を持ちすぎても意味はないからだと思います。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい150億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「住友不動産」は現金の保有額や、直近の業績を考えると、
減配リスクは低いかな?と思います。
財務的には問題ないですが、業績次第で、比較的気軽に減配をする企業でもあるのでそこは気をつけていきたいですね。
【まとめ】住友不動産は安定収入が魅力の大手不動産会社
盤石な賃貸収入を軸に、
海外事業や分譲にチャレンジ
住友不動産の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 1%台 |
売上高 | ▲ | 横ばい |
EPS(1株利益) | ○ | 100円くらいで上昇中 |
営業利益率 | ○ | 18%と高い |
自己資本比率 | ▲ | 30%くらい |
1株配当 | ▲ | 概ね増配だが減配リスク |
配当性向 | ○ | 30% |
営業CF | ◎ | 稼ぐ力は高い |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には、景気に多少左右されつつも「安定した収入基盤」がある安定した会社ですね。
「住友不動産」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】現金が余っているなら
この記事の執筆時点では株価は1877円。
個人的には1500円〜1700円くらいならバリュー株投資として買いたい銘柄かなと思いますが、
そろそろ株価も回復しちゃったかなって思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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