こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「サムティ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「サムティ」は不動産会社
「サムティ」の事業内容は、主にマンションやホテル物件の販売です。
また、中期計画で、今後は販売して利益を得るスタイルから、物件を所有し続けて運営して、賃貸料によって収益を得る形にしていきたいと書かれていますね。
キャピタルゲインから安定したインカムゲインに移行するべく頑張っています。
また、関連会社にREITの「サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)」を保有しています。
不動産会社なので不動産業界の動向にも影響されますね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?今は買いなのか?を分析していきたいと思います。
まずは配当利回りを見る
配当利回りは4%後半と高いですね
「サムティ」の配当利回りは近年高配当化してきて2020年は4.73%、2021年は予想ですが4.63%です。
株主優待は関連ホテルに無料で泊まれる券がありますが、200株からなので優待目当ての銘柄ではないですね。
配当利回りだと相当魅力的な水準です。
それでは本当に買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年確実に成長中!
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「サムティ」は順調に売上を伸ばしています。
2020年も物件の売却は順調に進んでいるようで、コロナの影響をものともせずに、成長企業といえる水準です。
営業利益率(10%以上は欲しい)
17%を超えているので高収益といえます。
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「サムティ」の営業利益率は17%ほどで合格点といえます。
不動産業界の他の企業では20%近い銘柄もありますので、
まずまずと言った所ですが、事業モデル的に、この辺りを据え置いてくれれば問題はないというのが所感です。
EPS(一株当たり当期純利益)
200円を超えて、更に増加中なのが素晴らしい
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「サムティ」のEPSは100円くらいが目安。
毎年利益が増加している
当期純利益は毎年過去最高を更新!
順調すぎるほど成長しています。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「サムティ」は自己資本率は、2020年12月期は30%くらいと、高配当株としては低いです。
しかし、物件を開発・販売をする必要があるので、
「長期借入金が増えて、自己資本比率は低くなりがち」です。
自己資本率は30%を目安に積極的に物件取得用の借入を増やしていく方針のようです。
不動産会社なので経営としては順調と言えそうです
配当金(高いほど良い)
近年一気に増配。
今後は90円を目指して徐々にと言った所でしょうか。
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2020年も82円で増配でした。
2021年の配当予想も82円で今後の増配は一旦ストップという所です。
ここまで連続増配をしてきているだけに増配余力はあまり残されていません。
配当はしばらくは維持してくれればOKと言った水準ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向は増加中
「サムティ」は配当性向は30%ほどで市場平均並み
業績の拡大を考えればこのくらいの水準で据え置いて良いと思います。
売上をどんどん伸ばそうという流れが見えるので、配当性向は一旦このくらいで業績を伸ばしていく方向性というのが見て取れます。
業績が伸びれば、配当性向を維持しながらも増配することが可能ですので、そこは期待したい所です。
営業活動によるキャッシュフロー
物件の販売が好調なので利益は出ている
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「サムティ」は、業績は好調ですね。問題なしです。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
長期借入金で現金を増やしている!
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「サムティ」の現金は黒字倒産しないように、豊富に持たれています。
これなら、倒産しないし、
配当金も維持できるかな?
現金は、長期の借金によって増えている
増えた現金は、借金によって調達したものです。
借り入れによって現金を増やし、
住宅を売って、利子も含めて返済をするのが不動産ビジネス
不動産業界の収益モデルとしては、
- 銀行から長期での融資を受ける
- それを元手にして物件を開発、販売
- 儲けたお金で銀行へ返済をする
このような流れなので、長期借入金が多くなりがちという所はポイントになります。
このあたりが不動産会社のリスクとも言えますね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい24億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。
「サムティ」は現金などの保有額や利益を考えると当面は配当維持されるかな?と思います。
自社株買いを行っているので直近では配当金の総額は減少しているのもプラス材料ですね。
【まとめ】サムティはマンションの開発、販売を行っている不動産会社
今後の業績拡大に期待したい!
サムティの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4%後半 |
売上高 | ○ | 上昇中 |
EPS(1株利益) | ◎ | 200円くらいで増加中 |
営業利益率 | ○ | 17%くらい |
自己資本比率 | △ | 30%くらい |
1株配当 | ▲ | 82円で高い。 |
配当性向 | ▲ | 30%くらい |
営業CF | ○ | 近年はプラスを保持 |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には不動産会社の特有のリスクを鑑みながらも「結構良いかも」と言った評価ですね。
「サムティ」に投資すべきか?
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】いまは投資しないかなと。
不動産業界全体に言えることですが、今後3年、5年と安定した業績を残せるかは疑問なため、
現時点の株価では高配当株として買う必要はないとおもいます。
しかし、株価が下がってきたらインしたい銘柄ですね。
※投資は自己責任でお願いします。
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